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時評Ⅰ
はたらくじえいたい
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いまネットでは「はたらくくるま」問題が賛否両論で荒れてるみたいです。
これは「はたらくくるま」という幼児むけ教育本に「くるま」というより武器の範疇に属するようなものが掲載されていて、読者からの指摘をうけて増刷の中止を、「はたらくくるま」を刊行する講談社が決定したというものです。
具体的には、自衛隊の戦車から、潜水艦や戦闘機までが「はたらくくるま」として掲載されていたみたいです。
これをどう考えるか?「まあ、くるまじゃないから仕方ない」という割りきった考えもあるよなとは思います。
また幼児むけの本に軍事色が入り込んでいいものか、という論点もあると思います。
これはぼくの中でも是々非々で、過度に軍事色を薄めてしまうのも考える機会を奪ってしまいますが、「はたらくくるま」を読むような小学校に上がる前の子供に戦車や戦闘機を見せるのは平和憲法の考えと矛盾する感じもしてしまいます。
ただその辺は引いて見れば、賛否両論があり是々非々であること自体が多く人びとにとって学びになるはずなので、あえて結論めいたことは言わないでおきましょう。
とは言え、この日本社会で「戦車!戦闘機!」と言っているだけでは何か「もやる」ものが残ります。
そう「はたらくくるま」「はたらく戦車」ではなく「はたらくじえいたい」を私たちは、考える必要があります。
ぼくは自衛隊の海外派遣について人びとの間で議論が交わされないことに違和感を感じます。
平成に入り、のべ六万人もの自衛隊員が海外派遣しました。
内戦の起きた地域であったり、イラク戦争を起こしたアメリカの「後方支援」だったり、さまざまな事情のもとで、彼らは仕事に赴きました。
ぼくの好きな「銀河英雄伝説」もそうだし、その他の軍人が出てくる作品でもそうだと思いますが、軍人は国家の命令に逆らえないという描写がでてきます。
たとえ国家が出鱈目な決定をしても、自衛隊員は赴かねばならぬときがあるはずです。
南スーダンのPKO活動における日報問題に代表されるようなことを考えると、いたたまれない気持ちになってきますね。
自衛隊は、矛盾を抱えたまま、海外に派遣されています。
憲法の条文や、あえて集団的自衛権を封じてきたことなどとの兼ね合いがよくわからないまま、ときにはそれが日本という国家の主体的な判断なのかもわからないままに、です。
PKO(国連平和維持活動)の内容は、いまは武器を使用した文民の保護まで含まれるようになりました。
内戦地域における停戦のため軍を出すのだから、その際は武器使用の可能性も考えられます。
自衛隊が南スーダンに駐留している際も、戦闘行為に出くわしたらしいという話がありました。
日本は歴史的な経緯により、自衛隊が軍隊なのかどうかあやふやにしてきました。
仮にPKO活動中に戦闘に巻き込まれても、決まりの上ではなすすべがないのが事実です。
二〇〇一年にテロ対策特措法を作ったときや、二〇〇三年にイラクに自衛隊を派遣させたときは、アメリカに追従する形で決定を下したはずです。
自衛隊を海外に派遣する際の矛盾とは、憲法の問題もありますし、軍法の不備という問題もあります。
また日米地位協定など、対米追従問題もあるし、そもそも外交がうまくないという問題もあります。
この矛盾から日報隠しのような問題も生まれてしまうのだと思います。
これは簡単には割りきれない政治的な問題です。
日本は、あくまで平和主義のもとに、外交や軍の運用について賢く考えられるようにならぬばならないと思います。
曲がりなりにも民主主義の国で、これをどうにかできるのは国民( )の民意だと思いますが、前に書いたような投票率が低く、子供に戦車や戦闘機を見せるかどうかで揉めるような状況では、ちょっと希望が持ちにくいですね。
そんななかでも任務をまっとうしようとする隊員たちには頭が上がりません。
これは「はたらくくるま」という幼児むけ教育本に「くるま」というより武器の範疇に属するようなものが掲載されていて、読者からの指摘をうけて増刷の中止を、「はたらくくるま」を刊行する講談社が決定したというものです。
具体的には、自衛隊の戦車から、潜水艦や戦闘機までが「はたらくくるま」として掲載されていたみたいです。
これをどう考えるか?「まあ、くるまじゃないから仕方ない」という割りきった考えもあるよなとは思います。
また幼児むけの本に軍事色が入り込んでいいものか、という論点もあると思います。
これはぼくの中でも是々非々で、過度に軍事色を薄めてしまうのも考える機会を奪ってしまいますが、「はたらくくるま」を読むような小学校に上がる前の子供に戦車や戦闘機を見せるのは平和憲法の考えと矛盾する感じもしてしまいます。
ただその辺は引いて見れば、賛否両論があり是々非々であること自体が多く人びとにとって学びになるはずなので、あえて結論めいたことは言わないでおきましょう。
とは言え、この日本社会で「戦車!戦闘機!」と言っているだけでは何か「もやる」ものが残ります。
そう「はたらくくるま」「はたらく戦車」ではなく「はたらくじえいたい」を私たちは、考える必要があります。
ぼくは自衛隊の海外派遣について人びとの間で議論が交わされないことに違和感を感じます。
平成に入り、のべ六万人もの自衛隊員が海外派遣しました。
内戦の起きた地域であったり、イラク戦争を起こしたアメリカの「後方支援」だったり、さまざまな事情のもとで、彼らは仕事に赴きました。
ぼくの好きな「銀河英雄伝説」もそうだし、その他の軍人が出てくる作品でもそうだと思いますが、軍人は国家の命令に逆らえないという描写がでてきます。
たとえ国家が出鱈目な決定をしても、自衛隊員は赴かねばならぬときがあるはずです。
南スーダンのPKO活動における日報問題に代表されるようなことを考えると、いたたまれない気持ちになってきますね。
自衛隊は、矛盾を抱えたまま、海外に派遣されています。
憲法の条文や、あえて集団的自衛権を封じてきたことなどとの兼ね合いがよくわからないまま、ときにはそれが日本という国家の主体的な判断なのかもわからないままに、です。
PKO(国連平和維持活動)の内容は、いまは武器を使用した文民の保護まで含まれるようになりました。
内戦地域における停戦のため軍を出すのだから、その際は武器使用の可能性も考えられます。
自衛隊が南スーダンに駐留している際も、戦闘行為に出くわしたらしいという話がありました。
日本は歴史的な経緯により、自衛隊が軍隊なのかどうかあやふやにしてきました。
仮にPKO活動中に戦闘に巻き込まれても、決まりの上ではなすすべがないのが事実です。
二〇〇一年にテロ対策特措法を作ったときや、二〇〇三年にイラクに自衛隊を派遣させたときは、アメリカに追従する形で決定を下したはずです。
自衛隊を海外に派遣する際の矛盾とは、憲法の問題もありますし、軍法の不備という問題もあります。
また日米地位協定など、対米追従問題もあるし、そもそも外交がうまくないという問題もあります。
この矛盾から日報隠しのような問題も生まれてしまうのだと思います。
これは簡単には割りきれない政治的な問題です。
日本は、あくまで平和主義のもとに、外交や軍の運用について賢く考えられるようにならぬばならないと思います。
曲がりなりにも民主主義の国で、これをどうにかできるのは国民( )の民意だと思いますが、前に書いたような投票率が低く、子供に戦車や戦闘機を見せるかどうかで揉めるような状況では、ちょっと希望が持ちにくいですね。
そんななかでも任務をまっとうしようとする隊員たちには頭が上がりません。
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