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てんやわんや
うたた寝リューミィ
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「リューミィ!今のはなに?」
「いったい何が起こったってわけ?」
動揺する二人。
作業場はチホとレイワの住居に併設されているが、この建物は町の外れにあるため、誰も騒ぎには気づかない。
シマは作業場の向かいの花畑でのびている。
リューミィはまばたきをした。
「とりま、逃げよう」
そんな突然。と二人は思った。
レイワは少し考えこんだ。
そして決断した。
「ここはリューミィの言うとおりかも。とにかくあの派手なやつが目を覚ます前に離れなきゃ」
チホは心配顔。
「お家開けて大丈夫かな」
「大丈夫。シマはわたしにしか興味ないから」
三人はレーザー・バイクに乗り込んだ。
レーザー・バイクは唸りをあげ町を走った。
本当にさびれた町だ。
「政治屋と一部の業者以外はこんなもんさ、ハハ」
レイワはハンドルを握りながら嘲笑した。
そうなのだ。グリーゼのなかでも比較的人口が集中しているこの町でさえ、人びとは貧しさにあえいでいる。
「たしかこないだ選挙やってたよねー?」
チホはエンジン音に負けじと声を張った。
「選挙なんてみんな関心が薄い。けっきょく与党が勝って既得権益が強化される。そうなるって分かってて誰も投票しやしねー」
レイワは前方を見たままチホに答える。
「なんかマジメな話になってる?うちらだって政治の話めったにしないのに」
「いやなんかよく分かんないけど、なんか政治の季節だなーって感じがするねー」
チホのとなりにリューミィが座っていたが、リューミィはチホの左手をそっと握りながらうたた寝してしまった。
政治の季節を呼び込んだ張本人は、この寝顔である
「レイワ、どっか行くあてでもあるの?」
「仕方ねー。ハッカを頼るか」
ハッカとはレイワの旧友であり、学生時代は競泳の選手で、弁護士や代議士を歴任しながら、いまは得意の泳ぎを活かしたスイミング・セラピーとやらの講師をしている人物だ。
レイワは溶接のプロで、火の使い手。
ハッカは競泳のプロで、水の使い手。
水と油ならぬ、水と火の関係であった。
なにやら、のっぴきならぬ事態にあっては、でかい事務所を構え、資金も人脈も豊富なハッカを頼らざるを得なかった。
「いったい何が起こったってわけ?」
動揺する二人。
作業場はチホとレイワの住居に併設されているが、この建物は町の外れにあるため、誰も騒ぎには気づかない。
シマは作業場の向かいの花畑でのびている。
リューミィはまばたきをした。
「とりま、逃げよう」
そんな突然。と二人は思った。
レイワは少し考えこんだ。
そして決断した。
「ここはリューミィの言うとおりかも。とにかくあの派手なやつが目を覚ます前に離れなきゃ」
チホは心配顔。
「お家開けて大丈夫かな」
「大丈夫。シマはわたしにしか興味ないから」
三人はレーザー・バイクに乗り込んだ。
レーザー・バイクは唸りをあげ町を走った。
本当にさびれた町だ。
「政治屋と一部の業者以外はこんなもんさ、ハハ」
レイワはハンドルを握りながら嘲笑した。
そうなのだ。グリーゼのなかでも比較的人口が集中しているこの町でさえ、人びとは貧しさにあえいでいる。
「たしかこないだ選挙やってたよねー?」
チホはエンジン音に負けじと声を張った。
「選挙なんてみんな関心が薄い。けっきょく与党が勝って既得権益が強化される。そうなるって分かってて誰も投票しやしねー」
レイワは前方を見たままチホに答える。
「なんかマジメな話になってる?うちらだって政治の話めったにしないのに」
「いやなんかよく分かんないけど、なんか政治の季節だなーって感じがするねー」
チホのとなりにリューミィが座っていたが、リューミィはチホの左手をそっと握りながらうたた寝してしまった。
政治の季節を呼び込んだ張本人は、この寝顔である
「レイワ、どっか行くあてでもあるの?」
「仕方ねー。ハッカを頼るか」
ハッカとはレイワの旧友であり、学生時代は競泳の選手で、弁護士や代議士を歴任しながら、いまは得意の泳ぎを活かしたスイミング・セラピーとやらの講師をしている人物だ。
レイワは溶接のプロで、火の使い手。
ハッカは競泳のプロで、水の使い手。
水と油ならぬ、水と火の関係であった。
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