12 / 12
サイバー魔法使い
パンダこわい
しおりを挟む
パンダ園がある惑星ウエノへの道中、会話は弾んだ。
イワオはタバコ飴を口に放り込んだ。
「もしもだ。俺たちのふるさとがもっと荒廃していたら?」
「荒廃だって。キメラのせいでだいぶ荒れたが?」
シロップは船内をうろうろしている。この宇宙船が宇宙を翔ぶのははじめてなのだ。不具合がないか常に確認して回っている。
「キメラの発生は一時的なアクシデント。俺たちのふるさと惑星は豊かな資源に恵まれている。」
「そうか。侵略目的か」
イワオの憶測に促されシロップはうなずく。
宇宙船のレーダーが港からの信号を受信した。
「もうすぐ着くな」
惑星ウエノの宇宙船港に着いた時から、天候は不順、行き交う人の群れは誰も無言だった。
携帯電話にメールが入った。
「ギーク師匠がマップを送ってくれたぞ」
シロップはにやにやした。ギーク師匠に心酔しているからだ。
「俺たちはキメラを探し続けるべきか、否かそれが問題だ」
イワオはバスに乗り込むなりそう呟いた。
「サイバーメロンの今後にも関わる。ギーク師匠のアドバイスをしっかり聞こう」
宿泊室つきの巨大キャンピングバスで四五時間、ふたりはようやくパンダ園にたどり着いた。
ギーク師匠は二人を快く歓迎した。
「ここにいるパンダは宇宙パンダじゃ」
イワオとシロップははじめて観るパンダの姿におっかなびっくり。
「あんな白黒で丸くて、のっそりしているなんて、恐ろしすぎるぜ」
「ああ笹の葉を食べるなんて凶暴じゃないか」
師匠は笑った。
「パンダのなかでも宇宙パンダは人間にいちばんなつくのじゃぞ」
イワオはタバコ飴を口に放り込んだ。
「もしもだ。俺たちのふるさとがもっと荒廃していたら?」
「荒廃だって。キメラのせいでだいぶ荒れたが?」
シロップは船内をうろうろしている。この宇宙船が宇宙を翔ぶのははじめてなのだ。不具合がないか常に確認して回っている。
「キメラの発生は一時的なアクシデント。俺たちのふるさと惑星は豊かな資源に恵まれている。」
「そうか。侵略目的か」
イワオの憶測に促されシロップはうなずく。
宇宙船のレーダーが港からの信号を受信した。
「もうすぐ着くな」
惑星ウエノの宇宙船港に着いた時から、天候は不順、行き交う人の群れは誰も無言だった。
携帯電話にメールが入った。
「ギーク師匠がマップを送ってくれたぞ」
シロップはにやにやした。ギーク師匠に心酔しているからだ。
「俺たちはキメラを探し続けるべきか、否かそれが問題だ」
イワオはバスに乗り込むなりそう呟いた。
「サイバーメロンの今後にも関わる。ギーク師匠のアドバイスをしっかり聞こう」
宿泊室つきの巨大キャンピングバスで四五時間、ふたりはようやくパンダ園にたどり着いた。
ギーク師匠は二人を快く歓迎した。
「ここにいるパンダは宇宙パンダじゃ」
イワオとシロップははじめて観るパンダの姿におっかなびっくり。
「あんな白黒で丸くて、のっそりしているなんて、恐ろしすぎるぜ」
「ああ笹の葉を食べるなんて凶暴じゃないか」
師匠は笑った。
「パンダのなかでも宇宙パンダは人間にいちばんなつくのじゃぞ」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
繰り返しのその先は
みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、
私は悪女と呼ばれるようになった。
私が声を上げると、彼女は涙を流す。
そのたびに私の居場所はなくなっていく。
そして、とうとう命を落とした。
そう、死んでしまったはずだった。
なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。
婚約が決まったあの日の朝に。
使い捨て聖女の反乱
あんど もあ
ファンタジー
聖女のアネットは、王子の婚約者となり、瘴気の浄化に忙しい日々だ。 やっと浄化を終えると、案の定アネットは聖女の地位をはく奪されて王都から出ていくよう命じられるが…。 ※タイトルが大げさですがコメディです。
どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる