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7話
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あの日以来、屋敷の空気はわずかに変わった。
使用人たちは相変わらず淡々と働いているが、その眼差しには確かな敬意が混じっている。
無理もない。彼らの前に長年、行方不明だったアラン様が突然姿を現したのだ。
いまわたくしは、本宅の書斎で帳簿を整理していた。
赤字の源を辿れば辿るほど、彼方此方で同じ名が浮かび上がる
ヴァレンティーナ商会。
マーガレットさんの香水店に原料を卸す唯一の商社であり、そこは彼女の古い友人が経営している。もしかして彼女の店の開店資金を出したという貴族では?
「やはりここが鍵ね」
小さく呟き、帳簿を閉じた。
同時に、扉を叩く軽い音が響いた。
「ローズ嬢」
入って来たのはアラン・ポーレット様。
かつて猫だった彼は、今や立派な青年の姿に戻っていた。
金の瞳には、どこか獣の名残のような鋭さがある。
「今、戻りました。香水店を見て来ました」
「怪しまれずに入れましたか?」
「その前に金を渡したらあっさりと裏の倉庫まで案内してくれましたよ」
「で、どうでした?」
「ひどい有様でしたよ。商品棚の香水は半分以上が変色していて、奥の倉庫では保存剤の原液がまだそのまま保管されていました」
わたくしは眉をひそめた。
「原液がそのまま?」
「ええ。使用禁止と書かれた札が掛かっていましたが、おそらく希釈して使っているのでしょう」
「毒薬の保存剤を使っても尚、変色してるだなんてどれだけの期間売れ残っているのかしらね」
「おそらく、古く劣化した保存剤のせいで香料本来の香りが消されているから質の良い香水は作れないのでしょう」
その会話に背筋が冷たくなった。
わたくしの偶然の産物である解毒香、あれが彼を人に戻した鍵なのに、それを持たないマーガレットさんが原液をそのまま保管しているだなんて……。乳母家族の死が頭を過《よぎ》る
「それに」
アラン様は少し視線を落とし、言葉を続けた。
「店の奥で、ヴァレンティーナ商会の印が押された請求書を見つけました。日付は八年前。発注者の名はマーガレット・グレイ。そして、その下にもう一つ署名があった。R・ランカスターと」
「ランカスター?」
わたくしの唇がかすかに動く。
侯爵家の財務顧問であり、旦那様の父、侯爵様の懐刀だった男。
今は隠居の身だが、資産の一部をヴァレンティーナ商会に投資しているはずだ。
「つまり、裏の出資者はランカスター。そして実務を動かしていたのがマーガレットさんということ?」
わたくしはゆっくりと立ち上がった。
胸の奥に、冷たい怒りが静かに満ちていく。
「なるほど、マーガレットさんを連れて来たのはランカスター、どうりでアラン様のお父様が何も言わなかった筈ね、だって彼は当時の侯爵家の財務顧問だったのだから。
侯爵家の財産を食い潰し、挙げ句にあなたをあの姿に変えた。すべて香りのために。おぞましい執念ですわね」
アラン様は頷いた。
「けれど、もう終わらせなければ。あの香りがまた使われれば、次に何が起こるか分からない」
わたくしは微笑みを浮かべた。
その時、廊下の向こうから足音が近づいた。
使用人の若いメイドが慌てて扉を開ける。
「奥様! マーガレット様が、香水店にお戻りになったとか! 今、執事のトーマスさんから」
アラン様と目を合わせた。
その瞳には、かすかに光る覚悟の色。
「では、行きましょう。香りの根を断つのは、今この時ですわ」
ーーーー
香水店の扉を開けた瞬間、濃密な香りが鼻を刺した。
かつて貴婦人たちを虜にしたであろう甘い匂い。
だが今は、どこか焦げついたような不穏な異臭を孕んでいる。
「あら、貴女。珍しいお客様ね」
鏡の前に立っていたマーガレットさんが、紅い唇で微笑んだ。
その指先には香水瓶、淡い紫色の液体が揺れている。
「まさかとは思いますが、それをまだお使いですの?」
わたくしは声を抑え、知らないふりで尋ね、冷ややかな視線を向けた。
「まだまだ沢山ありましてよ。これこそが、私の最高傑作なのですもの」
彼女は誇らしげに瓶を掲げた。
「これを完成させるために、どれだけの年月と努力を費やしたか、貴女には分からないでしょうね」
アラン様が一歩、前に出た。
光の中に立つその姿を見て、マーガレットさんの顔色が凍りついた。
「だ、誰?」
「忘れたのか? マーガレットさん」
彼の声は低く、静かで、それでいて鋭い刃のようだった。
「八年前、あなたの実験で姿を奪われた者だ。
アラン・ポーレット。エドモントの弟だ」
「そ、そんなあり得ないあなたは確か、死んだはず……でもそう言えば死体は上がっていなかった……」
「猫の姿で、生かされていたのだよ。あなたの保存剤を浴びたおかげでね」
マーガレットさんは後ずさった。
「あの夫婦が言っていた猫になったとは本当だったのね……」
「あなたの言う最高傑作とは、人の命を奪うものだ! 正に人殺しの毒だ!」
「ち、違う! 私はただ、美しい香りを作りたかっただけ! 彼らが、乳母たちが亡くなったのは流行病よ。その時、保存剤が完成したのはただの偶然よ」
だが、その言い訳を遮るように、アラン様が静かに言葉を放った。
「乳母家族が命を落としたことが偶然だと? あなたは、自分の犯した罪を香りで誤魔化そうとしただけだ。僕はあの日猫の姿にされ、側でずっと貴女の行動を見ていたんだ」
マーガレットの顔が青ざめる。
「せっかくだから教えて差し上げるわ。その保存剤はとっくに劣化していて、今では花の香りの香水さえ、腐った香りにしてしまっているのよ。尤も今も使ってらっしゃるならご存知だったかしら? それとも誰か他の方にやらせていたのかしらね。命の危険があるのだから怖いですものね」
マーガレットの顔は青ざめたままだった。
「あら? もしかして香水の瓶詰めをしている方は既に亡くなってるとか? それとも貴女は希釈しているから大丈夫だと思っているのかしら?」
(これで、とどめはさせたわね)
「ローズ嬢」
アラン様が呼びかける。
「ええ、分かっています」
わたくしは頷き、懐から一枚の書状を取り出した。
侯爵家の財務帳簿の写しと、ヴァレンティーナ商会との契約書。
どちらにも、彼女とランカスターの署名がある。
「これは本日、王都の監査院に提出させていただきます。不正な資金の流用、毒物調合、そして実験による人的被害に医者の買収。どれも立派な罪ですわ」
「や、やめて! エドモントには言わないで! お願い!」
彼女は床に膝をつき、わたくしの裾を掴んだ。
「まあ、お願いの仕方はもっとお上品に願いますわ」
わたくしは微笑んで裾を軽く払う。
「侯爵家の名を汚した罰は、然るべき形で受けていただきます。あなたの香りはもう、二度と誰の鼻もくすぐりませんわ」
マーガレットが崩れ落ちた瞬間、
アラン様は一気に店の窓を開け放った。
冬の風が吹き込み、甘ったるい香りを吹き飛ばしてくれる。
「これでようやく、息ができる」
彼は冬の空気を思い切り吸った。
「ええ。腐った香りは、外の空気には耐えられませんもの」
わたくしは微笑んだ。
その唇には、冷ややかな情けと、少しの満足が滲んでいた。
使用人たちは相変わらず淡々と働いているが、その眼差しには確かな敬意が混じっている。
無理もない。彼らの前に長年、行方不明だったアラン様が突然姿を現したのだ。
いまわたくしは、本宅の書斎で帳簿を整理していた。
赤字の源を辿れば辿るほど、彼方此方で同じ名が浮かび上がる
ヴァレンティーナ商会。
マーガレットさんの香水店に原料を卸す唯一の商社であり、そこは彼女の古い友人が経営している。もしかして彼女の店の開店資金を出したという貴族では?
「やはりここが鍵ね」
小さく呟き、帳簿を閉じた。
同時に、扉を叩く軽い音が響いた。
「ローズ嬢」
入って来たのはアラン・ポーレット様。
かつて猫だった彼は、今や立派な青年の姿に戻っていた。
金の瞳には、どこか獣の名残のような鋭さがある。
「今、戻りました。香水店を見て来ました」
「怪しまれずに入れましたか?」
「その前に金を渡したらあっさりと裏の倉庫まで案内してくれましたよ」
「で、どうでした?」
「ひどい有様でしたよ。商品棚の香水は半分以上が変色していて、奥の倉庫では保存剤の原液がまだそのまま保管されていました」
わたくしは眉をひそめた。
「原液がそのまま?」
「ええ。使用禁止と書かれた札が掛かっていましたが、おそらく希釈して使っているのでしょう」
「毒薬の保存剤を使っても尚、変色してるだなんてどれだけの期間売れ残っているのかしらね」
「おそらく、古く劣化した保存剤のせいで香料本来の香りが消されているから質の良い香水は作れないのでしょう」
その会話に背筋が冷たくなった。
わたくしの偶然の産物である解毒香、あれが彼を人に戻した鍵なのに、それを持たないマーガレットさんが原液をそのまま保管しているだなんて……。乳母家族の死が頭を過《よぎ》る
「それに」
アラン様は少し視線を落とし、言葉を続けた。
「店の奥で、ヴァレンティーナ商会の印が押された請求書を見つけました。日付は八年前。発注者の名はマーガレット・グレイ。そして、その下にもう一つ署名があった。R・ランカスターと」
「ランカスター?」
わたくしの唇がかすかに動く。
侯爵家の財務顧問であり、旦那様の父、侯爵様の懐刀だった男。
今は隠居の身だが、資産の一部をヴァレンティーナ商会に投資しているはずだ。
「つまり、裏の出資者はランカスター。そして実務を動かしていたのがマーガレットさんということ?」
わたくしはゆっくりと立ち上がった。
胸の奥に、冷たい怒りが静かに満ちていく。
「なるほど、マーガレットさんを連れて来たのはランカスター、どうりでアラン様のお父様が何も言わなかった筈ね、だって彼は当時の侯爵家の財務顧問だったのだから。
侯爵家の財産を食い潰し、挙げ句にあなたをあの姿に変えた。すべて香りのために。おぞましい執念ですわね」
アラン様は頷いた。
「けれど、もう終わらせなければ。あの香りがまた使われれば、次に何が起こるか分からない」
わたくしは微笑みを浮かべた。
その時、廊下の向こうから足音が近づいた。
使用人の若いメイドが慌てて扉を開ける。
「奥様! マーガレット様が、香水店にお戻りになったとか! 今、執事のトーマスさんから」
アラン様と目を合わせた。
その瞳には、かすかに光る覚悟の色。
「では、行きましょう。香りの根を断つのは、今この時ですわ」
ーーーー
香水店の扉を開けた瞬間、濃密な香りが鼻を刺した。
かつて貴婦人たちを虜にしたであろう甘い匂い。
だが今は、どこか焦げついたような不穏な異臭を孕んでいる。
「あら、貴女。珍しいお客様ね」
鏡の前に立っていたマーガレットさんが、紅い唇で微笑んだ。
その指先には香水瓶、淡い紫色の液体が揺れている。
「まさかとは思いますが、それをまだお使いですの?」
わたくしは声を抑え、知らないふりで尋ね、冷ややかな視線を向けた。
「まだまだ沢山ありましてよ。これこそが、私の最高傑作なのですもの」
彼女は誇らしげに瓶を掲げた。
「これを完成させるために、どれだけの年月と努力を費やしたか、貴女には分からないでしょうね」
アラン様が一歩、前に出た。
光の中に立つその姿を見て、マーガレットさんの顔色が凍りついた。
「だ、誰?」
「忘れたのか? マーガレットさん」
彼の声は低く、静かで、それでいて鋭い刃のようだった。
「八年前、あなたの実験で姿を奪われた者だ。
アラン・ポーレット。エドモントの弟だ」
「そ、そんなあり得ないあなたは確か、死んだはず……でもそう言えば死体は上がっていなかった……」
「猫の姿で、生かされていたのだよ。あなたの保存剤を浴びたおかげでね」
マーガレットさんは後ずさった。
「あの夫婦が言っていた猫になったとは本当だったのね……」
「あなたの言う最高傑作とは、人の命を奪うものだ! 正に人殺しの毒だ!」
「ち、違う! 私はただ、美しい香りを作りたかっただけ! 彼らが、乳母たちが亡くなったのは流行病よ。その時、保存剤が完成したのはただの偶然よ」
だが、その言い訳を遮るように、アラン様が静かに言葉を放った。
「乳母家族が命を落としたことが偶然だと? あなたは、自分の犯した罪を香りで誤魔化そうとしただけだ。僕はあの日猫の姿にされ、側でずっと貴女の行動を見ていたんだ」
マーガレットの顔が青ざめる。
「せっかくだから教えて差し上げるわ。その保存剤はとっくに劣化していて、今では花の香りの香水さえ、腐った香りにしてしまっているのよ。尤も今も使ってらっしゃるならご存知だったかしら? それとも誰か他の方にやらせていたのかしらね。命の危険があるのだから怖いですものね」
マーガレットの顔は青ざめたままだった。
「あら? もしかして香水の瓶詰めをしている方は既に亡くなってるとか? それとも貴女は希釈しているから大丈夫だと思っているのかしら?」
(これで、とどめはさせたわね)
「ローズ嬢」
アラン様が呼びかける。
「ええ、分かっています」
わたくしは頷き、懐から一枚の書状を取り出した。
侯爵家の財務帳簿の写しと、ヴァレンティーナ商会との契約書。
どちらにも、彼女とランカスターの署名がある。
「これは本日、王都の監査院に提出させていただきます。不正な資金の流用、毒物調合、そして実験による人的被害に医者の買収。どれも立派な罪ですわ」
「や、やめて! エドモントには言わないで! お願い!」
彼女は床に膝をつき、わたくしの裾を掴んだ。
「まあ、お願いの仕方はもっとお上品に願いますわ」
わたくしは微笑んで裾を軽く払う。
「侯爵家の名を汚した罰は、然るべき形で受けていただきます。あなたの香りはもう、二度と誰の鼻もくすぐりませんわ」
マーガレットが崩れ落ちた瞬間、
アラン様は一気に店の窓を開け放った。
冬の風が吹き込み、甘ったるい香りを吹き飛ばしてくれる。
「これでようやく、息ができる」
彼は冬の空気を思い切り吸った。
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