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奴隷商人と皇太子
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次の日、空杜がリアムのもとに行くと、彼はすでに起きており、子ども達に囲まれていた。
子ども達はいつもより興奮していて、リアムの膝に乗ったり、一方的に話しかけたりしている。空杜と同じくらいの年の青年が珍しくて仕方ないのだろう。
ベッドの上で助けを求めるように視線を送ってくるが、空杜はわざと無視する。リアムは困ったように眉を下げていた。いくら年を重ねても、いきなり七人もの子どもに話しかけられれば困るのは当然だ。
空杜は子ども達が開けたドアからそっと入り、一番手前にいた翔の目を両手で隠した。
「うわぁ!! 誰だよ?!」
突然視界を奪われ、翔は慌てる。だが、手の大きさと周囲の「空杜兄!」という声ですぐに正体が知れた。
「ああ、バレちゃった」
「空杜のバカ! 俺を子ども扱いすんな」
「いや、まだまだ子どもだから。あと、“バカ”って言う方がバカなんだよ、翔」
「っ! そんなん屁理屈だ」
「はいはい」
空杜は翔の頭を撫でて立ち上がり、リアムに片手を上げて挨拶する。
「おはよう」
「お、おはよう」
「朝から子ども達との交流は楽しめたか?」
「ああ……でも、一気に話されるとどうしたらいいのか分からなくなるな」
リアムが苦笑すると、空杜は頷いた。
「まあ、ここにいる間は俺の代わりを頼むな」
「え?」
「朝一の交流会、これ毎日メンバーを替えてやってるんだ。俺もやることが多いから助かるよ」
その言葉に反応して、彩花が振り返る。
「これからはリアム兄の所に行けばいいの?」
「ああ、俺の部屋じゃなくてここに来い。好きなだけかまってくれるぞ」
にっこり笑うと、子ども達は嬉しそうに声を上げた。その様子を見て、リアムは諦めたように項垂れる。
その後、空杜はその場を離れて朝食の準備に取りかかり、台所に顔を出さない寝坊助たちを起こしに向かった。
朝食の席に現れたリアムは、少し疲れた顔をしていた。無理もない。元気いっぱいの子ども達に朝から囲まれれば、いくら可愛くても疲れるものは疲れる。
食後、使った食器は当番の子ども達が洗う。掃除や洗濯なども当番制で回しており、それをきちんとできているか確認するのが空杜の役目だ。
以前は一緒にやっていたが、「働き過ぎ」と子ども達に怒られ、家事を追い出されてしまった。将来のために割り振ったつもりが、まさか自分が外されるとは思わなかった。
今では食事の準備をはじめ、一部の家事と子ども達の遊び相手が主な仕事になっている。一つひとつの量は多いが、任せられる分は子ども達に任せることにした。
子ども達はいつもより興奮していて、リアムの膝に乗ったり、一方的に話しかけたりしている。空杜と同じくらいの年の青年が珍しくて仕方ないのだろう。
ベッドの上で助けを求めるように視線を送ってくるが、空杜はわざと無視する。リアムは困ったように眉を下げていた。いくら年を重ねても、いきなり七人もの子どもに話しかけられれば困るのは当然だ。
空杜は子ども達が開けたドアからそっと入り、一番手前にいた翔の目を両手で隠した。
「うわぁ!! 誰だよ?!」
突然視界を奪われ、翔は慌てる。だが、手の大きさと周囲の「空杜兄!」という声ですぐに正体が知れた。
「ああ、バレちゃった」
「空杜のバカ! 俺を子ども扱いすんな」
「いや、まだまだ子どもだから。あと、“バカ”って言う方がバカなんだよ、翔」
「っ! そんなん屁理屈だ」
「はいはい」
空杜は翔の頭を撫でて立ち上がり、リアムに片手を上げて挨拶する。
「おはよう」
「お、おはよう」
「朝から子ども達との交流は楽しめたか?」
「ああ……でも、一気に話されるとどうしたらいいのか分からなくなるな」
リアムが苦笑すると、空杜は頷いた。
「まあ、ここにいる間は俺の代わりを頼むな」
「え?」
「朝一の交流会、これ毎日メンバーを替えてやってるんだ。俺もやることが多いから助かるよ」
その言葉に反応して、彩花が振り返る。
「これからはリアム兄の所に行けばいいの?」
「ああ、俺の部屋じゃなくてここに来い。好きなだけかまってくれるぞ」
にっこり笑うと、子ども達は嬉しそうに声を上げた。その様子を見て、リアムは諦めたように項垂れる。
その後、空杜はその場を離れて朝食の準備に取りかかり、台所に顔を出さない寝坊助たちを起こしに向かった。
朝食の席に現れたリアムは、少し疲れた顔をしていた。無理もない。元気いっぱいの子ども達に朝から囲まれれば、いくら可愛くても疲れるものは疲れる。
食後、使った食器は当番の子ども達が洗う。掃除や洗濯なども当番制で回しており、それをきちんとできているか確認するのが空杜の役目だ。
以前は一緒にやっていたが、「働き過ぎ」と子ども達に怒られ、家事を追い出されてしまった。将来のために割り振ったつもりが、まさか自分が外されるとは思わなかった。
今では食事の準備をはじめ、一部の家事と子ども達の遊び相手が主な仕事になっている。一つひとつの量は多いが、任せられる分は子ども達に任せることにした。
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