レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

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第五章 最後の決戦

第249話 戦友たち

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「…あんたたちが聞きたいと思ってることを…話そう。」

前のめりになる3人。

「…イーザやリッチェルを助けに魔王城へ向かい、敗れてここに帰ってきたところまでは知ってるな?」

「もちろんだ。
 その後、ロックたちが指名手配されたもんだから…、はっきり言ってパニックになったよ。
 もしかして、あいつのスキルのせいか?」

ギルマスはロックの【スキルスナッチ】【スキルギフト】が世界を混乱させると危惧していた。

バルキアの有力者にバレてしまい、処分するために冤罪をでっち上げられたのでは、と思っていたのだ。

その話を聞いて、ロヴェルが微笑む。

「最初から冤罪だということは確信されていたんですね。
 それだけの信頼関係があるなら、安心だ。」

ロックたちのことを話すのはリスクがあった。

信じてもらえなければ、アッサールとロヴェルも共犯として扱われるからだ。

なお、ロヴェルはアメリア、セアラとも初対面なので、簡単な自己紹介だけ済ませている。


それからアッサールとロヴェルは、今までの経緯を話した。

バルキアに行ったら指名手配になっていて突然囲まれたこと。

大臣と会い、将軍の不正を暴いたが、黒幕の正体がわからなかったこと。

…大臣が死んだことや将軍が投獄されてすぐ逃げ出したことについては皆知っていた。

その後賢者に会い、教えてもらった黒幕のスキル【パンドラ】について。

黒幕の男の力を削ぐためにボスモンスターを倒していること。

指名手配中であるロックたちが比較的動きやすい、エスやサンジャータのある大陸に渡ったこと。

そこで両国のS級冒険者を仲間にし、5体のボスモンスターを討伐したこと。

サンジャータとの戦いも話し、なぜアッサールがいるかについても説明した。


「あの子たちの話は、毎回理解を超えてくるわね…。」

セアラの言葉に、他の2人も激しく同意している。

「…信じがたいと思うが…、事実だ。
 何よりの証拠は、ギルドが配るブレスレットにボスモンスター戦で冒険者の力を抑制する機能がついていたこと。」

「どれもこれも信じられねえような話だが…、ボスモンスター倒されて困るやつなんて、その黒幕の男しかあり得ねえな。
 そしてそれにギルドが完全に関わっていることになるんだな…。」

「ええ。
 正確にはバルキアのギルドが…、ですね。
 今確認した数カ国では、この事実を知っているギルドはありませんでした。」

「…それで、これからどうするつもりなんだ?」

3人はあまりの内容に頭が整理できていない。

だが、ロックたちを信じるという点については迷いがなかった。

「…残り15体のボスモンスターを倒したい。
 それから黒幕の男を倒す。」

「…そうすると、いずれモンスターがこの世からいなくなるのよね。」

「…そうですね。
 でも、資源をモンスターに依存しなくても生きていける道が、そして奪い合わずに共存する道があるはずだとロックさんたちは信じています。
 今魔王城がある国では、もともとそうやって平和に暮らしていたそうですから。
 一緒に戦ってくれる仲間、そして倒した後にどうやってみんなが平和に暮らすことができるかを一緒に考えてくれる仲間を、彼らは求めています。」

「そのために、俺たちに話をしに来てくれた…。
 そういうことだな?」

「…そうだ。
 あいつらのことを信じるのは、救ってもらった俺たちの役目だ。」

「そうね。
 あんなお人好しが私欲で殺人なんてするわけないし、こんな嘘をつく訳ないわ。」

「…そこに異論はない。
 だが、この話を公にすれば、バルキアとの戦争になりかねんぞ。」

「…ここからの戦いは、少数精鋭がいい。
 生半可な戦力じゃ、犠牲を増やすだけだからな。
 S級冒険者たちの力を…借りたい。」

「…ふふっ。」

「…何がおかしい?
 セアラ。」

「だって。
 ほとんど喋らなかったあなたが、人のためにこんなに話すようになるなんて。
 洗脳でもされたんじゃない?」

「……恩人…だからな。」

からかうようなセアラの言葉に、恥ずかしそうに返すアッサール。

「まあ、私たちにとってもそれは同じよ。
 もちろん一緒に戦うわ!」

「俺は大した戦力にはなれんが、他のS級冒険者の説得をしよう!
 今この国にいるセレスタン、フォーレンのクローディア。
 あとはバルキアにいるローザ…か。
 フィデルア…バルキアのギルマスはおそらく敵側…、なんなら黒幕の可能性が高い。
 将軍は脱獄中、あとは皇帝か。」

「皇帝はどっち側なのかしら…?」

「…わからん…。」

「ひとまずはセレスタンだな。」

「どのような方なんですか?」

「…脳筋?」




「なぁああにいいい!?
 んなわけあるかぁぁああ!!」

ギルマスから話を聞いたセレスタンは大声をあげて否定した。

「うちのギルマスが、魔王の親玉だとぉぉおおお!?
 俺様の憧れの人を侮辱する気かぁぁああ!?」
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