九賢者物語

千田 陽斗(せんだ はると)

文字の大きさ
2 / 5
九賢者、平和への誓い

九賢者の平和宣言

しおりを挟む
 ワイドランドの首都トゥーキオウに九人の賢者が集った。
 彼らは円卓を囲み会議をした。
 九賢者による平和会議と名付けられたその会議の議事録は後の平和活動家にとってのバイブルとなる。
 戦争は外交の延長であり、戦争そのものは不可避、いかに戦争に勝つかを考えるしかないと言うのが当時の人類の平均的な認識であったと言えよう。
 戦争そのものをなくしていく。その発想じたいが画期であった。
 周知のとおり、未だに戦争を克服することは夢のような話だが。
 この平和会議において採択された議題は九賢者による平和宣言として世に発表された。
 その内容は次のとおりだ。

 戦争の根絶を希求する九賢者による平和宣言

一 われわれは、これまで無数の悲劇をもたらしてきた戦争の根絶を目指し、戦争をもたらした圧政から人類を開放し、すべての人類にひとしく人権を保証せしめるべく、あくまで行動していくものである

二 われわれは、国家による侵略という行為は、これをいっさい認めない 侵略は一方的な権利の侵害であり、ひとびとの生命と財産をおびやかすものである

三 われわれは、この一方的な権利の侵害のための、武力の行使をいっさい認めない 武力は技術の誤用であり、科学発展をゆがめるものでもある
 
 当時は、けっして広く共感を得ることはなかったし、現代においても、この宣言はかなりの理想論であることは間違いない。
 しかし、九人の賢者たちは、この平和宣言を己の信念として乱世を懸命に生きたのである。
 これは、そんな夢想家イマジンたちの、生きた証を記す物語である。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...