さまざまな時評 ~映画からニュースまで

千田 陽斗(せんだ はると)

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時評Ⅰ

見立てとリアルな質感のあいだ 『7SEEDS』『チャック・ノリスvs共産主義』

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 さいきん、Netflixで見たもので興味深いと感じたのは
『7SEEDS』
『チャック・ノリスvs共産主義』
 の二作品。
 ようやく、タイトルにある通り映画のはなしもできます。
 どちらもなかなかシビアな状況を描いたもので、後者はノンフィクション作品になります。

『7SEEDS』について短くコメントするなら、
 夢はまだ覚めないか?目覚めた世界は悪夢より恐いか?
 といったところでしょうか?
 コールドスリープさせられた主人公は荒廃した未来でサバイバルを強いられます。
 その背後には人類の生き残りをかけたプロジェクトの存在があります。 
  島で、海で、森で、廃墟とした地下都市で彼らはどんな真実と向かい合うこととなるのか?
 気候変動や災害の危機が身近に感じられる昨今、とても見につまされる作品だと感じました。

『チャック・ノリスvs共産主義』は、独裁体制が敷かれていたルーマニアで、人びとが密輸した映画のビデオテープをこっそり見ていたというお話です。
 それこそチャック・ノリスのアクション映画など、われわれからしたら娯楽作品であるものが、自由を奪われた人びとにとっては希望であったというのは、なかなか染みるものがあります。
 自由は与えられるだけでは不十分で、人びとの内側から沸き上がるなにかでもある、と言えるのかもしれません。
 映画という夢からリアルな自由へ。そんな言葉が頭にふと浮かんできました。
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