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俺とカンナで会議をしてから二日後。市民の暴動は、俺の予想よりも早くに起きてしまった。
下剤は届かなかったが、火薬は大量に手もとにある。
俺の部下たちが宮殿に浸透して、いつでも計画を実行できるよう配置につく。
市民たちがライフル銃やら農具やらで武装をして今にも宮殿に迫っている。
数は100辺りから徐々にその数を増し、今では1000人を超え、さらに数を増やしていっている。
「この調子だと一万人に達するだろうな」
「成功すると良いね」
「成功してもらわなくちゃ困る。俺たちの生活だってかかっているしな」
黒と白の入り混じった煙幕の中、警備兵を潜り抜けて、俺がレバーを落して、宮殿への橋を架ける。
それを皮切りに、市民たちが雄たけびを上げて、一斉に宮殿内へと突撃した。
俺たちが声をかけ、視界の悪い煙幕の中、市民たちを王の元へと誘導し、自らの手で殺させるよう仕向ける。
これは市民の怒りであり、市民の正義なのだ。殺すのは俺たち怪盗の役目じゃない。
だだっ広い王室の中で、ふてぶてしい王は、過度に金や宝石で装飾された椅子に座っていた。
市民たちの怒りが一斉に王へと向けられる。
「待て! 話せば分かる!」
「問答無用!」
ピッチフォークや鍬が一斉に王へと突き刺さり、恨みを晴らすように何度も何度も市民たちの手によって肉が抉りだされる。
本来この国は、元々財政難だったわけだが、それでも、王に責任が無いとは言い切れない。税を課している以上、市民のことを考える必要はあっただろう。
王の首が、生きたままねじ切られ、それを掲げると、市民たちは狂喜した。
「なんだか、狂ってるよ」
「これが、人殺しってやつだ。お前は二度とするなよ」
「分かった」
政府転覆は成功した。
だが、本当の試練はここからが始まりだということを、市民たちは、身をもって知ることになる。
下剤は届かなかったが、火薬は大量に手もとにある。
俺の部下たちが宮殿に浸透して、いつでも計画を実行できるよう配置につく。
市民たちがライフル銃やら農具やらで武装をして今にも宮殿に迫っている。
数は100辺りから徐々にその数を増し、今では1000人を超え、さらに数を増やしていっている。
「この調子だと一万人に達するだろうな」
「成功すると良いね」
「成功してもらわなくちゃ困る。俺たちの生活だってかかっているしな」
黒と白の入り混じった煙幕の中、警備兵を潜り抜けて、俺がレバーを落して、宮殿への橋を架ける。
それを皮切りに、市民たちが雄たけびを上げて、一斉に宮殿内へと突撃した。
俺たちが声をかけ、視界の悪い煙幕の中、市民たちを王の元へと誘導し、自らの手で殺させるよう仕向ける。
これは市民の怒りであり、市民の正義なのだ。殺すのは俺たち怪盗の役目じゃない。
だだっ広い王室の中で、ふてぶてしい王は、過度に金や宝石で装飾された椅子に座っていた。
市民たちの怒りが一斉に王へと向けられる。
「待て! 話せば分かる!」
「問答無用!」
ピッチフォークや鍬が一斉に王へと突き刺さり、恨みを晴らすように何度も何度も市民たちの手によって肉が抉りだされる。
本来この国は、元々財政難だったわけだが、それでも、王に責任が無いとは言い切れない。税を課している以上、市民のことを考える必要はあっただろう。
王の首が、生きたままねじ切られ、それを掲げると、市民たちは狂喜した。
「なんだか、狂ってるよ」
「これが、人殺しってやつだ。お前は二度とするなよ」
「分かった」
政府転覆は成功した。
だが、本当の試練はここからが始まりだということを、市民たちは、身をもって知ることになる。
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