1 / 5
第一章
わしはダマらん!
しおりを挟む
「わしはダマらん!」
とある建設会社の小さな事務所で怒声がひびいた。
一度聞いたら忘れられないダミ声、その持ち主は小柄で坊主頭、タヌキとも形容される容姿のおじさんだった。
ダマ。それが彼の名前だ。
ダマはこの建設会社の従業員からある相談を受けてここにやってきたのだ。
「この会社は従業員に残業させるのが当たり前!しかも残業代未払いときたか!どうなっとるんじゃ?」
「だからそれは申し訳ないと謝ってるじゃないですか!あんたこの会社のなんなんだ!」
ダマはこの会社とはなにも関係がない。この会社のブラック体質っぷりについて聞かされて義憤にかられて乗り込んできたのだ。
なにも知らない会社役員は大慌て。
「おう!こんなふざけた会社の仕事なんかせんでいい!皆の者ストライキせよ!」
ダマが叫ぶと、従業員たちは洗脳を解かれた信者のように自分の表情を取り戻した。
そして残業代の未払い分支払いと業務改善の約束を取り付けるまで、ストライキの構えにはいった。
「自分の権利を主張する。それが民主主義の国にいきる人間の当然の姿じゃ!」
ダマはそう言い放つと悠然と去っていった。
ここはニスティック共和国、ついこないだまで世界を敵にまわし戦争をしていたニスティック帝国政府は倒れ、その後に現れたよちよち歩きの民主共和制の国だった。
これは民主共和制の国で主張しつづけることを誓った一人のおじさんとおじさんが心配でついてくる仲間たちの物語である。
とある建設会社の小さな事務所で怒声がひびいた。
一度聞いたら忘れられないダミ声、その持ち主は小柄で坊主頭、タヌキとも形容される容姿のおじさんだった。
ダマ。それが彼の名前だ。
ダマはこの建設会社の従業員からある相談を受けてここにやってきたのだ。
「この会社は従業員に残業させるのが当たり前!しかも残業代未払いときたか!どうなっとるんじゃ?」
「だからそれは申し訳ないと謝ってるじゃないですか!あんたこの会社のなんなんだ!」
ダマはこの会社とはなにも関係がない。この会社のブラック体質っぷりについて聞かされて義憤にかられて乗り込んできたのだ。
なにも知らない会社役員は大慌て。
「おう!こんなふざけた会社の仕事なんかせんでいい!皆の者ストライキせよ!」
ダマが叫ぶと、従業員たちは洗脳を解かれた信者のように自分の表情を取り戻した。
そして残業代の未払い分支払いと業務改善の約束を取り付けるまで、ストライキの構えにはいった。
「自分の権利を主張する。それが民主主義の国にいきる人間の当然の姿じゃ!」
ダマはそう言い放つと悠然と去っていった。
ここはニスティック共和国、ついこないだまで世界を敵にまわし戦争をしていたニスティック帝国政府は倒れ、その後に現れたよちよち歩きの民主共和制の国だった。
これは民主共和制の国で主張しつづけることを誓った一人のおじさんとおじさんが心配でついてくる仲間たちの物語である。
0
あなたにおすすめの小説
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
使い捨て聖女の反乱
あんど もあ
ファンタジー
聖女のアネットは、王子の婚約者となり、瘴気の浄化に忙しい日々だ。 やっと浄化を終えると、案の定アネットは聖女の地位をはく奪されて王都から出ていくよう命じられるが…。 ※タイトルが大げさですがコメディです。
繰り返しのその先は
みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、
私は悪女と呼ばれるようになった。
私が声を上げると、彼女は涙を流す。
そのたびに私の居場所はなくなっていく。
そして、とうとう命を落とした。
そう、死んでしまったはずだった。
なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。
婚約が決まったあの日の朝に。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる