転生者の人魚王子となんか情けない神と不幸体質の騎士団長

ミクリ21 (新)

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2◆カムイ視点

ラヴィニアは、私に次の指示を出した。

『カムイよ、魔女に会って人間になる秘薬を貰いにいきましょう。声出なくなるけど!』

「え、声出なくなるの嫌なんだけど………」

『私とは会話できますよ!』

「普通に嫌かな」

『ぐはっ!』

ラヴィニアに鋭利な一撃が炸裂。

ラヴィニアは涙目になった。

そんなことより、私は思うの……声出ないのは嫌だなって。

「秘薬の副作用で声出なくなるの?」

『いえ、結果的に秘薬の代価として声を奪われます』

「なるほど………よし、脅して秘薬貰おう!」

『ふぁっ!?』

私は、とりあえず魔女を脅してみようと結論を出した。

私が声を失わないためには仕方ないことだよ。

ラヴィニアのビックリしている声が聞こえたけど、気にしない気にしない!



「たのもー!」

私は、まるで道場破りのように魔女の店に入っていった。

魔女の店といっても、見た目は館である。

「ちょっと!ここ、道場じゃないわよ!?王子なら礼儀正しくしなさいよ!」

プンプン怒りながら出てきた魔女……魔女?

女の人を想像していたけど、魔女は男だったよ。

お胸が私と同じように真っ平らだ。

でも、どうやらオネェな魔女のようだから余計なことは言わないことにしよう。

さて、早速魔女を脅そう!

「いいから殺らせろ!」

あ、ちょっと脅しの言葉間違えたかも………。

そう思っても遅かった。

「や…ヤらせろ!?え、エッチ!ケダモノ!あたしが魅力的だからって、こんな…こんな……っ!いいわよ結婚しましょうダーリン!!♡」

「えっ!?」

魔女は一瞬困ったみたいな反応をして、すぐに嬉しそうに私に飛びついてきてキスを迫ってきた。

キスはなんとか回避したけど、私が驚愕してキスも回避したから魔女はショックを受けたような瞳でみつめてくる。

私が変な言い方したから、魔女も変な捉え方したのだろうね。

「「………」」

気不味い沈黙が流れる。

「とりあえず、離して?」

「今の、求婚じゃなかったの?」

ちょっと悲しげに魔女は聞く。

罪悪感を感じながらも私は答えた。

「………求婚ではないよ」

「………あたしのことを弄んだのね!」

「弄んではいないよ!?」

私は、変な誤解を解くことにしばらく苦労した。



「なるほど、事情はわかったわ。じゃあ、あたしにいい男紹介してくれたら、秘薬をタダであげるわよ♡」

『いけません!ちゃんと代価として声を差し出しましょう!』

「私の兄が恋人募集中だから、兄紹介するよ」

『カムイ!?』

私は兄を魔女に紹介する代わりに、声を失うことなく秘薬をゲットした。

ラヴィニアがちょっと不貞腐れていたけど、声出ないのは不便なんだからね!



………ちなみに、魔女に兄を紹介したら、そのまま恋人になったらしい。

魔女は魅力的な美人だったから、一目惚れしたんだと兄に惚気けられたよ。
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