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3◆二人は兄弟らしい

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食事のスープとパンを食べながら、レイモンドは二人に聞く。

「二人は仲良しですね。恋人ですか?」

「俺達兄弟だよー」

「母がエルフで父が犬獣人。ちなみに、俺が一歳上でお兄ちゃん」

ギュンターがお兄さんなのは言われないと分からなかったレイモンド。

ついでに、レイモンドがこの中では一番年下だった。

レイモンド達三人はそのままテントで一泊して、それからダンジョンから出るために地上を目指すことになる。

本来なら地道に上を目指すのだが、ルージュとギュンターは転移の魔道具を所持していたから一瞬で外に出れた。

ちなみに、転移の魔道具はかなり高額なのでSランクでも持っている人が少ない。

レイモンドは、初めて見た雲の彼方ぐらいお高いアイテムに内心慌てふためくが、やはり見た目は反応薄々だ。



「レイモンド、まずはギルドで正式なパーティーメンバーになるための手続きしようね」

三人は、手続きのためにダンジョンから出たのである。

パーティーメンバーになるには、ちゃんとギルドで登録やらなんやら面倒なことがあるのだ。

まぁ、それは入るだけじゃなくて抜ける時もなのだが………。

ギュンターが笑顔でレイモンドの手を握る。

つられてルージュもレイモンドと手を握る。

「………仲良しさんか」

「「仲良しだよね!!」」

和気あいあいとしているが、こういうのも悪くないかもとちょっと思い出すレイモンドだった。

「ちなみに、レイモンドの元仲間のパーティー名は?」

「それなら、受かれポンチョデラックスですよ」

「「うかれポンチ?」」

「受かれポンチョデラックス」

「何故にポンチョ………」

「デラックスwww」

たぶん、元仲間はノリで考えたパーティー名なんじゃないかとレイモンドは思っている。
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