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おまけ
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「「アルフ様~!」」
名前を呼ばれて振り返ると、見知らぬ学生達だった。スリッパの色が青色だったので1学年下の子達だろう。
何故、名前を知っているのか怖かったが、一様ペコリと頭は下げて逃げるよう廊下を歩いた。感じ悪くても別にいい。前世なら笑顔で手を振っていたが、今世では人の目を気にしてはいないのだから。
周囲から、いまだに視線を感じながらも俺は視線を前に向けたまま早歩きで歩いた。でも、急に背後から腰を抱き締められて前にこけそうになる。
でも、それを阻止するように腰に回った腕は引かれて誰かの胸に収まる。まあ、誰かとは見当は付いているのだが。
「アルはおっちょこちょいだな。」
揶揄うような笑みを浮かべるブラッドの脛に向かって踵で蹴ると痛そうに顔を歪める。緩んだ手の隙間から身体を抜けると、そのまま移動教室がある場所に足を向ける。
「ちょっ、また追いていかないでよ!」
隣にきたブラッドは不服そうな視線を向けてくる。
「あれ以上待ってたら、俺が遅刻する。」
「いいじゃん。2人っきりになれるよ?」
「退学する気はない。」
「ちぇっ…」
ブラッドはそっぽを向いてしまう。無断欠席、無断遅刻などこの高校ではあり得ないことだ。授業の出席に関しては厳しすぎて、遅刻魔・サボり魔の常習犯になりそうな彼でも真面目に受けている。
でも、俺だって2人になる時間が欲しかった。ここ最近、2人とも忙しくて時間に余裕がないのだ。俺は爵位を継ぐための勉強を、ブラッドは礼儀作法について学んでいる。
ブラッドは正式に俺の婚約者となったため、今までの態度は許さないと彼の両親が力を注いでいるのだ。言ったことをやらなければ、婚約破棄をすると脅されているらしい。だから、嫌でも頑張ってくれている。
愛されてるなと感じて嬉しくなるが、やはり寂しいものだ。
「アル?」
名前を呼ばれて首を傾げるとブラッドに頭を撫でられた。
「何?」
「ん?じっとこっちを見てるから。」
「そうなの?」
無意識だったので眼をパチクリさせてしまう。
「そうか。無意識に俺に見惚れてたのか。」
ブラッドは歯を見せて笑う。彼の赤い髪が光に当たって輝いて見える。
「うん。ブラッド、イケメンだもん。」
素直に答えると彼の顔はみるみるうち赤く染まる。その姿に俺は満足して笑うと、ブラッドは恥ずかしそうに顔を背ける。
彼がカッコつける時は大体冗談の言葉である。だから、素直にこちらが認めてやると逆にブラッドの醜態というか可愛らしい姿を拝むことが出来る。毎回、引っかかってくれるので、いつか誰かに騙されないかと心配になるレベルだ。まあ、彼の剣や格闘技の腕の右に出るものはいないため、逆にこてんぱんにやられてしまいそうだが。
「アルって、今週末時間ある?」
「ん?夕方からなら空いてるぞ。」
「なら、また詳しく教えて!遊びに行くから。」
ブラッドの言葉に思わず足を止めて、食い気味に顔を近づける。
「本当か?!」
「うん。」
久しぶりに2人で会えるんだと思うと嬉しくて顔がニヤけてしまう。
「可愛い。」
一瞬、頬に柔らかな感触がする。慌てて押さえるとブラッドはいたずらが成功した子どものように笑う。
「本当は口にしたいけど、俺の我慢が出来なくなるからね。」
我慢?よく分からなくて首を傾げると、ブラッドはクスリと笑って腕を握ってくる。
「早く行こう。本当に遅れる。」
そう言って駆け出したので俺もついていくように足を進めた。
名前を呼ばれて振り返ると、見知らぬ学生達だった。スリッパの色が青色だったので1学年下の子達だろう。
何故、名前を知っているのか怖かったが、一様ペコリと頭は下げて逃げるよう廊下を歩いた。感じ悪くても別にいい。前世なら笑顔で手を振っていたが、今世では人の目を気にしてはいないのだから。
周囲から、いまだに視線を感じながらも俺は視線を前に向けたまま早歩きで歩いた。でも、急に背後から腰を抱き締められて前にこけそうになる。
でも、それを阻止するように腰に回った腕は引かれて誰かの胸に収まる。まあ、誰かとは見当は付いているのだが。
「アルはおっちょこちょいだな。」
揶揄うような笑みを浮かべるブラッドの脛に向かって踵で蹴ると痛そうに顔を歪める。緩んだ手の隙間から身体を抜けると、そのまま移動教室がある場所に足を向ける。
「ちょっ、また追いていかないでよ!」
隣にきたブラッドは不服そうな視線を向けてくる。
「あれ以上待ってたら、俺が遅刻する。」
「いいじゃん。2人っきりになれるよ?」
「退学する気はない。」
「ちぇっ…」
ブラッドはそっぽを向いてしまう。無断欠席、無断遅刻などこの高校ではあり得ないことだ。授業の出席に関しては厳しすぎて、遅刻魔・サボり魔の常習犯になりそうな彼でも真面目に受けている。
でも、俺だって2人になる時間が欲しかった。ここ最近、2人とも忙しくて時間に余裕がないのだ。俺は爵位を継ぐための勉強を、ブラッドは礼儀作法について学んでいる。
ブラッドは正式に俺の婚約者となったため、今までの態度は許さないと彼の両親が力を注いでいるのだ。言ったことをやらなければ、婚約破棄をすると脅されているらしい。だから、嫌でも頑張ってくれている。
愛されてるなと感じて嬉しくなるが、やはり寂しいものだ。
「アル?」
名前を呼ばれて首を傾げるとブラッドに頭を撫でられた。
「何?」
「ん?じっとこっちを見てるから。」
「そうなの?」
無意識だったので眼をパチクリさせてしまう。
「そうか。無意識に俺に見惚れてたのか。」
ブラッドは歯を見せて笑う。彼の赤い髪が光に当たって輝いて見える。
「うん。ブラッド、イケメンだもん。」
素直に答えると彼の顔はみるみるうち赤く染まる。その姿に俺は満足して笑うと、ブラッドは恥ずかしそうに顔を背ける。
彼がカッコつける時は大体冗談の言葉である。だから、素直にこちらが認めてやると逆にブラッドの醜態というか可愛らしい姿を拝むことが出来る。毎回、引っかかってくれるので、いつか誰かに騙されないかと心配になるレベルだ。まあ、彼の剣や格闘技の腕の右に出るものはいないため、逆にこてんぱんにやられてしまいそうだが。
「アルって、今週末時間ある?」
「ん?夕方からなら空いてるぞ。」
「なら、また詳しく教えて!遊びに行くから。」
ブラッドの言葉に思わず足を止めて、食い気味に顔を近づける。
「本当か?!」
「うん。」
久しぶりに2人で会えるんだと思うと嬉しくて顔がニヤけてしまう。
「可愛い。」
一瞬、頬に柔らかな感触がする。慌てて押さえるとブラッドはいたずらが成功した子どものように笑う。
「本当は口にしたいけど、俺の我慢が出来なくなるからね。」
我慢?よく分からなくて首を傾げると、ブラッドはクスリと笑って腕を握ってくる。
「早く行こう。本当に遅れる。」
そう言って駆け出したので俺もついていくように足を進めた。
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