俺が乙ゲーのヒロインで何か問題でも??

manu

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10話:海と花音

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「なあ、お前っていつここに来たんだ?
もし居場所がないなら、俺の家…いや、お前の本当の家に来るか?」

花音と会った俺。
こいつは俺の身体を持ち、こいつは俺の身体を持っている。
なんか変だが、いわば一心同体……!!

上手くいけば、戻ってこの子と付き合えたりして………なんてなっ!
こんな冴えない俺と付き合ってくれる訳ないか!

でも、こいつには共感出来るところがある。
ゲーム上の設定で、こいつは中学の頃、クラスの女子からいじめに会い、人間不信になっていた。高校に入り、人間不信は治らず優しくしてもらっても結局、完全に人を信じる事は出来なかった。
そんな時にと会って段々人を信じる事が出来るようになる、という背景がある。

俺自身もそうなんだ。
小学生の時にちょっとしたすれ違いで友達だったクラスの男子から無視され続けた訳。

ただ俺の時は違かった。
手を差し伸べてくれる人が居たから。

だからこいつみたいに誰も手を差し伸べてくれなかったら俺は_______



「……い、………み、………海ってば」


「あ、ごめん。なんか言った?」

「だから行くって。もう、ちゃんと聞いててよ…」

いかんいかん、考え込んでしまった。

これが女子の姿だったらなと思う、男の俺の姿と声じゃなくて。


「じゃあ行くか。ちゃんと付いて来いよ、逸れるな。
誘拐されたら大変だからなっ!」

「むしろ、今海は女の子なんだから自分のこと気にした方がいいよ?私これでも今は男だし。

……冴えない感じだけど」

「冴えないっていうな!!知ってるっつーの!
てか他人に言われるとグサっとくる。グサっと!!」

「ごめん…」

「まあ、気にしてないから」

そんなことを言い合いながら俺たちは家に向かう。まず、こいつの事をどう説明すればいいのだろうか?
恋人とか?いやいや、それはこいつに悪い。
じゃあ友達?なんか結局そういう目で見られてしまう。
倒れていたところを助けたとか?

あーもうわかんねぇ!!!
思い切り目の前に見えて来たゴミ箱に向かって走り出し蹴っ飛ばした。

「いってぇ!!」

「バカだなぁ……大丈夫?そこの公園で足冷やす?」

「ご心配なく」

「私の身体だし……?もしかなり腫れて、その状態で戻ったら嫌だなって。」

「俺の心配じゃなかったのか!」

以外とこいつ薄情な性格なのかもしれない。
……いや、俺を信用していないのか。もしかしたら完全に記憶を失っている訳ではないのかもしれない。

だが、何か大事なことを忘れているような気がした。大事なこと……なんだっけ?

「海どうかしたの?」

「いや、なーんか忘れている気がするんだよなぁ……。まあ行こう?」

「うん」

理由は後だ。とにかく遅くに出歩くのは俺らにとってデメリットの方が多い。

俺たちは家路を急いだ______








「あれ?花音??か・の・ん・ちゃーーん」

「どこを探してもいないけど?」

「先輩ー、どういうことスかー?」

先輩と呼ばれた人物が2人の男子によって責められる。

おかしい。作戦は?
ここで出てくると君は言ったじゃないか!

「ちょっと待って。花音!納豆くさくさ!!」

“納豆くさくさ”とは暗号。“双子がきた!”というね。
だが一向に出てこない。

「ちょっと花音!双子来てるんですけど!
彼らをビビらせる計画はどうなったんだ!?」

「俺らを?」

「ビビらせる?」

そういう2人を怒らせると悪魔のような瞳でその人物をおとしめるらしい。
だが実際のその目の恐ろしさは悪魔以上だ。

「やめてくれ…」

その声を機にその夜先輩の声が校内で聞こえることはなかった____


___________________________________

作者もちょっとしたことで仲間外れにされたことがあります。
ただ、友達にその事を言われるまで仲間外れにされていたことすら知りませんでした笑
(それを知ったから「あーそーぼー」って、言って、断られたから「どーして?なんで?」とかウザく質問した記憶はある)
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