レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

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第四章 世界中が敵

第244話 憤慨

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「ふふふ…。
 いいぞ。
 もっと楽しませてくれ。」

今までバハムートの元に辿り着ける冒険者は、なかなかいなかった。

いたとしても、四死龍を倒せる者はいなかった。

たまに四死龍を制して、自分が戦うこともあった。

でも、どんな冒険者もバハムートの一撃に耐えることができない。

しかし、手加減するような真似はできない。

バハムートは楽しめる戦いに飢えていた。


「ふぅっ。
 このままじゃやべえな。
 どうすっかな。」

「…下手したら…死ぬ。」

バハムートの一撃を急所にでも貰えば、おそらく耐えきれない。

このやりとりを続けていけば、いつかもらう可能性がある。

「あんなの反則だよ!
 どうやったら倒せるの…!?」

「まあ、ロックのスキルの方が反則だけどな…。
 あいつがいれば、スキル奪って終わりだったろうな。」

「でも、私たちは彼に頼ってるだけではダメ。
 私たちだけで…倒さないといけない。」

「わかってるよ。
 ユニークスキルまでもらって負けたら、笑いもんだぜ。」

「…力を…合わせましょう…。」

「力を…。」

「そうね。
 みんなの力を合わせれば…倒せるわ。」

「…そうだな。」

その言葉で4人の意思が疎通できた。

いかにバハムートという強力な相手でも、力を合わせれば倒せる。

その道筋が見えた。


「【豪龍化】!」

ファルクがフォースドラゴンへとその姿を変える。

ミラが特殊魔法でファルクとデイジーを支援する。

「守りは任せて。」

ティナは【光輝の壁】をスタンバイ。

フォースドラゴンとなったファルクが咆哮をあげて飛び、バハムートとの距離を縮める。


「ふふ。
 よし、心ゆくまでやり合おう。」

バハムートも戦闘態勢になる。

そして、近づいてきたファルクに【渾身の一撃】を見舞った。


「グワァァオオオ…!!」

ティナの【光輝の壁】とミラのシールド、そして倍増したHPによりバハムートの【渾身の一撃】を耐えるファルク。

凄まじいダメージだが、ファルクは怯まない。

HPが半減した影響で動きが鈍っているバハムートへと攻撃を仕掛ける。

【全能の権化】とミラのバフ、【豪龍化】によりファルクのステータスはありえないほどに高くなっていた。

フォースドラゴンになると動きに精彩を欠くが、そもそも【起死回生】を発動したいバハムートは避けようともしない。


ドン…ッ…!


【起死回生】により衝撃波が発生する。

問答無用に吹き飛ばされるファルク。

その間に、バハムートは距離をとり体勢を整える。


制限時間は30秒。


ファルクがバハムートを狙って攻撃を仕掛ける。

しかし、【見切り】を持つバハムートは攻撃を避けた。

だが、ファルクたちには【見切り】の上位互換スキルを持つ仲間がいた。

【先読み】を持つデイジーだ。

デイジーはファルクの背中で、【剣神】の[武技]を当てるこの瞬間に備えていた。

バハムートが避ける方向を【先読み】し、[武技]を放った。


「…見事だ。」


HPが1しかなかったバハムートは、デイジーの[武技]により倒れた。


「…できれば、タイマンで倒したかったぜ。
 …そう思える気持ちのいい敵だった。」

「バハムートが最初からなりふり構わず私たちを倒そうとしていたら、結果は違っていたでしょうね。」

「…バハムートも…満足していた。」

「楽しそうだったよね。
 よし!
 ロックたちと合流しよう!」




バンッ!


ある国の一室。

そこには黒いローブの男が1人、怒りに震えていた。

目の前には男が破壊し、粉々になったテーブルの破片が散らばっていた。


「くそ……!
 忌々しい……!!」




~第四章 完~
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