姫、始めました。〜男子校の「姫」に選ばれたので必要に応じて拳で貞操を守り抜きます。(「欠片の軌跡if」)

ねぎ(塩ダレ)

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本編

刃の重さ

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午後は頭がぐるぐるしていて授業にならなかった。
ほぼ授業に集中していなかったのだが、別室登校の日に午後に体調が悪くなって早退していた事もあり、先生も無理するなよと声をかけてくれたぐらいだった。

エドはどうなるんだろう?

ガスパーと弁護士さんも、向こうが弁護士を立てて徹底抗戦してくるものだと思っていた。
そういう印象だったのだ、クーパー家の対応は。
自分達に泥をつけない為に手段を選ばないというか、それなりに警戒が必要な相手だと二人は認識していた。
だからガスパーは端からこちらの手の内を出し惜しむ真似をしなかった。
向こうが色々裏工作をしようとも、ねじ伏せられる火力で一気に畳み掛けたのだ。

「だからって……あっさり見捨てるか?!普通?!」

ガシガシと頭を掻いてガスパーは低く唸っていた。
ガスパーの考えでは、ジタバタもがいた後、できる限り穏便に事が収まるよう交渉に入るものだと思っていたらしい。
だが、結果は違った。
クーパー側はこちらの訴えを全面的に受け入れ、示談交渉に入った。

それは本当に突然で、学校側とクーパー側の弁護士と議論しいったん休憩に入ったところでクーパー側の弁護士の対応が一気に変わったのだそうだ。
それまではやったやらないの議論であり、エドは悪くないという勢いで話していた。
しかし休憩後、唐突に俺側の言い分を認めた上、学校側はどういう処分を望んでいるのか、俺側はどのような処分を望むのかと話してきたらしい。
さすがの弁護士さんも少々面食らったらしいが、最終的にはこの形にもっていくつもりだったので、冷静に対応してくれた。

ただ、慌てたのは学校側だ。
何でもエド側は何人かの教員を買収していた節があり、話し合いでも妙にエドに肩入れする流れがあったのだそうだ。
そんな中、突然クーパー側の弁護士がそんな対応に変わったものだから大混乱。
そもそも学校は裁判所じゃない。
だからこの話し合いがこうまとまったらこの処分、こうまとまったらこの処分と言う事を考えていた訳でもなく、しかも処分決定権がどこにあるのかも決めかね、一旦持ち帰って話し合う事になった。

その為、時間の空いてしまった俺の弁護士さんとクーパー側の弁護士は、学校とは別途、エドに対する訴えを示談にできないかなどの話をする事になったのだ。

ガスパーはこの変化を、エドの親がエドを切り捨てたのだと言っていた。
俺には単に罪を認めただけでそこまでの事には見えなかった。
そう尋ねると、ガスパーは深くため息をつき言った。

「今後の展開を見てればわかる。」

今後の展開。
今後、どんな展開が考えられるだろう?
最悪の場合、エドは退学になる。
それははじめから俺としては避けたい事を伝えていた。
後、1ヶ月ちょいで卒業なのだ。
成績だってほぼ出ていて、エスカレーター進学の場合はこのまま何もなく、受験の奴は試験もあるが、基本的にはもう全員進路だって決まっているのだ。

学校側はどう処分する?
それによってエドの進路も変わる。

元々エドはD組で学外受験組だ。
だから学外への進学を第一志望にしていたので、エスカレーターで進学できなくなっても道は残っていると思う。

でも、親がもし本当に切り捨てたとしたら、学外であろうとも進学できるのだろうか?
どうも体裁を第一に考えるタイプの親御さんのようだから、仮に切り捨てたとしても実子を進学させないと言う事は考えにくい。
ただその場所や学校は変わってくるだろう。
そしてその後も、必要最低限の支援しか受けられないだろう。

残念ながらこうなった以上、エドが本来望んでいた進路に進むのは難しい。
入院に追い込まれた被害者もいる。
背負わなければならないものから、もう逃げる事はできないのだ。
そしてガスパーの読みが本当なら、エドは家族と今までのような関係でいる事はできなくなるだろう。

俺がエドを裁く事はできない。
それは俺のすべき事じゃない。
そう思う。

だからこの状況が俺には怖い。

因果応報。
そうなのかもしれない。
なるべくして罰が下った。
それが今だっただけだと人は言うだろう。

だが、その引き金を引いたのは紛れもなく俺だ。

「……俺も、それを背負わないとな。」

俺はエドに罪を償わせると決めた。
だから、これは俺の選んだ事でもある。
たとえそれが正義でも、その刃は重いのだと思った。
俺はその刃を手に取ったのだ。
今更投げ捨てるのは無責任だろう。

今の俺に、何ができるだろう?
急に怖くなったからと無責任に幕引きすべきじゃない。

「……そういや、エドって今日、別室登校してるんだよな?」

休み時間になり、俺はライルにそう聞いた。
クラスメイトと話していたライルはこちらに顔を向け、クラスメイトと顔を見合わせた。

「そうだけど、この流れだとまた明日から謹慎じゃないかな?」

「そっか。」

「別室登校も下校時間が他の生徒と被んないように早めに帰されるし、そろそろ帰ってんじゃね??」

「ふ~ん。」

俺は早退という形になったから知らなかったが、別室登校ってホームルーム前に帰されるのか。
確かに登校時間も遅く言われたしな。

「エドって電車通学だよな?」

「それは俺達より、部活が一緒だったサークの方が詳しいだろ?」

「まぁな。大体は電車通学だっけど、たまに車お迎えがきたりして、さすがは元セレブって皆が言ってたっけ。」

「ふ~ん。なら、今日のところもお迎えが来てんじゃね??こんな状況だし。」

「だよな~。」

そう話しながら、俺は何か引っかかっていた。
何か……引っかかる……。

何だろう??

妙に引っかかる。
何となく胸の中がモゾモゾする。

…………………………。



「……っ!!」



俺はハッとして立ち上がった。
勢い良く立ち上がったのでライルや皆が驚く。

「サーク??」

不思議そうに見上げられたが、俺は胸の中がぐるぐるしていていた。
いや、そんなはずはない。
そんな事はない。
俺は今、事件のショックで色々メンタルが弱って悪い方に悪い方に考えているだけだ。
だが一度不安になった思いは、事件の後遺症で不安定な俺の心を引っ掻き回した。

「……ごめん!!体調悪くなって帰ったって言ってくれ!!」

「サーク?!」

俺はいても立ってもいられなくて教室を飛び出した。
そしてA組に行こうとして途中で黒くてでかい奴にぶつかる。

「サーク?!」

「ギル!頼む!!一緒に来てくれ!!」

「?!」

俺は返事を待たずにA組に飛び込む。
そこでアンニュイに窓辺で外を見ているシルクに駆け寄った。

「え?!サ、サーク?!」

「シルク!悪い!!一緒に来てくれないか?!」

「え?!いいけど、どうしたの?!」

「わかんない!!」

そしてそのまま教室を飛び出した。
そのまま下駄箱に向かう。

わからない。
俺にもよくわからない。

でも、今動かないと後悔するって思ったんだ。

何も言わずおかしな行動をとる俺の後を、ギルとシルク、そしてライルが追いかけてくる。
靴を履いた俺は校門を出て駅方面に走る。

どうか取り越し苦労でいてくれ。
無自覚に頭がおかしい俺の妄想であってくれ。

急に頭に浮かんだんだ。

ガスパーはこれまでの被害者に証言を取ったと言った。
彼らは今、エドの置かれている状況を知った。
思い出したくない記憶と共に。

彼らは俺と同じく傷ついている。
だからもう、エドと関わりたくもないし顔も見たくないだろう。

でも、その周りの人は?

俺の為に、こんなに力になってくれる仲間がいる。
彼らにもそういった人たちがいるはずだ。
そして彼らとともに無念の涙を流しただろう。

ガスパーは言った。
エドの親は自分達の保身の為にエドを切ったと。
彼らはとても抜け目ないから、工作する時間を与えるたら思わぬ形で反撃してくる。
だからここで持てるカード全てで一気に畳み掛けけると。

何も言わず、俺の好きなものを作って持たせてくれる家族がいる俺には少し理解できない。
でも、そういう家族だっているのだ。

親は、親である前に一人の人間だ。
そういう事も起こり得るのかもしれない。

彼らが保身の為に色々な手を迷わず使う人達なら、そういった可能性に気づかない事は無いだろう。
でも気づいていても、もしも彼らがエドを見限っていたなら、迎えなどよこすだろうか?

むしろその方が彼らには都合が良くないだろうか?
それによってエドはただの加害者でなくなる。
加害者であり被害者になる。
そうなれば世間の目は多少変わる。
そしてそうなれば学校を休むのに理由ができる。
そんな息子をその後どうしようと、世間はあまり深くは注視しないだろう。

「サーク!サークってば!!どうしたの?!」

「……………………。」

足の早いシルクが追いついてきてそう聞かれたが、何も確証はない。
ただの俺の妄想だ。
このまま何事もなく駅に付けば、エドは車で帰った可能性が高くなる。
それなら何も問題はないんだ。
ただの俺の勝手な思い込みからの暴走に過ぎない。

でも不安なんだ。
今、動かないと後悔するって思ったんだ。

俺は無言のまま走り、角を曲がった。

「!!」

「えっ?!ちょっと?!」

同時に曲がったシルクが信じられないものを見たとばかりに声を上げた。

俺は迷わず走り続けた。
何を考えていたかなんてわからない。
むしろ頭は空っぽだった。

俺に遅れて一瞬立ち止まったシルクも走る。
カッコ悪いかな、瞬発力が凄いんで抜かされた。

「……これは?!」

「へ~?誰もここまでの予測はできてなかったよね……。」

「そんな事言っている場合か?!」

遅れて角を曲がったギルとライル。
目に飛び込んできた光景に固まった。
若干のんきな事を言うライルにギルはギョッとしたが、すぐ様スマホで電話をかけ始めたのを見て、自分より冷静だと思った。

そのライルが手で指示をする。
お前は行けと。
ギルは頷くとシルクとサークに続いた。


「やめろ!エドを離せっ!!」


サークの声がその場に響きわたっていた。
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