17 / 70
第16話
部活に恋にと青春謳歌する生徒達だが学業という本分はこなさなければならない。その日々の学業の成果が問われるのがテストというものである。
テスト期間が迫りつつある学校内ではどこの教室も鬱々とした雰囲気が漂っていた。特に一年生は入学して初めてのテストとあって緊張はひとしおだ。
「ねぇ、これからみんなで図書室で勉強会しない?」
放課後となり、早く帰って勉強をしなければと思っているとマーガレットがこんな提案をして来た。図書室なら家や寮の自室と違ってだらけないし、一人で勉強するよりもきっと捗るだろうと。
確かに苦手な科目は誰かに教えてもらった方が頭に入りやすいかもしれない。そう考えたアマーリエは一も二もなく頷いた。他の子も大丈夫そうだ。
一年生の前半は魔法のテストは座学が中心で、実践的なのは理論などを履修してからである。
それに魔法学校だからといって魔法だけ勉強していれば良い訳ではない。歴史や文学、美術史、薬学と学ぶ科目は幅広く、この三年間で貴族や政治家として活動する為の教養を培うのだ。
図書室に行くと同じことを考えていた生徒は多かったらしく、空いている机は限られている。どうにか四人座れそうなスペースを見つけたと思ったらヘスターが勉強をしていた。
「お姉様?」
「あら、お友達も一緒?モニカがお世話になって」
「いえ、こちらこそ」
彼女達に気付いたヘスターが顔を上げる。友人の三人が慌てて会釈するのを家に居る時とは違う淑女らしい微笑で応えた。
「モニカ、お姉様が居るのね。私知らなかったわ」
「えっと本当は親戚なんだけど、『お姉様』って呼ばせてもらってるの……」
身内の登場で少し浮き立つ彼女達に、微笑ましい目を向けながら座るよう勧める。友人の身内が同じ場に居るのが気恥ずかしいのか、ドギマギとしながら腰をかける彼女達は可愛らしかった。
「テスト勉強?良ければだけど教えられる科目は教えるわよ?」
「良いんですか?」
「でもお邪魔じゃないですか……?」
嬉しそうに目を輝かせるマーガレットと気を遣おうとするキャサリン。それに勉強の合間の息抜きだと返してヘスターも交えた勉強会が始まった。
アマーリエも友人達も勉強熱心なようで、自分が得意な部分は教え合い、どうしても分からない部分はヘスターに教えを乞うていた。
その間ヘスターは自分の勉強を進めつつ、時折部下からの報告を聞いていた。勉強が疎かにならないようキリの良い時にであるが。
(向こうの様子はどう?)
(変わってません。勉強会とか言いつつただひたすらイチャついているだけです)
このように向こうに何も進展が無いからこそできる荒業でもある。
テンセイシャが「教え合う友達があなた達くらいしか居なくて……」と、ぶりっ子をしつつ攻略キャラ達に勉強会のお願いをしていたので念の為報告をもらっていたのだが、真面目に勉強をしている様子は全く見られなかった。
中庭にある東屋で勉強会を開いているようだが、問題を聞くのは良いとして教えられても「すごーい」「さすがー」と返すばかりで、問題を理解しようとする気はないらしい。ノートの書き込みも全然無いし、媚を売るのに必死なようだ。
物覚えの悪さを大袈裟に嘆くテンセイシャに彼等は「アマーリエは頑張っているよ」など、よく見ろと言いたくなるようなことをのたまっていて、彼等が図書室に来なくて良かったと思う。
こんな体たらくでテストは問題無いのかと問われたらヘスターはそう甘くは無いと断言できる。テストの結果も攻略キャラとの好感度に関わると聞いたのに、なぜああも彼女が余裕そうなのかは、テストの形式を勘違いしているふしがあるからかもしれない。
ミカが言うにはテストはミニゲーム形式で、それまで授業パートで出た用語を選択式か○×問題で答えていく方法になっているそうだ。全ての問題と答えをあらかじめ覚えていれば全問正解も可能らしい。それが通用すると思い込んでいるようだ。
しかし生憎テストは選択式もあるが、記述式が7割を占める。天下のルカヤがそんな生易しい形式で好成績をくれてやるほど甘いわけがないのだ。
(実際のテスト後の反応が楽しみだなぁ……)
自分でも性格が悪い自覚があるが、これは見物だとヘスターは素知らぬフリしてほくそ笑んだ。
見えない存在に見られているとは露知らず、テンセイシャはそれはもう上機嫌だった。
相変わらず周りには余所余所しくされているが、別にモブがどうこうしていようと自分には全く関係無い。いくら見せつけてもエリザベス達が無視しているのにはイラつくが、反っていつも一人でいる自分に彼等が心配して前よりも付き添うようになってくれたのは嬉しい誤算だった。
ランチだけでなく休み時間も放課後や朝の送り迎えにも常に彼等が付いて来てくれる。もうこれは付き合っているも同然ではないだろうか。
どうせエリザベス達もやせ我慢しているだけで心の中では腸が煮えくり返っているに違いない。澄ましていてもどうせ無駄なのに、男は自分のような甘えん坊な女に弱いのに、無駄な努力しちゃって無様だなぁとついニヤニヤしそうになる。
「よし、今日の勉強会はこれくらいにしておこうか」
「え?もう?もう少し頑張っていかない?」
折角面白くなってきたのにここで解散なんて聞いていない。粘ってみたが暗くなったら危ないからと、結局寮まで送ってもらうことになった。テンセイシャも渋々広げたまま全然進まなかった教科書とノートを鞄に入れる。
どうせならお泊りイベントとかもあれば良かったのにと内心で愚痴る。部活も無いこの期間が全員の好感度を一度に上げられる絶好のチャンスなのに、こうも時間が限られているんじゃじれったくてありゃしない。
バーナードは王子で公務があるし、他のキャラ達も忙しい身だ。だから勉強会などの一度に集まれるイベントは貴重なのに、もうちょっと時間に余裕をくれるとかさぁと、どこかの誰かに文句を言う。
「でも今日はありがとう!みんな頭良くて凄いなぁ、憧れちゃうなぁ。……実は明日もお願いしたいんだけど、良いかな?」
モジモジと上目遣いで彼等と目を合わせる。美人って得だ。彼等は一瞬虚を突かれたような顔をして、次に優しく微笑んだ。
「勿論僕達で良ければいつでも力になるよ。でも僕達はどうしても男だし……。女の子の友達が居ないのはやっぱり寂しいよね……」
眉を下げて気を遣うバーナードに彼女は心の底から要らないと首を横に振った。
同性の友達なんてハーレムエンドの邪魔になるだけだし、マウントの取り合いも一々ウザい。居ない子の悪口を言い合うのは楽しいけれど、それよりも人に羨ましがられながらイケメンにチヤホヤしてもらう方が断然良い。
大体モブと仲良くするメリットなんて無いし面倒だけしかない。何で攻略キャラが急にそんなことを言ってくるのかさえ理解できなかった。
「ううん、みんなが友達でいてくれれば私は大丈夫だよ!」
本当に攻略キャラさえ周りに居れば後はどうでも良いと思っての発言だった。だが彼女の顔を見て言葉を聞いた彼等が、勝手に行間を読んで勝手なことをしようとは、ヘスターもテンセイシャもこの時は予想だにしていなかった。
テスト期間が迫りつつある学校内ではどこの教室も鬱々とした雰囲気が漂っていた。特に一年生は入学して初めてのテストとあって緊張はひとしおだ。
「ねぇ、これからみんなで図書室で勉強会しない?」
放課後となり、早く帰って勉強をしなければと思っているとマーガレットがこんな提案をして来た。図書室なら家や寮の自室と違ってだらけないし、一人で勉強するよりもきっと捗るだろうと。
確かに苦手な科目は誰かに教えてもらった方が頭に入りやすいかもしれない。そう考えたアマーリエは一も二もなく頷いた。他の子も大丈夫そうだ。
一年生の前半は魔法のテストは座学が中心で、実践的なのは理論などを履修してからである。
それに魔法学校だからといって魔法だけ勉強していれば良い訳ではない。歴史や文学、美術史、薬学と学ぶ科目は幅広く、この三年間で貴族や政治家として活動する為の教養を培うのだ。
図書室に行くと同じことを考えていた生徒は多かったらしく、空いている机は限られている。どうにか四人座れそうなスペースを見つけたと思ったらヘスターが勉強をしていた。
「お姉様?」
「あら、お友達も一緒?モニカがお世話になって」
「いえ、こちらこそ」
彼女達に気付いたヘスターが顔を上げる。友人の三人が慌てて会釈するのを家に居る時とは違う淑女らしい微笑で応えた。
「モニカ、お姉様が居るのね。私知らなかったわ」
「えっと本当は親戚なんだけど、『お姉様』って呼ばせてもらってるの……」
身内の登場で少し浮き立つ彼女達に、微笑ましい目を向けながら座るよう勧める。友人の身内が同じ場に居るのが気恥ずかしいのか、ドギマギとしながら腰をかける彼女達は可愛らしかった。
「テスト勉強?良ければだけど教えられる科目は教えるわよ?」
「良いんですか?」
「でもお邪魔じゃないですか……?」
嬉しそうに目を輝かせるマーガレットと気を遣おうとするキャサリン。それに勉強の合間の息抜きだと返してヘスターも交えた勉強会が始まった。
アマーリエも友人達も勉強熱心なようで、自分が得意な部分は教え合い、どうしても分からない部分はヘスターに教えを乞うていた。
その間ヘスターは自分の勉強を進めつつ、時折部下からの報告を聞いていた。勉強が疎かにならないようキリの良い時にであるが。
(向こうの様子はどう?)
(変わってません。勉強会とか言いつつただひたすらイチャついているだけです)
このように向こうに何も進展が無いからこそできる荒業でもある。
テンセイシャが「教え合う友達があなた達くらいしか居なくて……」と、ぶりっ子をしつつ攻略キャラ達に勉強会のお願いをしていたので念の為報告をもらっていたのだが、真面目に勉強をしている様子は全く見られなかった。
中庭にある東屋で勉強会を開いているようだが、問題を聞くのは良いとして教えられても「すごーい」「さすがー」と返すばかりで、問題を理解しようとする気はないらしい。ノートの書き込みも全然無いし、媚を売るのに必死なようだ。
物覚えの悪さを大袈裟に嘆くテンセイシャに彼等は「アマーリエは頑張っているよ」など、よく見ろと言いたくなるようなことをのたまっていて、彼等が図書室に来なくて良かったと思う。
こんな体たらくでテストは問題無いのかと問われたらヘスターはそう甘くは無いと断言できる。テストの結果も攻略キャラとの好感度に関わると聞いたのに、なぜああも彼女が余裕そうなのかは、テストの形式を勘違いしているふしがあるからかもしれない。
ミカが言うにはテストはミニゲーム形式で、それまで授業パートで出た用語を選択式か○×問題で答えていく方法になっているそうだ。全ての問題と答えをあらかじめ覚えていれば全問正解も可能らしい。それが通用すると思い込んでいるようだ。
しかし生憎テストは選択式もあるが、記述式が7割を占める。天下のルカヤがそんな生易しい形式で好成績をくれてやるほど甘いわけがないのだ。
(実際のテスト後の反応が楽しみだなぁ……)
自分でも性格が悪い自覚があるが、これは見物だとヘスターは素知らぬフリしてほくそ笑んだ。
見えない存在に見られているとは露知らず、テンセイシャはそれはもう上機嫌だった。
相変わらず周りには余所余所しくされているが、別にモブがどうこうしていようと自分には全く関係無い。いくら見せつけてもエリザベス達が無視しているのにはイラつくが、反っていつも一人でいる自分に彼等が心配して前よりも付き添うようになってくれたのは嬉しい誤算だった。
ランチだけでなく休み時間も放課後や朝の送り迎えにも常に彼等が付いて来てくれる。もうこれは付き合っているも同然ではないだろうか。
どうせエリザベス達もやせ我慢しているだけで心の中では腸が煮えくり返っているに違いない。澄ましていてもどうせ無駄なのに、男は自分のような甘えん坊な女に弱いのに、無駄な努力しちゃって無様だなぁとついニヤニヤしそうになる。
「よし、今日の勉強会はこれくらいにしておこうか」
「え?もう?もう少し頑張っていかない?」
折角面白くなってきたのにここで解散なんて聞いていない。粘ってみたが暗くなったら危ないからと、結局寮まで送ってもらうことになった。テンセイシャも渋々広げたまま全然進まなかった教科書とノートを鞄に入れる。
どうせならお泊りイベントとかもあれば良かったのにと内心で愚痴る。部活も無いこの期間が全員の好感度を一度に上げられる絶好のチャンスなのに、こうも時間が限られているんじゃじれったくてありゃしない。
バーナードは王子で公務があるし、他のキャラ達も忙しい身だ。だから勉強会などの一度に集まれるイベントは貴重なのに、もうちょっと時間に余裕をくれるとかさぁと、どこかの誰かに文句を言う。
「でも今日はありがとう!みんな頭良くて凄いなぁ、憧れちゃうなぁ。……実は明日もお願いしたいんだけど、良いかな?」
モジモジと上目遣いで彼等と目を合わせる。美人って得だ。彼等は一瞬虚を突かれたような顔をして、次に優しく微笑んだ。
「勿論僕達で良ければいつでも力になるよ。でも僕達はどうしても男だし……。女の子の友達が居ないのはやっぱり寂しいよね……」
眉を下げて気を遣うバーナードに彼女は心の底から要らないと首を横に振った。
同性の友達なんてハーレムエンドの邪魔になるだけだし、マウントの取り合いも一々ウザい。居ない子の悪口を言い合うのは楽しいけれど、それよりも人に羨ましがられながらイケメンにチヤホヤしてもらう方が断然良い。
大体モブと仲良くするメリットなんて無いし面倒だけしかない。何で攻略キャラが急にそんなことを言ってくるのかさえ理解できなかった。
「ううん、みんなが友達でいてくれれば私は大丈夫だよ!」
本当に攻略キャラさえ周りに居れば後はどうでも良いと思っての発言だった。だが彼女の顔を見て言葉を聞いた彼等が、勝手に行間を読んで勝手なことをしようとは、ヘスターもテンセイシャもこの時は予想だにしていなかった。
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまで
ChaCha
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したことに気づいたアイナ・ネルケ。
だが彼女はヒロインではない――ただの“モブ令嬢”。
「私は観る側。恋はヒロインのもの」
そう決めて、治癒魔術科で必死に学び、気合いと根性で仲間を癒し続けていた。
筋肉とビンタと回復の日々。
それなのに――
「大丈夫だ。俺が必ず君を守る」
野外訓練で命を救った騎士、エルンスト・トゥルぺ。
彼の瞳と声が、治癒と共に魂に触れた瞬間から、世界が静かに変わり始める。
幼馴染ヴィルの揺れる視線。
家族の温かな歓迎。
辺境伯領と学園という“日常の戦場”。
「……好き」
「これは恋だ。もう、モブではいたくない」
守られるだけの存在ではなく、選ばれる覚悟を決めたモブ令嬢と、
現実しか知らない騎士の、静かで激しい溺愛の始まり。
これは――
モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまでの物語。
※溺愛表現は後半からです。のんびり更新します。
※作者の好みにより筋肉と気合い…ヤンデレ落ち掛けが踊りながらやって来ます。
※これは恋愛ファンタジーです。ヒロインと違ってモブは本当に大変なんです。みんなアイナを応援してあげて下さい!!
※本編は完結しました。後日談をのんびり不定期でUPしてます。
傍観している方が面白いのになぁ。
志位斗 茂家波
ファンタジー
「エデワール・ミッシャ令嬢!貴方にはさまざな罪があり、この場での婚約破棄と国外追放を言い渡す!」
とある夜会の中で引き起こされた婚約破棄。
その彼らの様子はまるで……
「茶番というか、喜劇ですね兄さま」
「うん、周囲が皆呆れたような目で見ているからな」
思わず漏らしたその感想は、周囲も一致しているようであった。
これは、そんな馬鹿馬鹿しい婚約破棄現場での、傍観者的な立場で見ていた者たちの語りである。
「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
ブラック・スワン ~『無能』な兄は、優美な黒鳥の皮を被る~
碧
ファンタジー
「詰んだ…」遠い眼をして呟いた4歳の夏、カイザーはここが乙女ゲーム『亡国のレガリアと王国の秘宝』の世界だと思い出す。ゲームの俺様攻略対象者と我儘悪役令嬢の兄として転生した『無能』なモブが、ブラコン&シスコンへと華麗なるジョブチェンジを遂げモブの壁を愛と努力でぶち破る!これは優雅な白鳥ならぬ黒鳥の皮を被った彼が、無自覚に周りを誑しこんだりしながら奮闘しつつ総愛され(慕われ)する物語。生まれ持った美貌と頭脳・身体能力に努力を重ね、財力・身分と全てを活かし悪役令嬢ルート阻止に励むカイザーだがある日謎の能力が覚醒して…?!更にはそのミステリアス超絶美形っぷりから隠しキャラ扱いされたり、様々な勘違いにも拍車がかかり…。鉄壁の微笑みの裏で心の中の独り言と突っ込みが炸裂する彼の日常。(一話は短め設定です)
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。