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え、えーーーーーー!
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「・・・森川さん、昨日のことなんだけどさ・・・。えー、と、野田達を、消したって言ってたよね?もうちょっと具体的に教えてくれたりは・・・しないかな?・・・あっ、いや!思い出したくないならいいんだけどね!できたら・・・ね」
「・・・」
森川さんはボーッとしている。
「あぁーーーーーー、えと、このゲームは殺し合だからさ!できるだけ協力したいんだけど・・・。今度は逃げないからさ・・・。話してくれない?」
「・・・」
「い、言いたくないならいいんだけどね!」
「・・・」
え、えーーーーーー、どうすればいいんだぁぁーーー!
「・・・なんだか、力がみなぎるでござる。今なら何でもできそうな気がするでござるよ・・・!」
「え、えーーーーーー」
あの大爆発でノダが増えた。それも尋常じゃない数の。ここはでかい建物だが、それでもノダはぎゅうぎゅう詰めで私を囲んでいる。
「ムァァァァァッハァー!良い!良いぞ!勝てる!このゲームを拙者は生き残るんじゃー!」
野田は勝利を確信したようで、楽しそうにスキップをしている。
「え、でも、私の体のどこかが触れたら消えるんだから変わらなくない?」
「え?・・・あ、え、えーーーーーー」
・・・私は走った。野田に向かって一直線に。その間にいたノダは全員消えていく。
なんだ、はじめからこうすればよかったんだ。これで野田に当たれば私の勝ち・・・。
「く、来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!あああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・。あ、そっか!い、出でよーーー!安部ー!!!」
野田は両手で地面を叩いた。
「へ?」
ドォォォォォン!!!
爆発音がした。煙がうすくなり、その向こうに、たくさんの安部くん・・・。
「え、えーーーーーー」
「どうじゃぁぁ!これで攻撃できまい!貴様は安部のことが好き・・・」
「え、いや、普通にキモい」
「な、なぬぅ!?」
タッタッタッタッタッタッタッタッ……
「安部くんはー!一人でいいからぁー!」
そう叫び、野田に体当たりをする。
ドフッ
「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぉぉぉ・・・」
ピピピピッ
野田が消えた。ノダも消えた。・・・安部くんも。勝った。勝った!
パチパチパチパチ…………
後ろから拍手が聞こえた。振り向くと、神様がいた。猿の姿に黒い帽子の神様が。
「いやはや、おめでとうございます。初勝利ですね。と、言ってもまあ相手はものすごく間抜けでしたけどね」
神様は、白い歯を見せて笑っている。
「あ、見てたんですね・・・」
「ええ。いつでもみてますよ。あなた方プレイヤーのことは・・・」
神様は歯茎が見えるまで目一杯の笑顔をした。
「あ、あの、さっきの戦いで、力が暴走?したような感じがしたんですけど・・・、あれは一体なんなんですか?」
「あー、あれはですね、貴方のスイッチが入ったんですよ」
「スイッチ?え、でも、なんか切れたような感じがしたんですけど・・・」
「感覚はどうだっていいんです。とにかく、私はあなた方プレイヤーにスイッチを仕込んだんです。あなた方の『感情』で入るスイッチをね」
「感情?」
「ええ、そうです。『感情』です。おそらく、野田氏は『恐怖』でしょうね。そしてあなたは『怒り』・・・」
「『怒り』・・・。あ、おそらく、ってことは神様が感情を決める訳じゃないんですね」
「ええ、そうです。ランダムですね。その感情が収まると、スイッチは切れる仕組みです」
「へ、へぇー」
「そんな事より、早く服を着たらどうですか?今は怒りが収まってると思いますけど」
そう言うと神様は服を口から出してくれた。
服のことを完全に忘れていた。というか口から・・・。は、ははは。はぁー。
「む、失礼ですね。ため息とは」
「あ、心が読めるんでしたね・・・」
「え、えーーーーーー!森川さんが消えたぁぁ!」
「・・・」
森川さんはボーッとしている。
「あぁーーーーーー、えと、このゲームは殺し合だからさ!できるだけ協力したいんだけど・・・。今度は逃げないからさ・・・。話してくれない?」
「・・・」
「い、言いたくないならいいんだけどね!」
「・・・」
え、えーーーーーー、どうすればいいんだぁぁーーー!
「・・・なんだか、力がみなぎるでござる。今なら何でもできそうな気がするでござるよ・・・!」
「え、えーーーーーー」
あの大爆発でノダが増えた。それも尋常じゃない数の。ここはでかい建物だが、それでもノダはぎゅうぎゅう詰めで私を囲んでいる。
「ムァァァァァッハァー!良い!良いぞ!勝てる!このゲームを拙者は生き残るんじゃー!」
野田は勝利を確信したようで、楽しそうにスキップをしている。
「え、でも、私の体のどこかが触れたら消えるんだから変わらなくない?」
「え?・・・あ、え、えーーーーーー」
・・・私は走った。野田に向かって一直線に。その間にいたノダは全員消えていく。
なんだ、はじめからこうすればよかったんだ。これで野田に当たれば私の勝ち・・・。
「く、来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!あああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・。あ、そっか!い、出でよーーー!安部ー!!!」
野田は両手で地面を叩いた。
「へ?」
ドォォォォォン!!!
爆発音がした。煙がうすくなり、その向こうに、たくさんの安部くん・・・。
「え、えーーーーーー」
「どうじゃぁぁ!これで攻撃できまい!貴様は安部のことが好き・・・」
「え、いや、普通にキモい」
「な、なぬぅ!?」
タッタッタッタッタッタッタッタッ……
「安部くんはー!一人でいいからぁー!」
そう叫び、野田に体当たりをする。
ドフッ
「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぉぉぉ・・・」
ピピピピッ
野田が消えた。ノダも消えた。・・・安部くんも。勝った。勝った!
パチパチパチパチ…………
後ろから拍手が聞こえた。振り向くと、神様がいた。猿の姿に黒い帽子の神様が。
「いやはや、おめでとうございます。初勝利ですね。と、言ってもまあ相手はものすごく間抜けでしたけどね」
神様は、白い歯を見せて笑っている。
「あ、見てたんですね・・・」
「ええ。いつでもみてますよ。あなた方プレイヤーのことは・・・」
神様は歯茎が見えるまで目一杯の笑顔をした。
「あ、あの、さっきの戦いで、力が暴走?したような感じがしたんですけど・・・、あれは一体なんなんですか?」
「あー、あれはですね、貴方のスイッチが入ったんですよ」
「スイッチ?え、でも、なんか切れたような感じがしたんですけど・・・」
「感覚はどうだっていいんです。とにかく、私はあなた方プレイヤーにスイッチを仕込んだんです。あなた方の『感情』で入るスイッチをね」
「感情?」
「ええ、そうです。『感情』です。おそらく、野田氏は『恐怖』でしょうね。そしてあなたは『怒り』・・・」
「『怒り』・・・。あ、おそらく、ってことは神様が感情を決める訳じゃないんですね」
「ええ、そうです。ランダムですね。その感情が収まると、スイッチは切れる仕組みです」
「へ、へぇー」
「そんな事より、早く服を着たらどうですか?今は怒りが収まってると思いますけど」
そう言うと神様は服を口から出してくれた。
服のことを完全に忘れていた。というか口から・・・。は、ははは。はぁー。
「む、失礼ですね。ため息とは」
「あ、心が読めるんでしたね・・・」
「え、えーーーーーー!森川さんが消えたぁぁ!」
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キャラクターのセリフが多かったのでキャラクターの心情やその時の情景を増やした方がいいと思います。
設定は面白いのでいいと思います。
ご意見ありがとうございます。皆様が読みやすいように頑張っていきたいと思います。