人殺しのあなたへ

竹丈岳

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 例え、ただのキスでも、俺には勇気を振り絞った行為で、拒絶されるのがこわかった。
 でも、カンナはちゃんと受け止めてくれた。

「なあ、一生俺の傍にいるって誓えるか?」
「なにブルーな気分になってのさ。せっかく気持ちよくなれたってのに。でも、おいで、射精したから、不安になっちゃったんだね。よしよししてあげる」

 そうして、抱きしめられていると、なんだか緊張の糸がほぐれていく。

「たぶん。俺、お前のことが好きなったんだと思う……」

 そう言った瞬間、カンナは感動のあまりに全身の毛を逆立てて、目に涙が溜まった。

「ありがとう。ボクを好きになってくれて……。ボクも君のことが大好きなんだよ。特にその死んだような目つきが好き」
「変な趣味だな」
「だって、男の人らしいからさ。女の人じゃ、そうまで追い込まれても目つきまでは変わらないよ。いっぱい辛い思いをしてきて死ぬ覚悟で乗り越えてきたって目なんだもん。ボクの母性が芽生えちゃう。ねえ、おっぱい吸って良いよ」
「ったく……」
「ねえ、知ってる? 男でもね、吸われ続けるとおっぱいが出るんだよ」
「そんな嘘なんか」
「嘘じゃないんだなーこれが。ねえ、そろそろボクをメスにして?」

 母性に満ちた微笑みでカンナは俺を誘っている。そんな可愛らしくて素敵な女性に、俺はすっかり欲情をした。

 ちんこが硬さを取り戻して、触ってしまうだけで気持ちの良さがこみあげてくる。
 
 俺が快楽を求めるだけで、カンナも甘い声で喘いでくれる。好きな相手を乱暴にできるだけで自分の中の男が目覚めていく。

 粘液で滑りの良い内臓の中で、好きなだけ精液を吐き捨てると、カンナが俺を大切にしてくれる愛おしい存在に思えてきてキスをした。

「やっぱ、俺、お前のことが好きだ」
「ばーか。知ってるよ」
「でもな、俺、お前に犯されている時の方が気持ち良いんだ」
「まっ、そうだろうね。ヒロトは根っからのメスだもん。一生一緒だよ」
「ああ。ありがとう。俺を大切にしてくれて。愛してる」

 
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