悪魔召喚!しかし何故か人間のショタが現れた!?

ミクリ21 (新)

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10◆クリア視点

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「ルネ」

目の前には、薄い膜に閉じ込められているルネが寝ている。

床に寝そべっていて、枕も布団もない状態。

触れようとすると、その指は弾かれてしまう。

………封印されているから、枕を敷いてあげることも布団をかけてあげることも叶わない。

そこで寝ているだけに見えるのに、まるでこの薄い膜は棺桶のようだ。

これが封印なのか………。

『クリアお兄ちゃん』

ルネの笑顔をもう二度と見れないんじゃないかという不安が俺の心を襲う。

もしも、このまま目覚めなければそれは現実になってしまう。

今この瞬間もルネの魔力は減っていき、死に近づきつつあるんだ。

助けたい。

「………ルネ」

あの日……悪魔召喚の日に、初めてルネに会った時。

俺はとてもびっくりしたんだよ。

原因もわからなかったからってのもあるけれど、ルネはとても可愛かったから。

一時的ではあったけれど、学生の身で子持ちになるなんて、それもとっても衝撃だったけれど、なかなかできない体験だよね。

とても楽しい日々だったよ。

たった数日だったけれど、それでも楽しかった。

幸せだったよ。

………できるなら、その幸せはもっと続いてほしいんだ。

もっと一緒にいて、楽しいと思える日々を過ごしたいんだ。

だって、俺達………。

「俺達、運命に引き寄せられたパートナーだろ?例え、誰かに仕組まれた間違いだったとしても、それでも俺は、俺達は運命で引き寄せられたと思うんだ。誰が何と言ってもそう思うんだ。違うなんて言わせない。言わせたくない。ルネのことが大切だよ。一緒にいよう」

勝手に溢れてくる涙が、ルネが大切だったと教えてくれる。

日数なんて関係ないじゃないか。

誰かに仕組まれた出会いだからってそんなの関係ないじゃないか。

どうしたら、ルネを助けられる?

どうしたら、ルネの暗示を解いてあげられる?

どうしたら、ルネを封印から解いてあげられる?

きっと俺の固有スキルじゃ暗示も封印も解くということはできないだろうけれど、何もできないわけでもないと思う。

そう、信じたい。

だから………。

俺の固有スキル【導き】発動!

俺をルネの所に導いてくれ!!
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