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28話(新しいドレス)
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いよいよ舞踏会当日を迎えた。ステーシアは届いたドレスに大満足だった。何故ならそれは彼女が思っていた以上の出来栄えだったのだから。そして選んでもらったアクセサリーも完璧だった。
『やはり彼に任せて正解だったわ』
とこちらも満足をしていた。そして髪型はアンに頼んでハーフアップにしてもらった。
この時代の人たちはまだ知らないでしょうが、もう少しすると女性の社会進出が進み、この時代の(身体に負担をかけるS字型コルセット)は廃れていくのよ、とステーシアこと元美優は昔読んだ歴史書で知っていた。だけど、それはもう少し後のお話です。
ステーシアは身体に負担がかかるコルセットはごめんだわ。こんなものつけなくたっていくらでも素敵に見せることは出来るのだからと思っていた。
こうして、ステーシアは従兄のお兄様にエスコートをしてもらい、侯爵ご夫妻と共に王宮へと向かった。
三人はステーシアのドレス姿を見て感嘆のため息を漏らすほど、彼女は素晴らしく美しかった。そしてこの頃には、ステーシアが王弟殿下に語学力と仕事の才能を買われ、他国へと渡航したことは周知の事実として知られていた。
こうして四人が会場に入ると、当然、周囲の目を釘付けにした。ただ、中にはそんなステーシアのことを面白くなく
「見て、あのドレス。今流行ってる物とはまるで別物よ」
とばかにするものもいた。しかし、ステーシアの華やかなオーラの前では、そんな言葉さえ通用しないほど彼女は凛として輝いていた。だが、そんな中、ただ一人の令嬢だけは堂々とステーシアに近づいてきた。彼女は以前もステーシアに難癖をつけてきた王弟殿下の姪のルミーナ公爵令嬢だった。彼女は大勢の高位貴族令嬢を引き連れて、ステーシアの前に立ちはだかった。
そしてステーシアに向かい
「なんですのそのドレスのデザインは? もはやデザインというのも烏滸(おこ)がましいですわね」
と絡んで来た。全てを想定済みのステーシアは
「あら、これは誰かと思ったら、たしかルミーナ公爵令嬢だったかしら? ご機嫌よう」
と挨拶をしてから
「ルミーナ様はご存知なくて? そのS字型コルセットを頻繁に着用していると骨が変形してしまいますのよ」
と言ってから
「そこまでしてわたくしはそれを着用する必要性は感じませんので」
と言い返した。
すると物凄い顔をして
「あら、ご自分の体型に自信がないからと、身体にフィットしない物を作らせたのではなくて?」
と言った。するとステーシアは
「あら、コルセットでぎゅうぎゅうに締め付けて細く見せている方に言われたくないですわ」
と言ってから
「それにわたくしは機能性の重視を優先するタイプですので」
と言うと、今度はルミーナ嬢が
「皆さん、お聞きになりました?
貴族令嬢が機能性ですって。働かないといけない方は言うことが違いますわ」
と笑い飛ばした。するとステーシアは
「親の力だけで贅沢三昧するよりも、自身の力で何でも出来る方がわたくしは尊いと思ってますので」
と返した。そして
「これからは女性もどんどん社会進出して世の中に貢献していくことが求められる時代がすぐそこまで来ていますわ」
と言いながら
「そんなこともお分かりになれないなんて、先見の明がまるでないのですね」
と堂々と言ってのけた。
そんな二人の様子を周囲は興味津々に見ていた。だが、ついに一人の紳士が声を掛けた
「二人共そこまでだ」
と。それは誰でもない王弟殿下だった。
殿下は
「ルミーナ、ステーシア嬢には私と陛下、そして王妃様が直接お願いをして渡航してもらい、彼女は期待以上の成果を上げてくれた」
と言うと、周りは騒ついた。
「そして彼女の斬新なアイデアのおかげで、多くの信頼、友好、そして雇用を生んだ。これは尊敬に値するものだ」
と言うと、ルミーナ嬢は
「また伯父様!いつも、いつもわたくしの邪魔ばかりしないでください」
と言ってから、怒って去って行ってしまった。
するとステーシアは
「せっかくこれから面白くなるところでしたのに」
と不満そうに呟くと
「君に勝てる者などいやしないよ、勘弁してやってくれ」
と言われた。そして
「またしても私の姪が失礼をした」
と頭を下げられたので、ステーシアは
「やめてください。殿下が頭をお下げになるだなんて」
と返した。
その後、殿下は近くにいた給仕の者に飲み物を頼んだ。そして殿下が受け取ろうとした瞬間、果実水の入ったグラスがトレーから滑り落ちてしまい、ステーシアのドレスにかかってしまった。
給仕は青ざめ、ひたすら謝っていたが、ステーシアは
「大丈夫ですよ、透明なので目立ちませんから」
と言いながら
「確かにこの銀製のトレーでは滑りやすいですわね。だったら薄いゴムシートを敷いたら、かなり滑り難くなりますわ」
と言うと、今度は殿下が
「確かにそれは気づかなかった。名案だ」
と、驚いていた。
給仕は慌ててタオルと新しい果実水をもってきてひたすら謝っていたが、ステーシアが
「本当にもう大丈夫ですから、お仕事に戻られて下さい」
と言って給仕を下がらせた。すると殿下は
「すまなかった。今度新しいドレスを用意しよう」
と言うと
「そんな染みくらいで大袈裟過ぎます」
と答えた。それを聞いて殿下は
「君は寛大だな、令嬢によっては騒ぎ立てる者もいるというのに」
と言った。そして殿下は
「トレーに敷くゴムの件、考えといてくれないか?」
と頼んだ。ステーシアはまた仕事が増えると思いながらも
「はい。お任せください」
と返すのだった。
ステーシアは今日は色々な人たちにこれまでの商品の宣伝の為、気合いを入れて来たのに
『何故か別の仕事が増えてしまったわ』
と呟いていた。
それから殿下は別室にステーシアを連れていき、メイドを呼び、ステーシアのドレスの染みを簡単に拭かせた。そしてステーシアに
「今日の君は特に美しい」
と褒めながら
「また従兄にエスコートをしてもらっていたな」
と言うと
「他に適当な方もいませんので」
とステーシアは返した。すると殿下は安心したように
「なんだ、そういうことだったのか」
と安心していた。そして
「だったら次は私がエスコートをしよう」
と言われたステーシアは
「それは畏れ多いのでやめておきます」
と返すと、殿下は
「あちらの国ではエスコートをしたではないか」
と言った。するとステーシアは
「あちらの国ではわたくしたちの身分を知る者はごく一部の者しかいませんでしたから」
と言うと
「別に伯爵令嬢と私とでは何の問題があるのだ?」
と聞いた。彼女は
「それ以前に人からの妬みを買いたくないのです」
と答えた。すると殿下は
「そんなの気にする女性ではないだろう? 君の場合」
と言うので心の中で『まあ、確かにそうなのですが』と思いつつ
「殿下も意外と強引ですわね」
と返えすステーシアに
「本当はしつこいと言いたいのではないのか?」
と笑顔で図星をつかれた彼女はそれ以上言葉を返さなかった。ステーシアは無駄な会話と判断したからだ。そして
『どうしてこうもわたくしにこだわるのかしら?』
と不思議に思いながらその場を後にした。
残された殿下が少し寂しそうに見えたのは気のせいでは無いだろう。
『やはり彼に任せて正解だったわ』
とこちらも満足をしていた。そして髪型はアンに頼んでハーフアップにしてもらった。
この時代の人たちはまだ知らないでしょうが、もう少しすると女性の社会進出が進み、この時代の(身体に負担をかけるS字型コルセット)は廃れていくのよ、とステーシアこと元美優は昔読んだ歴史書で知っていた。だけど、それはもう少し後のお話です。
ステーシアは身体に負担がかかるコルセットはごめんだわ。こんなものつけなくたっていくらでも素敵に見せることは出来るのだからと思っていた。
こうして、ステーシアは従兄のお兄様にエスコートをしてもらい、侯爵ご夫妻と共に王宮へと向かった。
三人はステーシアのドレス姿を見て感嘆のため息を漏らすほど、彼女は素晴らしく美しかった。そしてこの頃には、ステーシアが王弟殿下に語学力と仕事の才能を買われ、他国へと渡航したことは周知の事実として知られていた。
こうして四人が会場に入ると、当然、周囲の目を釘付けにした。ただ、中にはそんなステーシアのことを面白くなく
「見て、あのドレス。今流行ってる物とはまるで別物よ」
とばかにするものもいた。しかし、ステーシアの華やかなオーラの前では、そんな言葉さえ通用しないほど彼女は凛として輝いていた。だが、そんな中、ただ一人の令嬢だけは堂々とステーシアに近づいてきた。彼女は以前もステーシアに難癖をつけてきた王弟殿下の姪のルミーナ公爵令嬢だった。彼女は大勢の高位貴族令嬢を引き連れて、ステーシアの前に立ちはだかった。
そしてステーシアに向かい
「なんですのそのドレスのデザインは? もはやデザインというのも烏滸(おこ)がましいですわね」
と絡んで来た。全てを想定済みのステーシアは
「あら、これは誰かと思ったら、たしかルミーナ公爵令嬢だったかしら? ご機嫌よう」
と挨拶をしてから
「ルミーナ様はご存知なくて? そのS字型コルセットを頻繁に着用していると骨が変形してしまいますのよ」
と言ってから
「そこまでしてわたくしはそれを着用する必要性は感じませんので」
と言い返した。
すると物凄い顔をして
「あら、ご自分の体型に自信がないからと、身体にフィットしない物を作らせたのではなくて?」
と言った。するとステーシアは
「あら、コルセットでぎゅうぎゅうに締め付けて細く見せている方に言われたくないですわ」
と言ってから
「それにわたくしは機能性の重視を優先するタイプですので」
と言うと、今度はルミーナ嬢が
「皆さん、お聞きになりました?
貴族令嬢が機能性ですって。働かないといけない方は言うことが違いますわ」
と笑い飛ばした。するとステーシアは
「親の力だけで贅沢三昧するよりも、自身の力で何でも出来る方がわたくしは尊いと思ってますので」
と返した。そして
「これからは女性もどんどん社会進出して世の中に貢献していくことが求められる時代がすぐそこまで来ていますわ」
と言いながら
「そんなこともお分かりになれないなんて、先見の明がまるでないのですね」
と堂々と言ってのけた。
そんな二人の様子を周囲は興味津々に見ていた。だが、ついに一人の紳士が声を掛けた
「二人共そこまでだ」
と。それは誰でもない王弟殿下だった。
殿下は
「ルミーナ、ステーシア嬢には私と陛下、そして王妃様が直接お願いをして渡航してもらい、彼女は期待以上の成果を上げてくれた」
と言うと、周りは騒ついた。
「そして彼女の斬新なアイデアのおかげで、多くの信頼、友好、そして雇用を生んだ。これは尊敬に値するものだ」
と言うと、ルミーナ嬢は
「また伯父様!いつも、いつもわたくしの邪魔ばかりしないでください」
と言ってから、怒って去って行ってしまった。
するとステーシアは
「せっかくこれから面白くなるところでしたのに」
と不満そうに呟くと
「君に勝てる者などいやしないよ、勘弁してやってくれ」
と言われた。そして
「またしても私の姪が失礼をした」
と頭を下げられたので、ステーシアは
「やめてください。殿下が頭をお下げになるだなんて」
と返した。
その後、殿下は近くにいた給仕の者に飲み物を頼んだ。そして殿下が受け取ろうとした瞬間、果実水の入ったグラスがトレーから滑り落ちてしまい、ステーシアのドレスにかかってしまった。
給仕は青ざめ、ひたすら謝っていたが、ステーシアは
「大丈夫ですよ、透明なので目立ちませんから」
と言いながら
「確かにこの銀製のトレーでは滑りやすいですわね。だったら薄いゴムシートを敷いたら、かなり滑り難くなりますわ」
と言うと、今度は殿下が
「確かにそれは気づかなかった。名案だ」
と、驚いていた。
給仕は慌ててタオルと新しい果実水をもってきてひたすら謝っていたが、ステーシアが
「本当にもう大丈夫ですから、お仕事に戻られて下さい」
と言って給仕を下がらせた。すると殿下は
「すまなかった。今度新しいドレスを用意しよう」
と言うと
「そんな染みくらいで大袈裟過ぎます」
と答えた。それを聞いて殿下は
「君は寛大だな、令嬢によっては騒ぎ立てる者もいるというのに」
と言った。そして殿下は
「トレーに敷くゴムの件、考えといてくれないか?」
と頼んだ。ステーシアはまた仕事が増えると思いながらも
「はい。お任せください」
と返すのだった。
ステーシアは今日は色々な人たちにこれまでの商品の宣伝の為、気合いを入れて来たのに
『何故か別の仕事が増えてしまったわ』
と呟いていた。
それから殿下は別室にステーシアを連れていき、メイドを呼び、ステーシアのドレスの染みを簡単に拭かせた。そしてステーシアに
「今日の君は特に美しい」
と褒めながら
「また従兄にエスコートをしてもらっていたな」
と言うと
「他に適当な方もいませんので」
とステーシアは返した。すると殿下は安心したように
「なんだ、そういうことだったのか」
と安心していた。そして
「だったら次は私がエスコートをしよう」
と言われたステーシアは
「それは畏れ多いのでやめておきます」
と返すと、殿下は
「あちらの国ではエスコートをしたではないか」
と言った。するとステーシアは
「あちらの国ではわたくしたちの身分を知る者はごく一部の者しかいませんでしたから」
と言うと
「別に伯爵令嬢と私とでは何の問題があるのだ?」
と聞いた。彼女は
「それ以前に人からの妬みを買いたくないのです」
と答えた。すると殿下は
「そんなの気にする女性ではないだろう? 君の場合」
と言うので心の中で『まあ、確かにそうなのですが』と思いつつ
「殿下も意外と強引ですわね」
と返えすステーシアに
「本当はしつこいと言いたいのではないのか?」
と笑顔で図星をつかれた彼女はそれ以上言葉を返さなかった。ステーシアは無駄な会話と判断したからだ。そして
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