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第九章「海神編」
その絆を信じて
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これ以上、御神をここに留めておくのは難しいだろう。
サークの養父はそう思った。
精神世界となると、自分の気力のみでの勝負となる。
あまり留める事にそれを使うのは今後を考えた上で得策ではない。
全ては流れだ。
それに刃向かう事は神仕えの考えから言っても不自然であまり好ましい事ではない。
流れ行くものを無理に堰き止めてもやがて崩壊する。
そしてその崩壊は、力任せにそれを止めた大きさによって倍増する。
ならどうするのか?
流れに逆らうにはそれと同等、もしくはそれ以上の力が必要になる。
だが流れに逆らわず、それを受け流す、または加える力の方向を変えて流れの向きをゆっくりと変えていく事はそれほど難しくはないし不自然でもない。
さて、どうしましょうか?
流すと言っても、このままの状態で第三王子の中に帰らせる事は好ましくない。
御神は興奮状態にある。
話してみたが、どうも聞いていた話と御神が捉えている状況とは異なる。
人と神様とで話が異なるのはいつもの事だが、それが自分でも想定できていなかった状態に近い。
おそらく御神は第三王子に同化されている。
海神様は水神様と同じ世界を司る一柱。
まさか海神様程の大きな存在が、小さな人間側に同化されているとは思ってもみなかった。
逆の可能性ばかり考えていたがどうやら違う。
第三王子が海神様の影響を受けていたのではない。
海神が第三王子に、器となった人間に影響されていたのだ。
ふふふと思わず笑う。
長く神仕えとして生きてきたが、それでもまだまだ自分は未熟なのだろう。
世の中はいつだって、予想打にしない真実に満ちている。
たくさんの経験から多くを知っているつもりになっていたが、所詮は小さな人間の一人、自分の知っている事など世界のほんのごく一部に過ぎないのだ。
そんな小さな自分が、世界を司る神の一柱と向かい合っている。
これに逆らう事は自分の全てを差し出しても難しい。
なら、どう流れの向きを変える?
その流す最終的な目的地をどこに定める?
事は自分一人で抱えるには大きすぎるものだった。
どうするべきか答えは見えない。
他の神に力を借りようにも、精神世界ではそれは叶わない。
だが、不思議と不安はない。
風はこちらに向いている。
その確信がある。
あの子がここに導いた。
これは世界の望んだ流れの一部だ。
あの子が私の下に来たように、これは世界が望んでそうなっている。
だからそれがどんな結果であろうと、それが世界の意志なのだ。
そんな大きな意志の事はわからない。
たがこの場に立っている。
自分にはこの場でなさねばならない役割があるのだ。
ただ誠心誠意、自分のやるべき事をやればいい。
その結果が何であれ、自分は自分の与えられた仕事をする事が大きな流れの中で意味を持つのだ。
切迫した状況。
けれど流れはこちらにある。
必ずその行き着く先が見えるはずだ。
サークの義父がそう考えていた時、それは起きた。
流れを変える、その大きなきっかけが訪れた。
しかしそれはさすがの神仕えも予想打にしない事で、思わず目を丸くした。
カチャリ……と音がしてドアが開いた。
精神魔術師のラニに、そこは非常用だから無闇に開けないでくれと言われていたそのドアが開いた。
そしてそこから現れた人物。
海神をその身に宿し、深い眠りについていた第三王子。
ライオネル殿下、その人だった。
その人が現れた瞬間、場の流れが大きく変わった事をサークの養父は感じた。
そしてその人を見て、何故、人の中に海神の様な大きな神を納めていれたのか理解した。
リンと、空気が変わった。
その人の存在感。
夜空に星は数多くあれども、光り輝く一等星はそう多くはない。
人でありながら海神の前に立ち、その存在感を失わずにいられる者がどれだけいようか?
これが彼らの言う「器の素質」なのだろうと神仕えは思った。
特別な修行や徳を積んだ訳でも、何か強力な魔法なりをかけられていた訳でもなく、御神を前にして存在感を失う事なく輝き続けられる魂。
「第三王子殿下でいらっしゃいますね?」
「ええ……。貴方は、サークの御父上の神仕え様ですか?」
「様など私につける必要はございません、殿下。」
「ふふっ。思ったより、サークに似てらっしゃるんですね……。養父とお聞きしていたので、あまり似ていらっしゃらないのかと思っていました。」
「それはありがとうございます。殿下。」
「話し方もよく似てます。」
そう言って自分を見つめるライオネルの顔を見て、神仕えは困った様に笑った。
その顔を見れば、ライオネルが自分の息子をどう思っているかなど一目瞭然だったからだ。
(これ程の魂の持ち主に想いを寄せられ……何ともないと言うのが、さすがはサクだと言わざる負えないなぁ~。)
だからこそライオネル程の魂がサークに魅了されたとも言えるのだが……。
あの子の持つ存在の特異性もほとほと困ったものだなぁと父親として苦笑するしかない。
つけていた封が外れた事で、本人に自覚なく、その魂で存分に周囲を魅了したのだろう。
いや、それは今現在も変わらない。
強く特別な役割を持つ魂ほどあの子に惹かれる。
自分の力に目覚め、自分自身を知り、その傾向はおそらくどんどん強まっていくだろう。
(だと言うのに……本人は無自覚だから質が悪い……。)
それは世界にとって必要なのだろう。
世界の望んだ流れ。
それが息子、サクの背負った運命だ。
今はまだそれによって自分や周りを深く傷つけるほどではないが、いずれはそういった事も起こるだろう。
(それでも惹かれ合うとしたら……それはとても過酷な事だ……。)
ライオネルの表情を見て、どうかそうならないで欲しいと願う。
世界の意思、世界の望む流れを変える事はできない。
だからといって、自分たちの様なちっぽけな人間だとしても、人一人の心を壊していい理由にはならないと思うのは人としてのエゴなのだろうか?
『……リオ?』
そこにそれまでと異なった声色の声が響いた。
サッと神仕えとライオネルはその声に意識を向ける。
『あぁ!リオ!貴方なのね?!心配したのよ?!』
「……海神様。」
『何故、こんな所に?貴方から離れてしまったから、急いで戻ろうとしていたところなのよ?』
「………………。海神様……。」
『皆が貴方の邪魔をして、さぞかし苦しかったでしょう?もう大丈夫。何も心配いらなくってよ?全部、私がそれらを取り払ってあげるから。』
海神はライオネルを前にして、先ほとまでの威厳ある神としての対応から、寵愛する人の子に母親の様に接する対応へと変わっていた。
にこやかに告げられた言葉。
それは優しく愛情深いが、どこか狂っている。
ライオネルも神仕えも慎重に海神と向かい合った。
本人の精神体がこちらに来た事でライオネルの体に戻ろうとしなくなったが、海神のライオネルへのズレた激しい執着は何一つ変わってはいない。
「……殿下。」
「大丈夫です。私はかの神に言いたい事があって、サークに無理を言って連れてきてもらったのです。」
「そうですか……。」
「私がこれを告げる事で、海神は荒れるかもしれません……。しかし、これを言わなければ全ては終わらず、始まらないのです。」
サークの義父は、ライオネルの表情から何を告げるのかおおよその事を悟った。
確かにそれを言えば、受け入れ切れず御神は荒れ狂うだろう。
だがそれをしなければ、海神とライオネルの関係を終わらせ、この計画をはじめる事ができないのも事実だった。
「……心得ました。後の事はご心配なく。私共でどうにか致しましょう。」
「お願いします。」
ライオネルはその言葉と表情から、サークの養父が自分と海神の関係をある程度正確に把握しているのだと理解した。
やはり精霊の専門家は、言わずともそれを察するのだと感心する。
この国から精霊師の技が廃れてしまった事が悔やまれる。
そうでなければもっと早く、この問題は解決していたのだろうから。
とはいえ、今となってはそんな事を言っても仕方がない。
ここで自分が終わらせればいいだけなのだから。
凛と自分を失わない強さ。
とても長く海神を自分の中に入れ、疲弊した魂とは思えない。
これこそが本来のライオネルの姿なのだろう。
「お手伝いは必要ですか?殿下。」
「いえ……。大丈夫です。何かあれば必ず私の騎士が守ってくれますから。」
声をかけた神仕えに、ライオネルはまっすぐに答えた。
その言葉にサークの養父はほっと息を吐き出す。
どうやら二人は、二人の答えを出したようだ。
そしてそれを共有し、絆とした。
ライオネルとサークにはもう答えが出たのだ。
お互いを思い合うその答えが。
ならば私は次に備えよう。
二人の絆にその場を任せ、神仕えは軽く一礼して後ろに身を引いた。
そして次に起こるだろう事に備え始めた。
ライオネルは一人、海神の前に立つ。
だが一人ではないのだと思えた。
だから怖くない。
目を閉じ、深く自分の気持ちを見つめ直す。
そして意志強くまっすぐに海神を見つめたのだった。
サークの養父はそう思った。
精神世界となると、自分の気力のみでの勝負となる。
あまり留める事にそれを使うのは今後を考えた上で得策ではない。
全ては流れだ。
それに刃向かう事は神仕えの考えから言っても不自然であまり好ましい事ではない。
流れ行くものを無理に堰き止めてもやがて崩壊する。
そしてその崩壊は、力任せにそれを止めた大きさによって倍増する。
ならどうするのか?
流れに逆らうにはそれと同等、もしくはそれ以上の力が必要になる。
だが流れに逆らわず、それを受け流す、または加える力の方向を変えて流れの向きをゆっくりと変えていく事はそれほど難しくはないし不自然でもない。
さて、どうしましょうか?
流すと言っても、このままの状態で第三王子の中に帰らせる事は好ましくない。
御神は興奮状態にある。
話してみたが、どうも聞いていた話と御神が捉えている状況とは異なる。
人と神様とで話が異なるのはいつもの事だが、それが自分でも想定できていなかった状態に近い。
おそらく御神は第三王子に同化されている。
海神様は水神様と同じ世界を司る一柱。
まさか海神様程の大きな存在が、小さな人間側に同化されているとは思ってもみなかった。
逆の可能性ばかり考えていたがどうやら違う。
第三王子が海神様の影響を受けていたのではない。
海神が第三王子に、器となった人間に影響されていたのだ。
ふふふと思わず笑う。
長く神仕えとして生きてきたが、それでもまだまだ自分は未熟なのだろう。
世の中はいつだって、予想打にしない真実に満ちている。
たくさんの経験から多くを知っているつもりになっていたが、所詮は小さな人間の一人、自分の知っている事など世界のほんのごく一部に過ぎないのだ。
そんな小さな自分が、世界を司る神の一柱と向かい合っている。
これに逆らう事は自分の全てを差し出しても難しい。
なら、どう流れの向きを変える?
その流す最終的な目的地をどこに定める?
事は自分一人で抱えるには大きすぎるものだった。
どうするべきか答えは見えない。
他の神に力を借りようにも、精神世界ではそれは叶わない。
だが、不思議と不安はない。
風はこちらに向いている。
その確信がある。
あの子がここに導いた。
これは世界の望んだ流れの一部だ。
あの子が私の下に来たように、これは世界が望んでそうなっている。
だからそれがどんな結果であろうと、それが世界の意志なのだ。
そんな大きな意志の事はわからない。
たがこの場に立っている。
自分にはこの場でなさねばならない役割があるのだ。
ただ誠心誠意、自分のやるべき事をやればいい。
その結果が何であれ、自分は自分の与えられた仕事をする事が大きな流れの中で意味を持つのだ。
切迫した状況。
けれど流れはこちらにある。
必ずその行き着く先が見えるはずだ。
サークの義父がそう考えていた時、それは起きた。
流れを変える、その大きなきっかけが訪れた。
しかしそれはさすがの神仕えも予想打にしない事で、思わず目を丸くした。
カチャリ……と音がしてドアが開いた。
精神魔術師のラニに、そこは非常用だから無闇に開けないでくれと言われていたそのドアが開いた。
そしてそこから現れた人物。
海神をその身に宿し、深い眠りについていた第三王子。
ライオネル殿下、その人だった。
その人が現れた瞬間、場の流れが大きく変わった事をサークの養父は感じた。
そしてその人を見て、何故、人の中に海神の様な大きな神を納めていれたのか理解した。
リンと、空気が変わった。
その人の存在感。
夜空に星は数多くあれども、光り輝く一等星はそう多くはない。
人でありながら海神の前に立ち、その存在感を失わずにいられる者がどれだけいようか?
これが彼らの言う「器の素質」なのだろうと神仕えは思った。
特別な修行や徳を積んだ訳でも、何か強力な魔法なりをかけられていた訳でもなく、御神を前にして存在感を失う事なく輝き続けられる魂。
「第三王子殿下でいらっしゃいますね?」
「ええ……。貴方は、サークの御父上の神仕え様ですか?」
「様など私につける必要はございません、殿下。」
「ふふっ。思ったより、サークに似てらっしゃるんですね……。養父とお聞きしていたので、あまり似ていらっしゃらないのかと思っていました。」
「それはありがとうございます。殿下。」
「話し方もよく似てます。」
そう言って自分を見つめるライオネルの顔を見て、神仕えは困った様に笑った。
その顔を見れば、ライオネルが自分の息子をどう思っているかなど一目瞭然だったからだ。
(これ程の魂の持ち主に想いを寄せられ……何ともないと言うのが、さすがはサクだと言わざる負えないなぁ~。)
だからこそライオネル程の魂がサークに魅了されたとも言えるのだが……。
あの子の持つ存在の特異性もほとほと困ったものだなぁと父親として苦笑するしかない。
つけていた封が外れた事で、本人に自覚なく、その魂で存分に周囲を魅了したのだろう。
いや、それは今現在も変わらない。
強く特別な役割を持つ魂ほどあの子に惹かれる。
自分の力に目覚め、自分自身を知り、その傾向はおそらくどんどん強まっていくだろう。
(だと言うのに……本人は無自覚だから質が悪い……。)
それは世界にとって必要なのだろう。
世界の望んだ流れ。
それが息子、サクの背負った運命だ。
今はまだそれによって自分や周りを深く傷つけるほどではないが、いずれはそういった事も起こるだろう。
(それでも惹かれ合うとしたら……それはとても過酷な事だ……。)
ライオネルの表情を見て、どうかそうならないで欲しいと願う。
世界の意思、世界の望む流れを変える事はできない。
だからといって、自分たちの様なちっぽけな人間だとしても、人一人の心を壊していい理由にはならないと思うのは人としてのエゴなのだろうか?
『……リオ?』
そこにそれまでと異なった声色の声が響いた。
サッと神仕えとライオネルはその声に意識を向ける。
『あぁ!リオ!貴方なのね?!心配したのよ?!』
「……海神様。」
『何故、こんな所に?貴方から離れてしまったから、急いで戻ろうとしていたところなのよ?』
「………………。海神様……。」
『皆が貴方の邪魔をして、さぞかし苦しかったでしょう?もう大丈夫。何も心配いらなくってよ?全部、私がそれらを取り払ってあげるから。』
海神はライオネルを前にして、先ほとまでの威厳ある神としての対応から、寵愛する人の子に母親の様に接する対応へと変わっていた。
にこやかに告げられた言葉。
それは優しく愛情深いが、どこか狂っている。
ライオネルも神仕えも慎重に海神と向かい合った。
本人の精神体がこちらに来た事でライオネルの体に戻ろうとしなくなったが、海神のライオネルへのズレた激しい執着は何一つ変わってはいない。
「……殿下。」
「大丈夫です。私はかの神に言いたい事があって、サークに無理を言って連れてきてもらったのです。」
「そうですか……。」
「私がこれを告げる事で、海神は荒れるかもしれません……。しかし、これを言わなければ全ては終わらず、始まらないのです。」
サークの義父は、ライオネルの表情から何を告げるのかおおよその事を悟った。
確かにそれを言えば、受け入れ切れず御神は荒れ狂うだろう。
だがそれをしなければ、海神とライオネルの関係を終わらせ、この計画をはじめる事ができないのも事実だった。
「……心得ました。後の事はご心配なく。私共でどうにか致しましょう。」
「お願いします。」
ライオネルはその言葉と表情から、サークの養父が自分と海神の関係をある程度正確に把握しているのだと理解した。
やはり精霊の専門家は、言わずともそれを察するのだと感心する。
この国から精霊師の技が廃れてしまった事が悔やまれる。
そうでなければもっと早く、この問題は解決していたのだろうから。
とはいえ、今となってはそんな事を言っても仕方がない。
ここで自分が終わらせればいいだけなのだから。
凛と自分を失わない強さ。
とても長く海神を自分の中に入れ、疲弊した魂とは思えない。
これこそが本来のライオネルの姿なのだろう。
「お手伝いは必要ですか?殿下。」
「いえ……。大丈夫です。何かあれば必ず私の騎士が守ってくれますから。」
声をかけた神仕えに、ライオネルはまっすぐに答えた。
その言葉にサークの養父はほっと息を吐き出す。
どうやら二人は、二人の答えを出したようだ。
そしてそれを共有し、絆とした。
ライオネルとサークにはもう答えが出たのだ。
お互いを思い合うその答えが。
ならば私は次に備えよう。
二人の絆にその場を任せ、神仕えは軽く一礼して後ろに身を引いた。
そして次に起こるだろう事に備え始めた。
ライオネルは一人、海神の前に立つ。
だが一人ではないのだと思えた。
だから怖くない。
目を閉じ、深く自分の気持ちを見つめ直す。
そして意志強くまっすぐに海神を見つめたのだった。
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