2 / 33
第一章【予知者】覚醒
第2話 借金 5000万ゴル
しおりを挟む
新しい特級職の誕生に、村だけでなく国中が賑わった。
特級職の影響というのは、国間の勢力図を変えてしまうほどのことなのだ。
ジョブ学者の研究も過去にないほど熱を帯びた。
時を操るのでは?
神の声を聞くことができるのでは?
世界の真理に触れられる能力なのでは?
情報というのは時として武力よりも重要となる。
【予知者】という名前からその期待が大いに高まっていた。
ニクラスはというと、そんなことはつゆ知らず、珍しいアイテムがたくさんある王宮での生活を満喫していた。
ニクラスはコレクターというよりは、実際に使ってみたい方のマニアで、武器であれば試し切りをさせてもらったりと楽しんだ。
アイテムに関する資料も読み漁った。
能力にいい影響が出るだろうということで、本人が望むままに秘匿とされる本までも読む許可を与えた。
ミオスドニツ王国には王子と姫が1人ずついるのだが、姫とは同い年ということもありすぐに仲良くなった。
王子は距離を置いているようで交流がなかったが、そもそも積極的に交流する立場でもないので、そこまで気にならなかった。
そして、3人とも贅沢にはそこまで興味がなかったが、王宮での生活は想像を超える豪華さであった。
一方で、【予知者】の能力はなかなか発動しなかった。
レベルが足りていないかもしれない、ということで護衛をつけてレベリングも行ったが、なぜかレベルが上がらない。
1ヶ月、2ヶ月、半年経っても、【予知者】の能力は発現しなかった。
そして、1年後…。
「ニクラス、そなたたちを王宮から追放する。」
とうとうニクラス達は追放を言い渡された。
だいぶ前から王宮の人間からはホラ吹きの意味を込めて「よた野郎」と陰口を叩かれていた。
自分たちの意思とは関係なく連れてこられたにも関わらず後ろ指を刺される生活に、ニクラスたちは苦痛を感じていた。
姫であるミーナが変わらず仲良くしていたため、表立って悪態をつく人間がいなかったのがせめてもの救いであった。
「追放にあたって、今まで与えた報奨は没収とする。」
元の生活に戻りたかったロニーたちに異論はなかった。
しかし、続く処罰に言葉を失った。
「国家を欺いた罪は果てしなく大きい。
…が、国王陛下の慈悲により、今回の件にかかった費用を賠償することで罪を償えるものとする。
金額は、
5000万ゴルだ。」
あまりの金額に、呆然とするロニーとイーリス。
ニクラスは自分が原因で大事となってしまい、最初からずっと気が動転している。
「1年間の生活でご、5000万ゴルとは…。
一農民の私たちにはとても払えません…。」
意を決して言葉を発したロニー。
しかし、大臣は冷めた目で睨みつけ、言い放った。
「本来なら処刑されてもおかしくないところを寛大に処置してくださってるのだ。
それに問題があるとでも?
お主達の食事、住んでいた部屋の使用料、1人ずつつけていた専属のメイド、衣服、迎えに行った時の旅賃、お前の村への報奨、しめて5000万だ。」
結局どうすることもできず、王宮を追放された。
城中の人間から犯罪者を見るような目で見られながら。
ミーナ姫だけは涙を浮かべてニクラスを見ていたが、ニクラスがそれに気づく余裕はなかった。
城をでた3人は、そのままミオスドニツ王国の首都に住むことにした。
元いた村に帰りたかったが、自分たちの農地はすでになくなっている。
あったとしても自分たちが食べる分を作って生きていく程度の農地だったので、借金を返すことができない。
そもそも、村まで帰るお金もない。
首都で働き、返済することにしたのだ。
だが、国の期待を裏切った「よた野郎」のレッテルを貼られた3人に働く場所はなかった。
働くには身元の確認が必要で、そうするとどうしても王宮を追放された事実が露見してしまう。
不動産屋でも身元確認が必要で住む場所も借りれないため、街の外れにある貧民街の、さらに外れにシートを張って家にした。
いつの間にか噂が広まったため貧民街ですら後ろ指を刺されてしまい、なんとか雨風をしのぐだけの住処しか確保できなかったのだ。
ニクラスに非はないとはいえ、彼のジョブが原因で窮地に陥ってしまったにもかかわらず、ロニーとイーリスは相変わらず優しく接してくれた。
愚痴一つこぼす事なく、今後どうするかを一生懸命考えた。
愚痴をこぼせばニクラスを傷つけることになるから。
結局雇ってくれるところはなく、ロニーとイーリスは冒険者になることにした。
冒険者は誰でもなることができ、身元確認もない。
しかし、ジョブを持っていない【ノービス】の2人には厳しい仕事だ。
冒険者はギルドで依頼を受けて、成功したらその報酬を受け取ることができる。
護衛、モンスター退治、薬草などの採集、雑用など色々な依頼があるが、モンスターや盗賊と戦うことのできない【ノービス】が受けられるのは採集依頼か雑用。
雑用は追放されたことがわかると依頼者とトラブルになるかもしれないので、採集依頼でお金を稼ぐ日々。
採集とはいえ、モンスターに遭遇する可能性もあり、危険を伴う。
街から程近い場所しかいけないので、1日の報酬は2人で1000~1500ゴルほど。
1ヶ月に返済できるのはどんなに切り詰めても1万ゴルだった。
返済の条件は年利5%に返済期間30年。
1ヶ月の返済額は27万ゴル弱ある。
減らすどころか、返済額がどんどん増えてしまっていた。
ニクラスも一緒に採集をすると何度も訴えたのだが、【予知者】はノービスよりも能力が低い。
ニクラスのステータスはジョブが覚醒した日から少しも増えていなかった。
我が子を危険に晒したくない親心で、連れて行かなかったのだ。
そして、追放されて約4ヶ月後。
この日、ニクラスはある覚悟をしていた。
特級職の影響というのは、国間の勢力図を変えてしまうほどのことなのだ。
ジョブ学者の研究も過去にないほど熱を帯びた。
時を操るのでは?
神の声を聞くことができるのでは?
世界の真理に触れられる能力なのでは?
情報というのは時として武力よりも重要となる。
【予知者】という名前からその期待が大いに高まっていた。
ニクラスはというと、そんなことはつゆ知らず、珍しいアイテムがたくさんある王宮での生活を満喫していた。
ニクラスはコレクターというよりは、実際に使ってみたい方のマニアで、武器であれば試し切りをさせてもらったりと楽しんだ。
アイテムに関する資料も読み漁った。
能力にいい影響が出るだろうということで、本人が望むままに秘匿とされる本までも読む許可を与えた。
ミオスドニツ王国には王子と姫が1人ずついるのだが、姫とは同い年ということもありすぐに仲良くなった。
王子は距離を置いているようで交流がなかったが、そもそも積極的に交流する立場でもないので、そこまで気にならなかった。
そして、3人とも贅沢にはそこまで興味がなかったが、王宮での生活は想像を超える豪華さであった。
一方で、【予知者】の能力はなかなか発動しなかった。
レベルが足りていないかもしれない、ということで護衛をつけてレベリングも行ったが、なぜかレベルが上がらない。
1ヶ月、2ヶ月、半年経っても、【予知者】の能力は発現しなかった。
そして、1年後…。
「ニクラス、そなたたちを王宮から追放する。」
とうとうニクラス達は追放を言い渡された。
だいぶ前から王宮の人間からはホラ吹きの意味を込めて「よた野郎」と陰口を叩かれていた。
自分たちの意思とは関係なく連れてこられたにも関わらず後ろ指を刺される生活に、ニクラスたちは苦痛を感じていた。
姫であるミーナが変わらず仲良くしていたため、表立って悪態をつく人間がいなかったのがせめてもの救いであった。
「追放にあたって、今まで与えた報奨は没収とする。」
元の生活に戻りたかったロニーたちに異論はなかった。
しかし、続く処罰に言葉を失った。
「国家を欺いた罪は果てしなく大きい。
…が、国王陛下の慈悲により、今回の件にかかった費用を賠償することで罪を償えるものとする。
金額は、
5000万ゴルだ。」
あまりの金額に、呆然とするロニーとイーリス。
ニクラスは自分が原因で大事となってしまい、最初からずっと気が動転している。
「1年間の生活でご、5000万ゴルとは…。
一農民の私たちにはとても払えません…。」
意を決して言葉を発したロニー。
しかし、大臣は冷めた目で睨みつけ、言い放った。
「本来なら処刑されてもおかしくないところを寛大に処置してくださってるのだ。
それに問題があるとでも?
お主達の食事、住んでいた部屋の使用料、1人ずつつけていた専属のメイド、衣服、迎えに行った時の旅賃、お前の村への報奨、しめて5000万だ。」
結局どうすることもできず、王宮を追放された。
城中の人間から犯罪者を見るような目で見られながら。
ミーナ姫だけは涙を浮かべてニクラスを見ていたが、ニクラスがそれに気づく余裕はなかった。
城をでた3人は、そのままミオスドニツ王国の首都に住むことにした。
元いた村に帰りたかったが、自分たちの農地はすでになくなっている。
あったとしても自分たちが食べる分を作って生きていく程度の農地だったので、借金を返すことができない。
そもそも、村まで帰るお金もない。
首都で働き、返済することにしたのだ。
だが、国の期待を裏切った「よた野郎」のレッテルを貼られた3人に働く場所はなかった。
働くには身元の確認が必要で、そうするとどうしても王宮を追放された事実が露見してしまう。
不動産屋でも身元確認が必要で住む場所も借りれないため、街の外れにある貧民街の、さらに外れにシートを張って家にした。
いつの間にか噂が広まったため貧民街ですら後ろ指を刺されてしまい、なんとか雨風をしのぐだけの住処しか確保できなかったのだ。
ニクラスに非はないとはいえ、彼のジョブが原因で窮地に陥ってしまったにもかかわらず、ロニーとイーリスは相変わらず優しく接してくれた。
愚痴一つこぼす事なく、今後どうするかを一生懸命考えた。
愚痴をこぼせばニクラスを傷つけることになるから。
結局雇ってくれるところはなく、ロニーとイーリスは冒険者になることにした。
冒険者は誰でもなることができ、身元確認もない。
しかし、ジョブを持っていない【ノービス】の2人には厳しい仕事だ。
冒険者はギルドで依頼を受けて、成功したらその報酬を受け取ることができる。
護衛、モンスター退治、薬草などの採集、雑用など色々な依頼があるが、モンスターや盗賊と戦うことのできない【ノービス】が受けられるのは採集依頼か雑用。
雑用は追放されたことがわかると依頼者とトラブルになるかもしれないので、採集依頼でお金を稼ぐ日々。
採集とはいえ、モンスターに遭遇する可能性もあり、危険を伴う。
街から程近い場所しかいけないので、1日の報酬は2人で1000~1500ゴルほど。
1ヶ月に返済できるのはどんなに切り詰めても1万ゴルだった。
返済の条件は年利5%に返済期間30年。
1ヶ月の返済額は27万ゴル弱ある。
減らすどころか、返済額がどんどん増えてしまっていた。
ニクラスも一緒に採集をすると何度も訴えたのだが、【予知者】はノービスよりも能力が低い。
ニクラスのステータスはジョブが覚醒した日から少しも増えていなかった。
我が子を危険に晒したくない親心で、連れて行かなかったのだ。
そして、追放されて約4ヶ月後。
この日、ニクラスはある覚悟をしていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる