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第六章「副隊長編」
そういう遊び ☆
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鍛練場で指導していると、サークがやって来た。
シルクはすぐに駆け寄った。
が、首を傾げる。
サークから嗅ぎ慣れた匂いがしたからだ。
「主、どうしたの?」
「あ、うん。悪いんだけどさ、昼休み、ギルんとこ行ってやってくんない?」
なんとなく歯切れ悪く、サークはそう言った。
ふ~ん、そう言うことかとシルクは思った。
どこまでヤったんだろ?
そこまで強い匂いじゃないし、主も動揺してる訳じゃない。
何となく後ろめたいって感じだ。
「いいよ、わかった!」
シルクは気づかないふりをして明るく答えた。
ほっとした顔のサークを見送り、ほくそ笑む。
これは昼休みが楽しみだ。
「ギル~っ。」
シルクは昼休み、意気揚々と昼食を2つ買って隊長室を訪ねた。
シルクの明るい声にギルが顔をあげる。
目が合うと、にんまり笑った。
それを見てギルは感付かれてるな、と思った。
「……何でわかった?」
「主に会ったっ!」
「それで?」
「どこまでヤったの?」
「……何もしてない。」
「ふ~ん。……何にも?」
「何も……できなかった。」
「……なるほど~。」
思ったよりつまらない。
無理矢理キスぐらいはしたかと思った。
匂いに気づくくらいの接触があったのだから、それなりの時間、それなりの距離で接触した事は確かだ。
でもサークがあれだけ平然としていたのだ。
まぁ、そんなものなのだろう。
詳しくはまた後で聞けばいい。
シルクは応接セットのテーブルに昼食を置くと、するりとギルに近づいた。
業務机に浅く腰掛け、ギルを少し上から見下ろす。
「大きなチャンスを逃して残念だね、ギル?」
「そうだな……無理矢理キスぐらいすれば良かったな。」
ため息混じりに苦笑したギルの顔を、シルクは両手で包んだ。
黒く沈んだその双眸を愛しげに見つめる。
全部、分け合えばいい。
そしてキスをした。
はじめは軽く、その後は深くお互い求めあった。
濡れた音を立て唇が離れる。
シルクはにっこり笑った。
「……少しは満足した?」
「ああ、そうだな……。」
ギルはそう言うとシルクの顔を引き寄せ、軽くチュッとキスをする。
そのせいでシルクはもっと欲しくなり、業務机の上の物を乱暴に端に寄せ、座り直した。
デスクチェアに座るギルを跨ぐように脚を開く。
「……もっと満足したいよね?」
クスッと笑い、サンダルを脱いで素足になる。
その足でギルの股間をつついた。
ギルは微動だにせず、シルクを見つめる。
「ここがどこかわかってるのか?」
「知ってる。第三別宮警護部隊隊長室だよ?」
「それで?」
「俺の前にいるのは、その責任者のたいちょーさん。俺はその業務机に座って、股を開いてる。」
にんまりとシルクは笑った。
懐かしい呼び方にギルもクッと喉で笑った。
シルクは足でギルの股間をまさぐると、その脚をひいて見せつけるように抱えた。
誘うような視線を投げ掛ける。
「俺の前には妖艶な恋人がいる。かなり興奮しているようだ。」
「してるよ?ダメ?」
「場所をわきまえない、悪い恋人だ。」
「なら、お仕置きしてちゃんとしつけないとダメだろ?たいちょーさん?」
ギルは椅子を寄せて、その脚の間に深く入った。
自分から大胆な事をしたくせに、シルクが少しだけ赤くなった。
ギルの手がシルクの腰を掴む。
お互い服を脱がないのは発情を避ける為だ。
微かな匂いに飲まれてはいるが、それ以上はいらない。
これはこういう遊びであって、それを狂わす要素は今は必要ない。
「……興奮してるな?」
「一回、ここでしてみたかったんだよね。」
「ここ?」
「業務机の上。」
「こんな昼間にか?」
「昼間じゃなきゃつまんないよ。」
「勤務中、誰が来るかわからない中、業務机に押し倒されて犯されたいのか?とんだ酔狂だ。」
「いいから、早くしてよ……。たいちょーさん……。」
ギルは無言で、顔を赤らめて興奮しているシルクのズボンの前を開いた。
それはすでに、半ば頭を起こしていた。
クッと意地悪く笑う。
「いい様だな、シルク。昼間の業務時間中に、業務机に座らされて脚を開き、股間を見られて竿を半ダチにしているのか?お前?はしたないな?」
意地の悪い言い方に、シルクはぞくぞくした。
これはいけない遊びだ。
癖になるかもしれない。
冷ややかな視線で自分を見るギルに、調子を合わせて答えた。
「ごめんなさい……。我慢できないの……。お仕置きして…?たいちょーさん…。」
「淫乱なお前には、ご褒美にしかならないんじゃないか……?」
ギルはシルクの腰に片手を回して、逃がさないよう押さこむ。
そしてそのままそれを口に含んだ。
「あっ!?嘘っ!?」
不意打ちのフェラチオに、びくりと体が逃げる。
シルクはそう来るとは思っていなかったので、少し慌てた。
だが、押さえ込まれているのでどうにもできない。
ぐちゃぐちゃと口の中で弄ばれ、吸われ、玉を揉まれてたまらなくなった。
「あっ……!ダメっ……ギル……!!」
「ギルじゃないだろ?」
「たいちょーさん……それ……ダメ……ェ……っ!」
自分で誘っておいて何だが、誰が来るかもわからない昼間に、トップの業務机に座って脚を開き、竿をグチュグチュにフェラされているのは物凄く神経を逆撫でた。
「んっ!んっ!んんんっ~~っ!!」
口を押さえ、声をあげないようにこらえる。
ズボンと下着は、しゃぶられながら脱がされてしまう。
履いていれば前を閉めるだけでいいが、こうなったら誰が来た時、言い訳が出来ない。
自分だけ追い詰められてシルクは酷く欲情した。
「やだ……たいちょーさん……俺、見られちゃう……。」
「見られたいんだろ?」
「ダメ……たいちょーさん以外、見ちゃダメ……っ!!」
「嘘だな……。」
ギルはじっとりとシルクを観察した。
熱に飲まれて、卑猥な顔をするのがいい。
昼休みとは言え業務時間内。
背徳的な感情と、誰か来るかもしれないスリル。
そんなものに酔っていたのかもしれない。
手加減せず手と口でグチュグチュしていると、シルクの雄はびくびくと脈打ち出した。
ギルは口を離し、涎を垂らして自分のされる様を見ているシルクを見上げた。
「イキたそうだな?シルク?」
「うん……イキたい……たいちょーさん……。」
「……お仕置きだから駄目だ。」
「嘘……っ!?意地悪しないでっ!?」
「お仕置きしてくれと言ったのはお前だ、シルク。」
「こんなのヤダ……っ!!」
「嫌じゃなければお仕置きにならないだろ?」
「いじめないで……。」
竿はビクビクしていて、冗談ではなく寸前だ。
シルクはイキたくて涙をこぼした。
こんな興奮状態で、グチュグチュにぺニスを弄ばれたのにイカせてもらえない。
酷い事をされている事が、余計興奮を生んだ。
「まずはこれをつけろ。」
ギルはもう、触りもしないでそう言った。
机の引き出しの奥からコンドームを取り出すと、シルクに渡す。
シルクは少し拗ねていた。
「ギルのなんかつけても、ぶかぶかで意味ないじゃん。」
「俺のじゃない。お前のだ。」
「…………。何で俺のサイズのが、業務机の引き出しに入ってるの?」
「いいから早くしろ。それとも付け方を知らないのか?」
「……知ってるし。」
いやらしい男だとシルクは思った。
ギルはシルクの質問に答えなかった。
無言でシルクがぬちゃぬちゃになったぺニスにそれをつけてもいくのを見ている。
あると言うことは、使うことになる状況をここに座りながら考えていたはずだ。
澄ました顔をして、本当に変態でむっつりスケベだとシルクは思った。
「つけたよ……?たいちょーさん……?」
「机に手をついて、尻をこちらに向けろ。」
そう来るんだ……。
ギルのシナリオに、シルクは背中がぞくりとした。
命令口調なのが、またたまらない。
何だかんだで、ギルはこの状況を楽しんでいるようだ。
そんなギルがシルクにはなんだか愛しかった。
「向けたらイカせてくれるの……?」
「後でな。ほら、早くしろ。誰か来るぞ?」
「たいちょーさんの馬鹿……意地悪……。」
シルクはそう言いつつも、言われた通り業務机を降りて、尻をギルに向けた。
ギルはきっちりと制服を着たままで、自分だけ下半身裸にされていると言う状況はかなりくる。
雰囲気に飲まれ、快楽に体が震える。
もう待てなくて机に手をついて尻をつき出した。
早くめちゃくちゃにして欲しい。
そう思った。
「やったよ……たいちょーさん……早くぅ……。」
「発情してないんだから、ならさないと駄目だろ?」
「もうじれったいよ!我慢できないの!素股でもいいからっ!お願いっグチュグチュしてよ~っ!!」
シルクは思わずギルをねだった。
腰を揺らして身をよじった時、部屋のドアが、トントンとノックされた。
ギルは即座にシルクの服を掴むと、業務机の下に押し込んだ。
「失礼します。隊長、郵便物です。」
さすがのシルクも、息を殺してじっとしていた。
ゴムをつけていて良かった。
そこまで匂いはしていないらしい。
「ああ、そっちのサイドテーブルにおいてくれ。昼食をとりながら確認する。」
「わかりました。それにしても隊長、ライルはとうとう、副隊長を射止めましたね!」
「ああ……そうだな。」
「と言うか、あいつ、婿入りするって本当ですか?」
「……サムは1人娘だからな。」
「いいな~!結婚っ!!結婚式はいつ頃なんですかね?」
何故か話がなかなか終わらない。
ジリジリとその時を待つ。
どうにもできなくてシルクがじっとしていると、ギルがトントンと軽く爪先で床を蹴り、その足を少し浮かせた。
何だろうと思ったが、なんとなく言いたいことがわかってシルクはギルの靴を脱がせる。
靴を脱いだ足が、シルクの股を割り入り、股間を軽く踏んだ。
「~~~~っ!!」
シルクはビクッと体を震わせる。
待ちに待った刺激とはいえ、こんなのはあんまりだ。
だがシルクは、ギルが踏みやすいように足を開き、突き出した。
ちらりと視線をやったギルは薄く笑って、そこをグリグリと踏んでやった。
「~~っ!~ん……ふ……っ!!」
少し強めに踏まれ、シルクは思わず声が出そうになった。
愛し合いたかったのに、非情にも踏みにじられて、かえって興奮した。
口を押さえ必死に堪えているのに、ギルの足は強弱をつけてそこを擦り始めた。
「~~っっ!!」
叫びそうになった。
ただでさえ、イキかけだったのだ。
我慢などできるはずがない。
(いつまで話してるんだよっ!!お願いっ!!早く出ていって…っ!!)
シルクは必死に声とイクのを堪えていた。
ちゃんと愛して欲しいのに、足蹴にされている。
それはもう限界でしかなかった。
色々な感情がぐちゃぐちゃに混ざり、爆弾しそうだった。
「~ん~~っ!!ぅ……ふっ………っ!!」
そんなシルクにギルは容赦しなかった。
顔を向けず、隊員と平然と話ながら、薄く笑う。
限界で声が漏れている。
もしも相手に気づかれたら、こいつはどんな顔をするだろう?
そう思うとたまらなかった。
グリグリと痛いくらい踏みつけ、イカせる為に強く擦ってやった。
「ん……んん…っ!う…うぅ…ん……っ!!」
堪えても声が我慢できない。
苦しくて涙が溢れる。
堪えに堪えたものが、全身を切り裂いて脳を突き抜けた。
ああっ!!と声に出さずに叫んだ。
机の下の狭いスペースで、シルクは快楽に身をよじった。
快感が突き抜け、ゴムがぽってりする。
ビクッビクッとするそれに気付き、ギルは足を離す。
シルクは脱力して、ぐったりしてしまった。
「……なるほど、ありがとうございます!では、これで!!」
長々と話していた隊員は、やっと出ていった。
机の下で行われていた淫らな行為には気づかなかったようだ。
バタンと扉が閉まると、ギルは机の下を覗き込む。
そして笑った。
我慢の末に果て、婬猥な表情で脱力しているシルクは、魅惑的で美しかった。
「いい様だな?シルク?」
「……あぁ……気持ちいい……。」
シルクはぼんやりとそう呟いた。
思っていた行為と違ったが、これはこれでたまらかった。
全身が甘い痺れで満たされていて気持ちがいい。
ギルはしゃがみこみ、最高にいやらしい恋人の頬を撫でた。
「今日はここまでにしよう。」
「どうして?おしりもして欲しい……。」
「今度な。」
これ以上していたら、本当に仕事ができない。
楽しみは今度にとっておけばいい。
きっとシルクはまた机に座って足を開く。
ギルにはそれがわかっていた。
「疼いてるのに……。」
「それは夜までとっておけ。いいな?」
「意地悪……。」
シルクはギルを睨んだが、確かにこれ以上やったら、午後の指導にいけない。
残念だが、機会はまたあるだろう。
何しろ、すでに自分用のコンドームまでこの業務机には用意されているのだから。
シルクはくたっとしたまま、今日の余韻を楽しんだ。
シルクはすぐに駆け寄った。
が、首を傾げる。
サークから嗅ぎ慣れた匂いがしたからだ。
「主、どうしたの?」
「あ、うん。悪いんだけどさ、昼休み、ギルんとこ行ってやってくんない?」
なんとなく歯切れ悪く、サークはそう言った。
ふ~ん、そう言うことかとシルクは思った。
どこまでヤったんだろ?
そこまで強い匂いじゃないし、主も動揺してる訳じゃない。
何となく後ろめたいって感じだ。
「いいよ、わかった!」
シルクは気づかないふりをして明るく答えた。
ほっとした顔のサークを見送り、ほくそ笑む。
これは昼休みが楽しみだ。
「ギル~っ。」
シルクは昼休み、意気揚々と昼食を2つ買って隊長室を訪ねた。
シルクの明るい声にギルが顔をあげる。
目が合うと、にんまり笑った。
それを見てギルは感付かれてるな、と思った。
「……何でわかった?」
「主に会ったっ!」
「それで?」
「どこまでヤったの?」
「……何もしてない。」
「ふ~ん。……何にも?」
「何も……できなかった。」
「……なるほど~。」
思ったよりつまらない。
無理矢理キスぐらいはしたかと思った。
匂いに気づくくらいの接触があったのだから、それなりの時間、それなりの距離で接触した事は確かだ。
でもサークがあれだけ平然としていたのだ。
まぁ、そんなものなのだろう。
詳しくはまた後で聞けばいい。
シルクは応接セットのテーブルに昼食を置くと、するりとギルに近づいた。
業務机に浅く腰掛け、ギルを少し上から見下ろす。
「大きなチャンスを逃して残念だね、ギル?」
「そうだな……無理矢理キスぐらいすれば良かったな。」
ため息混じりに苦笑したギルの顔を、シルクは両手で包んだ。
黒く沈んだその双眸を愛しげに見つめる。
全部、分け合えばいい。
そしてキスをした。
はじめは軽く、その後は深くお互い求めあった。
濡れた音を立て唇が離れる。
シルクはにっこり笑った。
「……少しは満足した?」
「ああ、そうだな……。」
ギルはそう言うとシルクの顔を引き寄せ、軽くチュッとキスをする。
そのせいでシルクはもっと欲しくなり、業務机の上の物を乱暴に端に寄せ、座り直した。
デスクチェアに座るギルを跨ぐように脚を開く。
「……もっと満足したいよね?」
クスッと笑い、サンダルを脱いで素足になる。
その足でギルの股間をつついた。
ギルは微動だにせず、シルクを見つめる。
「ここがどこかわかってるのか?」
「知ってる。第三別宮警護部隊隊長室だよ?」
「それで?」
「俺の前にいるのは、その責任者のたいちょーさん。俺はその業務机に座って、股を開いてる。」
にんまりとシルクは笑った。
懐かしい呼び方にギルもクッと喉で笑った。
シルクは足でギルの股間をまさぐると、その脚をひいて見せつけるように抱えた。
誘うような視線を投げ掛ける。
「俺の前には妖艶な恋人がいる。かなり興奮しているようだ。」
「してるよ?ダメ?」
「場所をわきまえない、悪い恋人だ。」
「なら、お仕置きしてちゃんとしつけないとダメだろ?たいちょーさん?」
ギルは椅子を寄せて、その脚の間に深く入った。
自分から大胆な事をしたくせに、シルクが少しだけ赤くなった。
ギルの手がシルクの腰を掴む。
お互い服を脱がないのは発情を避ける為だ。
微かな匂いに飲まれてはいるが、それ以上はいらない。
これはこういう遊びであって、それを狂わす要素は今は必要ない。
「……興奮してるな?」
「一回、ここでしてみたかったんだよね。」
「ここ?」
「業務机の上。」
「こんな昼間にか?」
「昼間じゃなきゃつまんないよ。」
「勤務中、誰が来るかわからない中、業務机に押し倒されて犯されたいのか?とんだ酔狂だ。」
「いいから、早くしてよ……。たいちょーさん……。」
ギルは無言で、顔を赤らめて興奮しているシルクのズボンの前を開いた。
それはすでに、半ば頭を起こしていた。
クッと意地悪く笑う。
「いい様だな、シルク。昼間の業務時間中に、業務机に座らされて脚を開き、股間を見られて竿を半ダチにしているのか?お前?はしたないな?」
意地の悪い言い方に、シルクはぞくぞくした。
これはいけない遊びだ。
癖になるかもしれない。
冷ややかな視線で自分を見るギルに、調子を合わせて答えた。
「ごめんなさい……。我慢できないの……。お仕置きして…?たいちょーさん…。」
「淫乱なお前には、ご褒美にしかならないんじゃないか……?」
ギルはシルクの腰に片手を回して、逃がさないよう押さこむ。
そしてそのままそれを口に含んだ。
「あっ!?嘘っ!?」
不意打ちのフェラチオに、びくりと体が逃げる。
シルクはそう来るとは思っていなかったので、少し慌てた。
だが、押さえ込まれているのでどうにもできない。
ぐちゃぐちゃと口の中で弄ばれ、吸われ、玉を揉まれてたまらなくなった。
「あっ……!ダメっ……ギル……!!」
「ギルじゃないだろ?」
「たいちょーさん……それ……ダメ……ェ……っ!」
自分で誘っておいて何だが、誰が来るかもわからない昼間に、トップの業務机に座って脚を開き、竿をグチュグチュにフェラされているのは物凄く神経を逆撫でた。
「んっ!んっ!んんんっ~~っ!!」
口を押さえ、声をあげないようにこらえる。
ズボンと下着は、しゃぶられながら脱がされてしまう。
履いていれば前を閉めるだけでいいが、こうなったら誰が来た時、言い訳が出来ない。
自分だけ追い詰められてシルクは酷く欲情した。
「やだ……たいちょーさん……俺、見られちゃう……。」
「見られたいんだろ?」
「ダメ……たいちょーさん以外、見ちゃダメ……っ!!」
「嘘だな……。」
ギルはじっとりとシルクを観察した。
熱に飲まれて、卑猥な顔をするのがいい。
昼休みとは言え業務時間内。
背徳的な感情と、誰か来るかもしれないスリル。
そんなものに酔っていたのかもしれない。
手加減せず手と口でグチュグチュしていると、シルクの雄はびくびくと脈打ち出した。
ギルは口を離し、涎を垂らして自分のされる様を見ているシルクを見上げた。
「イキたそうだな?シルク?」
「うん……イキたい……たいちょーさん……。」
「……お仕置きだから駄目だ。」
「嘘……っ!?意地悪しないでっ!?」
「お仕置きしてくれと言ったのはお前だ、シルク。」
「こんなのヤダ……っ!!」
「嫌じゃなければお仕置きにならないだろ?」
「いじめないで……。」
竿はビクビクしていて、冗談ではなく寸前だ。
シルクはイキたくて涙をこぼした。
こんな興奮状態で、グチュグチュにぺニスを弄ばれたのにイカせてもらえない。
酷い事をされている事が、余計興奮を生んだ。
「まずはこれをつけろ。」
ギルはもう、触りもしないでそう言った。
机の引き出しの奥からコンドームを取り出すと、シルクに渡す。
シルクは少し拗ねていた。
「ギルのなんかつけても、ぶかぶかで意味ないじゃん。」
「俺のじゃない。お前のだ。」
「…………。何で俺のサイズのが、業務机の引き出しに入ってるの?」
「いいから早くしろ。それとも付け方を知らないのか?」
「……知ってるし。」
いやらしい男だとシルクは思った。
ギルはシルクの質問に答えなかった。
無言でシルクがぬちゃぬちゃになったぺニスにそれをつけてもいくのを見ている。
あると言うことは、使うことになる状況をここに座りながら考えていたはずだ。
澄ました顔をして、本当に変態でむっつりスケベだとシルクは思った。
「つけたよ……?たいちょーさん……?」
「机に手をついて、尻をこちらに向けろ。」
そう来るんだ……。
ギルのシナリオに、シルクは背中がぞくりとした。
命令口調なのが、またたまらない。
何だかんだで、ギルはこの状況を楽しんでいるようだ。
そんなギルがシルクにはなんだか愛しかった。
「向けたらイカせてくれるの……?」
「後でな。ほら、早くしろ。誰か来るぞ?」
「たいちょーさんの馬鹿……意地悪……。」
シルクはそう言いつつも、言われた通り業務机を降りて、尻をギルに向けた。
ギルはきっちりと制服を着たままで、自分だけ下半身裸にされていると言う状況はかなりくる。
雰囲気に飲まれ、快楽に体が震える。
もう待てなくて机に手をついて尻をつき出した。
早くめちゃくちゃにして欲しい。
そう思った。
「やったよ……たいちょーさん……早くぅ……。」
「発情してないんだから、ならさないと駄目だろ?」
「もうじれったいよ!我慢できないの!素股でもいいからっ!お願いっグチュグチュしてよ~っ!!」
シルクは思わずギルをねだった。
腰を揺らして身をよじった時、部屋のドアが、トントンとノックされた。
ギルは即座にシルクの服を掴むと、業務机の下に押し込んだ。
「失礼します。隊長、郵便物です。」
さすがのシルクも、息を殺してじっとしていた。
ゴムをつけていて良かった。
そこまで匂いはしていないらしい。
「ああ、そっちのサイドテーブルにおいてくれ。昼食をとりながら確認する。」
「わかりました。それにしても隊長、ライルはとうとう、副隊長を射止めましたね!」
「ああ……そうだな。」
「と言うか、あいつ、婿入りするって本当ですか?」
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何故か話がなかなか終わらない。
ジリジリとその時を待つ。
どうにもできなくてシルクがじっとしていると、ギルがトントンと軽く爪先で床を蹴り、その足を少し浮かせた。
何だろうと思ったが、なんとなく言いたいことがわかってシルクはギルの靴を脱がせる。
靴を脱いだ足が、シルクの股を割り入り、股間を軽く踏んだ。
「~~~~っ!!」
シルクはビクッと体を震わせる。
待ちに待った刺激とはいえ、こんなのはあんまりだ。
だがシルクは、ギルが踏みやすいように足を開き、突き出した。
ちらりと視線をやったギルは薄く笑って、そこをグリグリと踏んでやった。
「~~っ!~ん……ふ……っ!!」
少し強めに踏まれ、シルクは思わず声が出そうになった。
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「~~っっ!!」
叫びそうになった。
ただでさえ、イキかけだったのだ。
我慢などできるはずがない。
(いつまで話してるんだよっ!!お願いっ!!早く出ていって…っ!!)
シルクは必死に声とイクのを堪えていた。
ちゃんと愛して欲しいのに、足蹴にされている。
それはもう限界でしかなかった。
色々な感情がぐちゃぐちゃに混ざり、爆弾しそうだった。
「~ん~~っ!!ぅ……ふっ………っ!!」
そんなシルクにギルは容赦しなかった。
顔を向けず、隊員と平然と話ながら、薄く笑う。
限界で声が漏れている。
もしも相手に気づかれたら、こいつはどんな顔をするだろう?
そう思うとたまらなかった。
グリグリと痛いくらい踏みつけ、イカせる為に強く擦ってやった。
「ん……んん…っ!う…うぅ…ん……っ!!」
堪えても声が我慢できない。
苦しくて涙が溢れる。
堪えに堪えたものが、全身を切り裂いて脳を突き抜けた。
ああっ!!と声に出さずに叫んだ。
机の下の狭いスペースで、シルクは快楽に身をよじった。
快感が突き抜け、ゴムがぽってりする。
ビクッビクッとするそれに気付き、ギルは足を離す。
シルクは脱力して、ぐったりしてしまった。
「……なるほど、ありがとうございます!では、これで!!」
長々と話していた隊員は、やっと出ていった。
机の下で行われていた淫らな行為には気づかなかったようだ。
バタンと扉が閉まると、ギルは机の下を覗き込む。
そして笑った。
我慢の末に果て、婬猥な表情で脱力しているシルクは、魅惑的で美しかった。
「いい様だな?シルク?」
「……あぁ……気持ちいい……。」
シルクはぼんやりとそう呟いた。
思っていた行為と違ったが、これはこれでたまらかった。
全身が甘い痺れで満たされていて気持ちがいい。
ギルはしゃがみこみ、最高にいやらしい恋人の頬を撫でた。
「今日はここまでにしよう。」
「どうして?おしりもして欲しい……。」
「今度な。」
これ以上していたら、本当に仕事ができない。
楽しみは今度にとっておけばいい。
きっとシルクはまた机に座って足を開く。
ギルにはそれがわかっていた。
「疼いてるのに……。」
「それは夜までとっておけ。いいな?」
「意地悪……。」
シルクはギルを睨んだが、確かにこれ以上やったら、午後の指導にいけない。
残念だが、機会はまたあるだろう。
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でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
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