65 / 66
二人で……
「加賀宮さん!」
亜蘭さんの声が大きくなった。
手でナイフを握っているのが見えて、そして――。
腹部にナイフが刺さっている?
「ッ……!」
迅くんは自分に刺さっているナイフを腹部から抜いた。
フラッとよろける彼を亜蘭さんが支え、ゆっくりとアスファルトの上に寝かせる。
「迅くん!迅くん!!」
ワイシャツから薄っすら血が滲んでいた。
「ねっ!!やだよ!!迅くん!」
彼は私の方を向き
「美月。大好きだよ」
優しく声をかけてくれた。
「俺が……。死んだら……。たくさん泣いてくれる?」
彼は私に手を伸ばした。
その手をギュッと握る。
「やだ!!死ぬなんて絶対やだ!!どこにも行かないって昨日、約束してくれたじゃん!!」
迅くんがいなくなるなんて考えられない。涙が溢れて視界が霞む。
「もし……。生きることができたら、美月と……。結婚したかった」
「そんなこと言わないでよ!結婚でも、なんでもするから!!だからお願い!」
彼を失いたくない。迅くんが生きてくれるなら、何でもするから。
「美月さん……」
亜蘭さんが私の名前を呼んだ。
「俺のこと、愛してる?」
「愛してるよ……。誰よりも……。迅くんが居ない世界なんて生きてても意味がないもん……」
呼吸が上手くできない。
「本当?」
「本当だよ!愛してる……から。いなくならないで……」
涙を拭う。
「生きてたら、毎日行ってらっしゃいのキスしてくれる?」
「なんでもするよっ!!だから……」
あっれ……。なんかおかしい。
「約束な?」
「えっ」
目を擦り、涙を一生懸命拭い、彼と目を合わせる。
迅くんの顔を見ると、薄っすら笑っているような……。
確かにワイシャツに血が付いてる。
だけどよく見ると、出血量が増えていない気がした。
これは――。
「加賀宮さん。もういい加減、やめてください。ほんとーに美月さんに嫌われますよ」
亜蘭さんが全然心配してない。
「どういうこと?」
私が状況を理解できないでいると――。
「はぁ。痛いのは本当なんだから、少しくらい労われよな。亜蘭」
そう言って彼は上半身を起こした。
「迅くん、大丈夫なの?」
「大丈夫。俺があんなやつにヤられるはずない。あいつが俺を刺そうとした時、わざとちょっとだけ刺された。ナイフ掴んで止めたから、手も切れてる。けど、死ぬようなケガじゃない」
「念のため、ハンカチ、手に巻いといてください」
亜蘭さんが切れている迅くんの手をハンカチで止血した。
「あー。さっきの美月、可愛かったな」
そんな呑気なことまで言っている。
私は空いた口が塞がらない。
でも――。
「良かったぁ……」
安心したからかまた涙が出てきた。
その時、パトカーの音と救急車の音が聞こえた。
「通報はしておきましたから。こんなことして、あの人。九条社長もしばらく忙しそうですね。大きなニュースになりそうですよ。それに、うちの会社も」
はぁぁぁと深く重い溜め息を亜蘭さんは吐く。
孝介は、周りの人に抑えられていた。
けれど、迅くんが普通に立ち上がっているのを見て、目を見開き、驚いている。
「お前!!なんで!!?」
再び暴れそうになった孝介を周りの人が再度押さえつける。亜蘭さんも手伝っていた。
そんな孝介に迅くんは
「好都合だった。ありがとう」
私には向けない冷たい眼で言葉をかけた。
間もなく、救急車と警察が駆けつけ、私たちは事情を説明し、迅くんは救急車で病院へ運ばれた。
私は救急車に同乗し、引き続き亜蘭さんは警察に事情を説明していた。
病院で治療後、警察にはありのままの話をした。
その後、迅くんのアパートに帰宅し、今私は二人分の温かいお茶を淹れている。
迅くんは腹部と手のひらに刺し傷と切り傷。
軽傷とまではいかないけど、命に別状はない。
「また傷跡、残っちゃうかな。私のせいで」
子どもの頃、助けてもらった時の傷は、彼の腰に残っている。たぶん一生消えることはない。
今日も私を庇ったから、また迅くんにケガをさせてしまった。
「何、暗い顔してんの?」
私の後ろに迅くんが立っていた。
「迅くん、立って大丈夫?」
「あぁ。痛み止め効いてるし。運動制限だけで、日常生活には問題ない程度だから大丈夫だよ」
「また、私のせいで迅くんにケガさせちゃったって」
「なんだ。そんなこと?」
彼はギュッと私を後ろからハグした。
「そんなことって言い方……」
「美月は悪くない。それに、本気で避けようと思えば避けることができた。あいつくらいなら俺一人で十分対応ができたから」
「じゃあ、なんで刺されたの?」
「美月が心配してくれるかなって」
はぁ!?なにその理由。
「心配するに決まってるじゃん!」
「あいつが俺を刺すことで、捕まるし。その方が今後安心かなって。それに、美月から何でもするって約束してもらえた」
あの場でそんなこと考えてたの?
「孝介が今日ここまで計画してたことは知らなかった。東京から出て、普通に働いてるって調査結果だったから、興信所の調査もやめた。俺、一応、社長だし、しばらくメディアとかで騒がれて大変かもしれないけど、時間が経てば騒ぎも収まるだろ。落ち着いて、そしたら――。いや、何でもない」
「なに、そしたらって?気になる」
途中まで言われて、その続きが気になるのは自然だよね。
「あー。しばらく美月のこと抱けないのだけが寂しいな。早く傷、治らないかな」
彼の考えていること、予測不能で全然わからない。だけど……。
「迅くん、生きていてくれてありがとう」
心からそう思っている。
「美月、今のヤバい。キスだけしよ?」
「あっ!ねぇ!!安静じゃないのっ?」
腕を引っ張られ、ベッドに押し倒されて、容赦ないキスで責められる。
「んっ!!ん……」
こんなことされたら、キス以上のことをしたくなるのに。
そんなことを思っちゃうなんて……。
私はまだ、彼から飲まされたLove Potionの効果が身体のどこかに残ってるのかな。
その後の生活は、迅くんが言った通り、大変な騒ぎとなった。
あの九条グループ社長の息子が怨恨による犯行で、他企業社長を刺したというニュースは、面白おかしくメディアで取り上げられた。
社員からの告発で、孝介が私的に会社のお金を横領していたことも世の中に知られる形になってしまったし、どこで情報が洩れたのか不倫をしていたことも報道された。
孝介の父である九条社長は責任を取って退任し、今は河野さんって人が社長になったと聞いた。
もちろん、私にも何人もの記者が取材に応じてほしいと依頼が来たけれど、全て断っている。
迅くんのアパートに住んでいることがバレたらまた面倒なことになるため、彼の配慮でホテルを転々としながら生活をしている。
毎日迅くんとは電話をしているが、彼とも会えていない。
そんな生活が続いた、一カ月後――。
「迅くん!」
久しぶりにアパートで彼と会えることになった。
「会いたかった」
彼に抱きしめられる。
どうしてこんなに落ち着くんだろう。
「ごめん。大変だったな」
「ううん。迅くんの方が大変だったでしょ。もう傷、痛くない?」
「あぁ。大丈夫。明日、美月と一緒に行きたいところがあるんだ」
明日?どこだろう。
「うん。どこ?」
「秘密」
彼が秘密って言う時は、何かを考えている時だけど。何をするんだろう。
亜蘭さんの声が大きくなった。
手でナイフを握っているのが見えて、そして――。
腹部にナイフが刺さっている?
「ッ……!」
迅くんは自分に刺さっているナイフを腹部から抜いた。
フラッとよろける彼を亜蘭さんが支え、ゆっくりとアスファルトの上に寝かせる。
「迅くん!迅くん!!」
ワイシャツから薄っすら血が滲んでいた。
「ねっ!!やだよ!!迅くん!」
彼は私の方を向き
「美月。大好きだよ」
優しく声をかけてくれた。
「俺が……。死んだら……。たくさん泣いてくれる?」
彼は私に手を伸ばした。
その手をギュッと握る。
「やだ!!死ぬなんて絶対やだ!!どこにも行かないって昨日、約束してくれたじゃん!!」
迅くんがいなくなるなんて考えられない。涙が溢れて視界が霞む。
「もし……。生きることができたら、美月と……。結婚したかった」
「そんなこと言わないでよ!結婚でも、なんでもするから!!だからお願い!」
彼を失いたくない。迅くんが生きてくれるなら、何でもするから。
「美月さん……」
亜蘭さんが私の名前を呼んだ。
「俺のこと、愛してる?」
「愛してるよ……。誰よりも……。迅くんが居ない世界なんて生きてても意味がないもん……」
呼吸が上手くできない。
「本当?」
「本当だよ!愛してる……から。いなくならないで……」
涙を拭う。
「生きてたら、毎日行ってらっしゃいのキスしてくれる?」
「なんでもするよっ!!だから……」
あっれ……。なんかおかしい。
「約束な?」
「えっ」
目を擦り、涙を一生懸命拭い、彼と目を合わせる。
迅くんの顔を見ると、薄っすら笑っているような……。
確かにワイシャツに血が付いてる。
だけどよく見ると、出血量が増えていない気がした。
これは――。
「加賀宮さん。もういい加減、やめてください。ほんとーに美月さんに嫌われますよ」
亜蘭さんが全然心配してない。
「どういうこと?」
私が状況を理解できないでいると――。
「はぁ。痛いのは本当なんだから、少しくらい労われよな。亜蘭」
そう言って彼は上半身を起こした。
「迅くん、大丈夫なの?」
「大丈夫。俺があんなやつにヤられるはずない。あいつが俺を刺そうとした時、わざとちょっとだけ刺された。ナイフ掴んで止めたから、手も切れてる。けど、死ぬようなケガじゃない」
「念のため、ハンカチ、手に巻いといてください」
亜蘭さんが切れている迅くんの手をハンカチで止血した。
「あー。さっきの美月、可愛かったな」
そんな呑気なことまで言っている。
私は空いた口が塞がらない。
でも――。
「良かったぁ……」
安心したからかまた涙が出てきた。
その時、パトカーの音と救急車の音が聞こえた。
「通報はしておきましたから。こんなことして、あの人。九条社長もしばらく忙しそうですね。大きなニュースになりそうですよ。それに、うちの会社も」
はぁぁぁと深く重い溜め息を亜蘭さんは吐く。
孝介は、周りの人に抑えられていた。
けれど、迅くんが普通に立ち上がっているのを見て、目を見開き、驚いている。
「お前!!なんで!!?」
再び暴れそうになった孝介を周りの人が再度押さえつける。亜蘭さんも手伝っていた。
そんな孝介に迅くんは
「好都合だった。ありがとう」
私には向けない冷たい眼で言葉をかけた。
間もなく、救急車と警察が駆けつけ、私たちは事情を説明し、迅くんは救急車で病院へ運ばれた。
私は救急車に同乗し、引き続き亜蘭さんは警察に事情を説明していた。
病院で治療後、警察にはありのままの話をした。
その後、迅くんのアパートに帰宅し、今私は二人分の温かいお茶を淹れている。
迅くんは腹部と手のひらに刺し傷と切り傷。
軽傷とまではいかないけど、命に別状はない。
「また傷跡、残っちゃうかな。私のせいで」
子どもの頃、助けてもらった時の傷は、彼の腰に残っている。たぶん一生消えることはない。
今日も私を庇ったから、また迅くんにケガをさせてしまった。
「何、暗い顔してんの?」
私の後ろに迅くんが立っていた。
「迅くん、立って大丈夫?」
「あぁ。痛み止め効いてるし。運動制限だけで、日常生活には問題ない程度だから大丈夫だよ」
「また、私のせいで迅くんにケガさせちゃったって」
「なんだ。そんなこと?」
彼はギュッと私を後ろからハグした。
「そんなことって言い方……」
「美月は悪くない。それに、本気で避けようと思えば避けることができた。あいつくらいなら俺一人で十分対応ができたから」
「じゃあ、なんで刺されたの?」
「美月が心配してくれるかなって」
はぁ!?なにその理由。
「心配するに決まってるじゃん!」
「あいつが俺を刺すことで、捕まるし。その方が今後安心かなって。それに、美月から何でもするって約束してもらえた」
あの場でそんなこと考えてたの?
「孝介が今日ここまで計画してたことは知らなかった。東京から出て、普通に働いてるって調査結果だったから、興信所の調査もやめた。俺、一応、社長だし、しばらくメディアとかで騒がれて大変かもしれないけど、時間が経てば騒ぎも収まるだろ。落ち着いて、そしたら――。いや、何でもない」
「なに、そしたらって?気になる」
途中まで言われて、その続きが気になるのは自然だよね。
「あー。しばらく美月のこと抱けないのだけが寂しいな。早く傷、治らないかな」
彼の考えていること、予測不能で全然わからない。だけど……。
「迅くん、生きていてくれてありがとう」
心からそう思っている。
「美月、今のヤバい。キスだけしよ?」
「あっ!ねぇ!!安静じゃないのっ?」
腕を引っ張られ、ベッドに押し倒されて、容赦ないキスで責められる。
「んっ!!ん……」
こんなことされたら、キス以上のことをしたくなるのに。
そんなことを思っちゃうなんて……。
私はまだ、彼から飲まされたLove Potionの効果が身体のどこかに残ってるのかな。
その後の生活は、迅くんが言った通り、大変な騒ぎとなった。
あの九条グループ社長の息子が怨恨による犯行で、他企業社長を刺したというニュースは、面白おかしくメディアで取り上げられた。
社員からの告発で、孝介が私的に会社のお金を横領していたことも世の中に知られる形になってしまったし、どこで情報が洩れたのか不倫をしていたことも報道された。
孝介の父である九条社長は責任を取って退任し、今は河野さんって人が社長になったと聞いた。
もちろん、私にも何人もの記者が取材に応じてほしいと依頼が来たけれど、全て断っている。
迅くんのアパートに住んでいることがバレたらまた面倒なことになるため、彼の配慮でホテルを転々としながら生活をしている。
毎日迅くんとは電話をしているが、彼とも会えていない。
そんな生活が続いた、一カ月後――。
「迅くん!」
久しぶりにアパートで彼と会えることになった。
「会いたかった」
彼に抱きしめられる。
どうしてこんなに落ち着くんだろう。
「ごめん。大変だったな」
「ううん。迅くんの方が大変だったでしょ。もう傷、痛くない?」
「あぁ。大丈夫。明日、美月と一緒に行きたいところがあるんだ」
明日?どこだろう。
「うん。どこ?」
「秘密」
彼が秘密って言う時は、何かを考えている時だけど。何をするんだろう。
あなたにおすすめの小説
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す
花里 美佐
恋愛
榊原財閥に勤める香月菜々は日傘専務の秘書をしていた。
専務は御曹司の元上司。
その専務が社内政争に巻き込まれ退任。
菜々は同じ秘書の彼氏にもフラれてしまう。
居場所がなくなった彼女は退職を希望したが
支社への転勤(左遷)を命じられてしまう。
ところが、ようやく落ち着いた彼女の元に
海外にいたはずの御曹司が現れて?!
俺様上司に今宵も激しく求められる。
藤白ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
溺婚
明日葉
恋愛
香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。
以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。
イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。
何がどうしてこうなった?
平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?
4番目の許婚候補
富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン