スカイ・ディストーション

千田 陽斗(せんだ はると)

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破壊ハッカーの暗躍

目覚めた破壊ハッカー

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トウキョウシティーはその日もアクリルの質感で光っていた 完璧に制御された治安システムを享受できる浮遊層と、彼らの「ゴミ」を処理して生きるスラム街の住人たち

青年スカイもスラム街で電子パーツを拾ってはカラクリロボを造り売って暮らしていた

なんと退屈な未来 人類が積み上げた歴史や伝統の終着駅がこんなものとは スカイは前時代の教科書を読みながらアクビした

国家公認の破壊ハッカーだったころが懐かしい 平和主義者から「帝国の走狗」と罵られながらテロリストたちをサイバー的に破壊していたのだ

しかし超秩序主義の政権が誕生するや否や破壊ハッカーの名誉や財産は剥奪されてしまったのだ

スラム街には日も差さない 「天井」には配線が走り浮遊層を喜ばすための娯楽データ
が流れているだろう

あの配線に反社会的なメッセージを乗せたら?しかし妄想は妄想のままだ
浮遊層の秩序に挑戦した者は必ず死刑 そんなのはまっぴらごめんだ

そんな折りだった 「天井」が崩れたのは スラム街の1-B
区間のわずかなスペースだが…

「天井」を崩したのは誰か?? 国家は血眼になって探したが犯人は突き止められなかった

スカイの仲間がこんな話を持ちかけた
「なあ天井を崩したやつらを俺たちで見つけないか?
別に俺たちは誰の味方でもない
でもよ犯人が特定できりゃ報酬はガッポガポよ なにより刺激的じゃねーか」

「刺激的…か」

スカイは青コーヒーの入ったカップを無言で空にした

そして重く口を開いた

「確かに面白い話かもな ただ破壊的な話じゃないな 元破壊ハッカーとしては少々不満だ」
「でも乗ってみる価値はあるな」

スカイ一行による「犯人探し」が始まった
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