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2◆レヴィ視点
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目を覚ますと、そこは見慣れない部屋だった。
僕は立派なベッドに寝かされていて、何故か全裸である。
「あ、首輪と鉄球がない」
今まで首を締め付けていた異物と、行動を阻害していた物がなくなっていて驚く。
だってあれは、頑丈に作られているから専用の鍵がないと着脱なんてできないんだ。
部屋を見回してみて思うことは、貴族か王族の部屋みたいということ。
……もしかして、僕は夢をみているのかな?
一人困惑していると、部屋の扉がノックされた。
「失礼しますね」
たぶん、執事(?)だと思う色気ムンムンのセクシー美人な男性が部屋に入ってくる。
執事だと思った理由は執事の服を着てるからだ。
あと、頭に羊みたいな角と背中にコウモリみたいな羽があるから、たぶん魔族だろうと思う。
魔族と人族って仲悪いのに、何故僕は魔族の執事がいる立派な部屋で寝てるのかな。
…………まさか、僕、捕虜?
「捕虜じゃないので安心してください。本当は味見とかしたいんですけれど、貴方は大事な方だからできないんですよね。実に残念です」
「味見」
なんか心読まれた。
ちなみに、魔族と人族の仲悪い理由は、魔族からみた人族は捕食対象だからというのがある。
この執事の見た目なら、たぶん夢魔とか淫魔とかだと思うから味見されても死にはしないだろうね。
……ところで、大事な方ってどういう意味だろう?
「名乗りが遅れました。私はセルフィ。見ての通りのサキュバスです。貴方のお名前も教えて頂けますか?」
サキュバスなんだ。
色気ムンムンの理由がよくわかった。
「僕は、レヴィです」
「ふふ、レヴィ様。こちらお着替えでございます。既製品ではありますが、今は我慢してもらえると助かります」
「え、服を……僕に……?」
差し出された服は立派な貴族の服だった。
着たことのない触ったこともない見るだけだった綺麗な衣類。
下着も靴も用意されていて、全部着たらまるで衣類に着られているみたいになった。
「次は髪の毛を整えましょうね」
髪の毛はボサボサで腰まで長い。
それを、サラツヤキューティクルの美しい髪の毛にして、両方の横髪を三つ編みにして後ろで合わせて結んでいる。
この美人……只者じゃない!!
あと、よくみたら僕の身体も髪の毛も汚れがなくて綺麗なんだ。
不思議に思っている僕にセルフィは言う。
「魔族には、洗浄魔法という生活魔法があって、レヴィ様がお休み中に使いました」
身体の怪我もそういえばなかった。
「回復魔法使いました」
「こんなに綺麗な僕、たぶん生まれて初めてだと思います」
鏡に映る僕に、思わず見入る。
こうしてみると、僕の瞳の色が国王とノーラと同じで抉り取りたくなった。
「……抉り取るのはやめてくださいね?」
「心を読まないでください」
セルフィは苦笑いした。
僕は立派なベッドに寝かされていて、何故か全裸である。
「あ、首輪と鉄球がない」
今まで首を締め付けていた異物と、行動を阻害していた物がなくなっていて驚く。
だってあれは、頑丈に作られているから専用の鍵がないと着脱なんてできないんだ。
部屋を見回してみて思うことは、貴族か王族の部屋みたいということ。
……もしかして、僕は夢をみているのかな?
一人困惑していると、部屋の扉がノックされた。
「失礼しますね」
たぶん、執事(?)だと思う色気ムンムンのセクシー美人な男性が部屋に入ってくる。
執事だと思った理由は執事の服を着てるからだ。
あと、頭に羊みたいな角と背中にコウモリみたいな羽があるから、たぶん魔族だろうと思う。
魔族と人族って仲悪いのに、何故僕は魔族の執事がいる立派な部屋で寝てるのかな。
…………まさか、僕、捕虜?
「捕虜じゃないので安心してください。本当は味見とかしたいんですけれど、貴方は大事な方だからできないんですよね。実に残念です」
「味見」
なんか心読まれた。
ちなみに、魔族と人族の仲悪い理由は、魔族からみた人族は捕食対象だからというのがある。
この執事の見た目なら、たぶん夢魔とか淫魔とかだと思うから味見されても死にはしないだろうね。
……ところで、大事な方ってどういう意味だろう?
「名乗りが遅れました。私はセルフィ。見ての通りのサキュバスです。貴方のお名前も教えて頂けますか?」
サキュバスなんだ。
色気ムンムンの理由がよくわかった。
「僕は、レヴィです」
「ふふ、レヴィ様。こちらお着替えでございます。既製品ではありますが、今は我慢してもらえると助かります」
「え、服を……僕に……?」
差し出された服は立派な貴族の服だった。
着たことのない触ったこともない見るだけだった綺麗な衣類。
下着も靴も用意されていて、全部着たらまるで衣類に着られているみたいになった。
「次は髪の毛を整えましょうね」
髪の毛はボサボサで腰まで長い。
それを、サラツヤキューティクルの美しい髪の毛にして、両方の横髪を三つ編みにして後ろで合わせて結んでいる。
この美人……只者じゃない!!
あと、よくみたら僕の身体も髪の毛も汚れがなくて綺麗なんだ。
不思議に思っている僕にセルフィは言う。
「魔族には、洗浄魔法という生活魔法があって、レヴィ様がお休み中に使いました」
身体の怪我もそういえばなかった。
「回復魔法使いました」
「こんなに綺麗な僕、たぶん生まれて初めてだと思います」
鏡に映る僕に、思わず見入る。
こうしてみると、僕の瞳の色が国王とノーラと同じで抉り取りたくなった。
「……抉り取るのはやめてくださいね?」
「心を読まないでください」
セルフィは苦笑いした。
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