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あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあいいいい!

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    「ムヒョーーーーーーー!!!!!降参するなら今のうちでござるよ!」
    たくさんの野田が同時に叫ぶ。50、いや100、いやいや200程いるかな。なんにしても・・・
    「すっげぇー気持ち悪いー!」
    「ム、なにを?!我らがノダ軍団を簡単に倒せるとは思うなよ・・・。いけぇぇー!突撃じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあいいいい!」

    「ムッヒョー!」

    襲いかかってくるノダ、ノダ、ノダ。そしてそれを消して消して消しまくる・・・。消された分だけ野田はノダを増やす・・・。
    「野田ぁ!お前も戦わんかぁい!」
    「ムァハ☆消されるのに正面から行くわけないでござるよ!拙者を増やして増やして増やしまくって貴様の体力を消耗し、最後に拙者自身が貴様をほふる!」
    「体力を消耗する、つっても私に触れるだけで消滅するけどね。先にあんたの体力がなくなっちゃうんじゃない?どうするの?」
    「ムフンッ!確かに貴様は今、無敵状態!しかぁし!アニメ等ではその状態は長くは持たない・・・。おそらく貴様もそうだろう!?体が悲鳴をあげているのではないか?うん?」
    ・・・そうなのかな?んー、確かにアニメでそう言うのはよく聞く。でも力がみなぎってくるんだよなー。一向になくなる気配がない・・・。
    「いいわ!あなたの『増量』と私の『消滅(無敵ver)』どっちが長く持つか・・・。勝負ね」
    「ムヒャヒャ!面白くなってきましたな!とんだ泥試合になりそうでやんすけど!」


    






    「ハヒューッ!ハヒューッッ!な、なぜじゃ!なぜ無敵状態がそう長く持つ?!」
    野田の体力はほとんど無くなっていた。ノダを作り出すことももう無理だろう。
    「知らないわよそんなこと。まあ、勝負ありね。私の勝ちは見えたわ。できるだけ人を消したくはなかったけど・・・。プレイヤーなら安部君も許してくれるわよね!」
    「い、いやー。そりゃー、ちょっと世間は許してくりゃーてんよ」
    「ちょっと何言ってんのかよく分からないけど・・・。さようなら」
    「あっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあいいいい!」

    ブツッ…………

    「ん?」
    野田の様子がおかしい。急に叫んだかと思うと今度はだらーんとしている。
    「野田?ん?」
    返事がない・・・。消すか。
    野田に近づく。肩に触れようと手を伸ばしたその時・・・

    ドォォォォォォォォォン!!!!!!!!

    さっきと同じ爆発音がした。いや、さっき以上にでかい・・・。まさか・・・。
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