69 / 77
第六章「副隊長編」
風を操る人
しおりを挟む
出掛けにわちゃわちゃした俺とウィルは、送迎の馬車に乗り遅れた。
「ごめん……。」
ウィルが責任を感じたのか、赤くなって謝ってきた。
普通に馬車を頼めば済む話だし、そんなに気にしなくていいのに。
「……いや、かえって都合がいい。」
俺はニヤッと笑ってそう言った。
せっかくだしな。
一度やってみたい事があった。
俺の含み笑いに、ウィルが不思議そうな顔をする。
「どうするんだ?」
「とりあえず、町外れの丘まで行こう。」
俺はウィルの手を引いて丘に向かった。
訳がわからない顔をするウィルを、いいからいいからと連れていく。
ちなみにシルクがどうしているかと言うと、多分、ギルに拉致られてると思う。
俺がシルクの服も買わないとと言っていたら、ギルが自分が用意するからいいと言われ、昨日、朝に迎えに行くとシルクに言っていた。
どこかで支度をさせて会場に一緒に行くつもりのようだ。
だからシルクがどんな格好で来るか俺は知らない。
踊り子のドレスとか着せられてたらどうしよう……。
変態ならやりかねないので少し心配だ。
「サーク、どうするんだ?こんなところに来て?」
丘に着くとウィルが心配そうに言った。
俺はにっこり笑った。
「ヴィオール出して。」
「えっ!?ヴィオールで行く気か!?」
「うん。ウィル、操れるでしょ?」
「出来るけど……。」
ウィルは渋い顔をした。
精霊になったとはいえ、竜を人前に出すのはやはり気が引けるのだろう。
「大丈夫。姿隠しを使うから。」
「う~ん。なら良いけど……。」
ウィルはそう言って、ヴィオールを出した。
ヴィオールは久しぶりに素の大きさで出してもらえて、嬉しそうに顔を擦り付けてウィルに甘えている。
甘噛みはしないでよ?ヴィオール?
俺は動きやすいように、着物の裾を捲った。
「ちょっと待てっ!!何してるんだ!?サーク!?」
「は?動きやすいように、裾をまとめてるんだけど?」
「なんで足をさらすんだっ!!」
「え?でも、着物で走ったり、用を足したりする時はこうするんだぞ?」
「だからって……っ!!」
裾を順番に捲り上げて帯に挟んだ俺を、ウィルが真っ赤になって見ている。
まぁ文化の差だから仕方ないけど、別に卑猥な事をしている訳じゃないんだけどな~。
「サーク……俺…今日、結構、ギリギリで我慢してるんだ……。これ以上、惑わせないでくれ……。」
「う~ん、そう言われてもな~。」
「もういい!早く乗ってくれっ!!」
めちゃくちゃ照れてるウィルにそう言われ、俺はヴィオールに近づいた。
ヴィオールは何をしようとしているかわかっているらしく、前足を畳んで地面に首を伸ばし、乗りやすいようにしてくれた。
「凄いな、ヴィオール。お利口さん。」
俺は首を撫でながらひょいと跨がった。
その後ろにウィルが身軽に飛び乗る。
「さすが!馬上の貴公子!」
「おだてても許さないからな。」
「まあまあ。帰ってから何でも叶えてあげるから。」
「覚えてろよ、サーク。」
ウィルは今日は口が悪い。
物凄く照れているのだ。
俺は姿隠しの術を使い、ウィルはヴィオールに指示を出す。
ヴィオールが翼を広げ、助走をつけ出した。
「わっ!わっ!……うわあぁっ!!」
不安定なヴィオールの背中で、ドシドシ歩く振動に俺は叫んだ。
おっかなくて、その首にしがみつく。
考えてみたら、前は飛んでいるところに乗ったのであって、飛び立つ背中に乗ったのは初めてだ。
羽ばたく翼の風も強く、俺は悲鳴を上げた。
「ぎゃあああぁぁ~っ!!」
「サーク!しっかり!飛べば安定するからっ!!」
ウィルはこの状況なのに、竜の骨格の一部をつかんでヴィオールの背で中腰になっている。
何、その体幹の強さ??
ヴィオールは斜面を駆け下りる。
俺は怖くてただしがみついていた。
ふわり、とその振動が消えた。
「サーク!風が足りない!!上昇気流を起こせるか!?」
「わかったっ!!」
俺はヴィオールにしがみついたまま、公式を解した。
ぶわっと下から風が吹き上げる。
「ぎゃあああぁぁっ!!」
ヴィオールが不安定に揺れ、翼をはためかす筋肉の動きがその巨体を揺らす。
何が何だかわからなくて、俺は目を固く閉じていた。
「サーク、もう大丈夫だよ。」
しばらくすると振動はなくなり、とても静かになった。
ウィルの声に目を開けると、一面が雲と空に変わっていた。
「うへぇ~。怖かった……。」
「そうか?慣れれば何て事ないぞ?」
「何か……ウィルが何であんなに上手に馬を操るかわかった気がする……。」
「ん~、でも、馬は馬でまた違うんだけどね。」
「そうなの!?」
「うん。竜は飛んでしまえば安定してるけど、馬は常に振動しているし、筋肉も動いてるだろ?」
「わかるようかわからないような……。」
「まぁいいだろ?そんなことより、空を楽しめばいい。」
そう言ったウィルは、懐かしそうに目を細めていた。
安定したからなのか、座って俺を後ろから抱き締める。
風がウィルの髪を鋤いていた。
「ウィル……綺麗だ…。」
「は!?何をいきなり!?」
「空に帰ったウィルは、凄く自由で、凄く綺麗だ。」
「………ありがとう。」
ウィルは恥ずかしそうにそう言うと、俺の肩に顔を埋めた。
俺たちは、ほんの短い空の旅を楽しむ。
町の奥にある大聖堂が見えてきた。
鐘が鳴っているので、教会での誓いの式は無事に終わったのだろう。
誓いの式は家族だけで行われ、俺達は披露宴からの参加だ。
魔力で教会を見ると、ちょうどサムとライルさん達が教会から出てきたところだった。
「ウィル、近づいて少し教会の上を旋回できる?」
「いいよ。やってみる。」
俺が何かしたいのだと気づいたウィルは、クスッと笑って、ヴィオールを操ってくれた。
俺は公式を解した。
たくさんの花びらが、ヴィオールから下に落ちていく。
下で歓声が上がるのが聞こえた。
「……綺麗だな。」
「ウィルと俺からのサプライズプレゼントって事で。」
「俺は何もしてないぞ?」
「ヴィオールをウィルが操ってくれたから出来たんだよ。ふたりの初めての共同作業って事だな。」
「何だよ、それ……。」
ニッと笑った俺に、ウィルがそっと口付けた。
ちょっと不意打ちを食らってしまったが、ヴィオールも安定していたので、俺も応えた。
空の上でキスしたのは、初めての経験だった。
「ごめん……。」
ウィルが責任を感じたのか、赤くなって謝ってきた。
普通に馬車を頼めば済む話だし、そんなに気にしなくていいのに。
「……いや、かえって都合がいい。」
俺はニヤッと笑ってそう言った。
せっかくだしな。
一度やってみたい事があった。
俺の含み笑いに、ウィルが不思議そうな顔をする。
「どうするんだ?」
「とりあえず、町外れの丘まで行こう。」
俺はウィルの手を引いて丘に向かった。
訳がわからない顔をするウィルを、いいからいいからと連れていく。
ちなみにシルクがどうしているかと言うと、多分、ギルに拉致られてると思う。
俺がシルクの服も買わないとと言っていたら、ギルが自分が用意するからいいと言われ、昨日、朝に迎えに行くとシルクに言っていた。
どこかで支度をさせて会場に一緒に行くつもりのようだ。
だからシルクがどんな格好で来るか俺は知らない。
踊り子のドレスとか着せられてたらどうしよう……。
変態ならやりかねないので少し心配だ。
「サーク、どうするんだ?こんなところに来て?」
丘に着くとウィルが心配そうに言った。
俺はにっこり笑った。
「ヴィオール出して。」
「えっ!?ヴィオールで行く気か!?」
「うん。ウィル、操れるでしょ?」
「出来るけど……。」
ウィルは渋い顔をした。
精霊になったとはいえ、竜を人前に出すのはやはり気が引けるのだろう。
「大丈夫。姿隠しを使うから。」
「う~ん。なら良いけど……。」
ウィルはそう言って、ヴィオールを出した。
ヴィオールは久しぶりに素の大きさで出してもらえて、嬉しそうに顔を擦り付けてウィルに甘えている。
甘噛みはしないでよ?ヴィオール?
俺は動きやすいように、着物の裾を捲った。
「ちょっと待てっ!!何してるんだ!?サーク!?」
「は?動きやすいように、裾をまとめてるんだけど?」
「なんで足をさらすんだっ!!」
「え?でも、着物で走ったり、用を足したりする時はこうするんだぞ?」
「だからって……っ!!」
裾を順番に捲り上げて帯に挟んだ俺を、ウィルが真っ赤になって見ている。
まぁ文化の差だから仕方ないけど、別に卑猥な事をしている訳じゃないんだけどな~。
「サーク……俺…今日、結構、ギリギリで我慢してるんだ……。これ以上、惑わせないでくれ……。」
「う~ん、そう言われてもな~。」
「もういい!早く乗ってくれっ!!」
めちゃくちゃ照れてるウィルにそう言われ、俺はヴィオールに近づいた。
ヴィオールは何をしようとしているかわかっているらしく、前足を畳んで地面に首を伸ばし、乗りやすいようにしてくれた。
「凄いな、ヴィオール。お利口さん。」
俺は首を撫でながらひょいと跨がった。
その後ろにウィルが身軽に飛び乗る。
「さすが!馬上の貴公子!」
「おだてても許さないからな。」
「まあまあ。帰ってから何でも叶えてあげるから。」
「覚えてろよ、サーク。」
ウィルは今日は口が悪い。
物凄く照れているのだ。
俺は姿隠しの術を使い、ウィルはヴィオールに指示を出す。
ヴィオールが翼を広げ、助走をつけ出した。
「わっ!わっ!……うわあぁっ!!」
不安定なヴィオールの背中で、ドシドシ歩く振動に俺は叫んだ。
おっかなくて、その首にしがみつく。
考えてみたら、前は飛んでいるところに乗ったのであって、飛び立つ背中に乗ったのは初めてだ。
羽ばたく翼の風も強く、俺は悲鳴を上げた。
「ぎゃあああぁぁ~っ!!」
「サーク!しっかり!飛べば安定するからっ!!」
ウィルはこの状況なのに、竜の骨格の一部をつかんでヴィオールの背で中腰になっている。
何、その体幹の強さ??
ヴィオールは斜面を駆け下りる。
俺は怖くてただしがみついていた。
ふわり、とその振動が消えた。
「サーク!風が足りない!!上昇気流を起こせるか!?」
「わかったっ!!」
俺はヴィオールにしがみついたまま、公式を解した。
ぶわっと下から風が吹き上げる。
「ぎゃあああぁぁっ!!」
ヴィオールが不安定に揺れ、翼をはためかす筋肉の動きがその巨体を揺らす。
何が何だかわからなくて、俺は目を固く閉じていた。
「サーク、もう大丈夫だよ。」
しばらくすると振動はなくなり、とても静かになった。
ウィルの声に目を開けると、一面が雲と空に変わっていた。
「うへぇ~。怖かった……。」
「そうか?慣れれば何て事ないぞ?」
「何か……ウィルが何であんなに上手に馬を操るかわかった気がする……。」
「ん~、でも、馬は馬でまた違うんだけどね。」
「そうなの!?」
「うん。竜は飛んでしまえば安定してるけど、馬は常に振動しているし、筋肉も動いてるだろ?」
「わかるようかわからないような……。」
「まぁいいだろ?そんなことより、空を楽しめばいい。」
そう言ったウィルは、懐かしそうに目を細めていた。
安定したからなのか、座って俺を後ろから抱き締める。
風がウィルの髪を鋤いていた。
「ウィル……綺麗だ…。」
「は!?何をいきなり!?」
「空に帰ったウィルは、凄く自由で、凄く綺麗だ。」
「………ありがとう。」
ウィルは恥ずかしそうにそう言うと、俺の肩に顔を埋めた。
俺たちは、ほんの短い空の旅を楽しむ。
町の奥にある大聖堂が見えてきた。
鐘が鳴っているので、教会での誓いの式は無事に終わったのだろう。
誓いの式は家族だけで行われ、俺達は披露宴からの参加だ。
魔力で教会を見ると、ちょうどサムとライルさん達が教会から出てきたところだった。
「ウィル、近づいて少し教会の上を旋回できる?」
「いいよ。やってみる。」
俺が何かしたいのだと気づいたウィルは、クスッと笑って、ヴィオールを操ってくれた。
俺は公式を解した。
たくさんの花びらが、ヴィオールから下に落ちていく。
下で歓声が上がるのが聞こえた。
「……綺麗だな。」
「ウィルと俺からのサプライズプレゼントって事で。」
「俺は何もしてないぞ?」
「ヴィオールをウィルが操ってくれたから出来たんだよ。ふたりの初めての共同作業って事だな。」
「何だよ、それ……。」
ニッと笑った俺に、ウィルがそっと口付けた。
ちょっと不意打ちを食らってしまったが、ヴィオールも安定していたので、俺も応えた。
空の上でキスしたのは、初めての経験だった。
21
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる