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1◆アウロラ視点
私ことアウロラ・フローレンスは今日、めでたく18歳を迎えて成人になった。
けれど、何もめでたくないのが現実というものなのである。
何故なら私は今日……婚約破棄をされてしまったからだ………。
「アウロラ・フローレンス、貴様を婚約破棄する!」
「リクト様、どうして………」
私の誕生日と成人祝いを兼ね備えたパーティーで、幼い頃からの婚約者リクト・クラインは私に婚約破棄を突きつけた。
まだ子供だった頃はあんなに優しかったリクト様。
いっぱい遊んでもくれた大好きな人。
けれど、成長と共に彼は冷たくなっていった。
好かれようと努力はしたけど、リクト様は私から離れていった。
「どうして?貴様のような子供にしかみえない女を抱くことはできない。俺は貴様のせいで周りにロリコン疑惑を持たれて迷惑しているんだ」
「え………」
「成人する頃には成長すると信じていた。しかし、現実はこれだ。もううんざりなんだよ!!」
「……っ!!」
怒りに染まるリクト様に、私は涙が止まらなかった。
私の身体は何故か成長しなくて、ずっと幼い子供の姿のまま心だけが育ってしまった。
周りからはロリ令嬢と言われて、笑われているのを知っている。
私が小さいのを理由に笑われる一方で、リクト様も笑われていたのだろう。
………そのことにもっと早くに気づけばよかった。
気づかなかった私の愚かさが、この婚約破棄という結果を招いてしまったのだ。
彼の私を睨む瞳が、彼の心の傷の深さなのだろう。
「リクト様、今までごめんなさい。婚約破棄をお受けします」
「………っ!これでせいせいする!!」
周りの嘲笑いが私をもっと惨めにする中、リクト様は帰って行く。
あぁ、もうリクト様なんて馴れ馴れしく呼べないね。
………クライン様。
クライン様は私の初恋だったけれど、その恋心は涙と共に死を迎えた。
私の身体はどうみても8歳にしかみえなくて、知り合いじゃなかったら成人してるなんて信じられないことだろう。
16歳の妹アイリスの方が私より年相応に成長していて、まるで私の方が妹みたいとよく言われる。
伯爵令嬢として生まれ、同い年の伯爵令息のクライン様と婚約して、いつか幸せな結婚をすると夢見ていたのが懐かしい。
医者には病気ではないと診断されて、成長を促す努力だってしていたのに………。
きっと、私の嫁の貰い手なんていないだろう。
家族に慰められる私は、これからのことを考えると余計に涙が溢れるのだった。
けれど、何もめでたくないのが現実というものなのである。
何故なら私は今日……婚約破棄をされてしまったからだ………。
「アウロラ・フローレンス、貴様を婚約破棄する!」
「リクト様、どうして………」
私の誕生日と成人祝いを兼ね備えたパーティーで、幼い頃からの婚約者リクト・クラインは私に婚約破棄を突きつけた。
まだ子供だった頃はあんなに優しかったリクト様。
いっぱい遊んでもくれた大好きな人。
けれど、成長と共に彼は冷たくなっていった。
好かれようと努力はしたけど、リクト様は私から離れていった。
「どうして?貴様のような子供にしかみえない女を抱くことはできない。俺は貴様のせいで周りにロリコン疑惑を持たれて迷惑しているんだ」
「え………」
「成人する頃には成長すると信じていた。しかし、現実はこれだ。もううんざりなんだよ!!」
「……っ!!」
怒りに染まるリクト様に、私は涙が止まらなかった。
私の身体は何故か成長しなくて、ずっと幼い子供の姿のまま心だけが育ってしまった。
周りからはロリ令嬢と言われて、笑われているのを知っている。
私が小さいのを理由に笑われる一方で、リクト様も笑われていたのだろう。
………そのことにもっと早くに気づけばよかった。
気づかなかった私の愚かさが、この婚約破棄という結果を招いてしまったのだ。
彼の私を睨む瞳が、彼の心の傷の深さなのだろう。
「リクト様、今までごめんなさい。婚約破棄をお受けします」
「………っ!これでせいせいする!!」
周りの嘲笑いが私をもっと惨めにする中、リクト様は帰って行く。
あぁ、もうリクト様なんて馴れ馴れしく呼べないね。
………クライン様。
クライン様は私の初恋だったけれど、その恋心は涙と共に死を迎えた。
私の身体はどうみても8歳にしかみえなくて、知り合いじゃなかったら成人してるなんて信じられないことだろう。
16歳の妹アイリスの方が私より年相応に成長していて、まるで私の方が妹みたいとよく言われる。
伯爵令嬢として生まれ、同い年の伯爵令息のクライン様と婚約して、いつか幸せな結婚をすると夢見ていたのが懐かしい。
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家族に慰められる私は、これからのことを考えると余計に涙が溢れるのだった。
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