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ブスとして生きる
デブスからの脱却、part.1
しおりを挟む前話にて、?さらっと2度目の恋を成就させた木下だが、ここまでの経過の間にいくつか変化したことがある。
一つ。
デブスからただのブスにランクアップしたことだ。
デブス→ブスという一連の流れにランクアップという言葉が正しいのかどうかは甚だ疑問だが、容姿においての地雷が減ったと思えば妥当な意味合いだろう。
少なくとも、デブでブスというWパンチ地獄から逃れることができたという点においてはかなり成長している。
それもそのはず。
上村くんにフラれた後、私は周りと自分の姿を冷静に見比べたり、いじめっこの先輩からの暴言(デブ、ブスなどの基礎的な言語)を間に受けたりと遠回りながらも「見栄え」という面で自分を注視するようになったためである。
そして木下は気付いてしまった。
あれ?私って多少どころかだいぶデブスじゃね?
と。
それまではこの安産体型を、剣道をしているが故の体格の良さだと思い込んでいた。
顔面を覆うばかりの贅肉さえも「いやコレ、むくみだからぁ」と自らネタにしていた。(ガチのむくみだと思っていた)
だが現実はデブに優しくないものだ。
横にスリムが来ると突然の自殺願望が湧くし、プリクラを撮ると破り捨てたくなる。
そんなもんである。
フラれた当時、中1にしてようやく自分がデブという新発見ができたことで私はようやくデブ対策に重い腰をあげることとなった。
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