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52、生誕祭(1)
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アルホロンには大きなお祭りが五回ある。この国の初代の国王ジルヴェスターの生誕祭と建国祭、それから王と王妃、王太子の誕生祭である。末の王女エレノーラはまだ成人を迎えていないため、子供時代は内々なものだ。といっても、成人するとほとんどが嫁入りにいってしまうので、王女の誕生祭が開かれることはほぼないと言っていい。
そして今、そのうちのひとつ、生誕祭が開かれている真っ最中だ。
国中から貴族を集め、三日三晩舞踏会が開かれる。祝うのは何も貴族だけではない。国民もその日は日々の仕事を休み、小さな村では村人が集まって歌舞音曲に興じたり、御馳走を堪能したりとお祭りを楽しんでいる。
王都では、家々の間や店先、玄関扉などそこら中に花々が飾られ、街全体を華やかに彩っている。
稼ぎ時のこの日、数多くの出店が軒並み並び立ち、商売人たちが嬉しい悲鳴をあげているだろう。旅芸人たちが訪れて、歌謡や大道芸、芝居などを披露して、人々の目を楽しませていることだろう。たくさんの人々が、笑い楽しんでいる様子がクリスティーナの頭の中に浮かんだ。
目の前の行事に心惹かれないクリスティーナは、他のことについ気をとられる。
今、クリスティーナ含め貴族たちは馬に乗って、王宮の裏手に来ていた。生誕祭の催しのひとつ、狩りをしに来たのである。
普段は開放されない区域だが、建国祭など特別な行事の時は他の貴族も足を踏み入れることが許される。
獲物は鹿や猪、兎。狩られた獲物は初代国王ジルヴェスターへの供物として一度捧げられ、その後は晩餐として供される。
ちなみに王と王妃は参加していない。これは娯楽的部分が多く、儀礼的なものではないからだ。供物を捧げるのがあくまで本番であり、獲物がひとつでもあれば成立する。しかし、王族が誰一人参加しないのも、賑わいにかけるため、アレクシスに白羽の矢が立ったのである。
いつもより装飾が控えめなアレクシスであったが、やはりその容姿はひと目を引き、女性たちの視線を集めていた。
女性たちは狩りには参加しない。森の入り口で敷物や椅子に座りながら、狩りが終わるまで、お茶を飲みながらお喋りに興じたり、あるいは男性の前で横座りになったまま、狩りの集団をゆっくり追いかけ見学したりと、自由気ままである。
今年、女性たちの姿が多いのは勿論、アレクシスの影響である。王太子の勇姿をひと目見ようと集まったのだ。
そんな女性たちの中で、ひとり異例な人物を見て、クリスティーナの目が釘付けになった。
狩りに行く貴族の集団に混じっているのは、馬に跨った女性だった。
ベージュのサテン生地に、身頃は釦で一列に飾られ、袖口はフリンジ加工。スカート部分は乗りやすいためか膨らみを抑えている。派手ではないが、品のある装いだ。艷やかな鳶色の髪を高くまとめている。その凛とした姿勢は、周りの視線など一切気にしていないことが伺えた。
貴族の女性が普段馬を操ることは滅多にない。乗るときは従者に馬を引かせる場合か、男性と相乗りする場合のみ。その時も横座りで、跨ってのることははしたないこととされ、貴族の女性は嫌がる。
しかし、この女性はそんなことに頓着していない様子であった。周りも彼女に驚いてはいない。むしろ、好意的に受け止めているようだった。
その証拠にひとりの男性が声をかける。
「ガルムステット家の女性たちは相変わらず勇ましいですね」
女性がふふと笑った。
「我が家は馬に乗れてこそ、初めて一人前と認められる家柄ですから」
反対隣からも声がかけられる。
「さすが、辺境伯としての功績を上げられてきただけはありますね」
「ありがとうございます。我が家は土地柄、常に国境を守る責を追っています。今は二百年余り平和ではありますが、ガルムステット家が保ってきた風習を崩すわけには参りません。我が家はなんぴとであっても、有事の際は、すぐ馬に乗って対応することを志しておりますから」
「いやあ、頼もしい!」
「さすが、トモンス辺境伯のご令嬢、フェリシア様ですね」
あちこちから褒め称える声があがる。
一言一句聞き逃すことのなかったクリスティーナは、憧れの眼差しで、フェリシアを見た。
女性でありながら、強く勇ましく、自分の意志を貫く様は、幼かったクリスティーナにはなかったものだ。当時のクリスティーナがフェリシアと同じくらい意志が強かったら、今頃、女性の格好で馬に乗れたのだろうか。
そんな埒もないことを考えているクリスティーナは後ろからずっと見つめられていることには気付かない。
アレクシスはその視線の先を追い、フェリシアを鋭く見つめた。馬を操り、クリスティーナを通り過ぎると、フェリシアの横に並んだ。
「フェリシア嬢、その話の仲間にぜひ、わたしも入れさせてほしいものですね」
「まあ、殿下」
フェリシアは驚いて声をあげたものの、すぐに笑みを作る。
「勿論でございますわ。殿下のお耳汚しにならなければ、ぜひわたくしの話を聞いてくださいませ」
アレクシスも同じく笑みをつくる。
「お耳汚しなど、とんでもない。あなたの美しい声で語られる話なら、どんなものでも聞く価値はあると言うものです」
「まあ」
フェリシアは目を丸くしたあと、今度は声をあげて笑った。アレクシスも続けて笑う。
その楽しそうな様子に、クリスティーナの胸が痛んだ。
(あんな楽しそうなアレク、初めて見る)
その原因が自分がフェリシアに向かって熱い視線を送ったせいだとは、露とも考えないクリスティーナだった。
(アレクはああいう人が好きなのかな)
今までの令嬢たちの中にはいなかったたぐいだ。
だとしたら、自分は何をやっているのだろう。
フェリシアみたくなりたくて、男性になったのに。
女の格好をして、今のクリスティーナのまま振る舞ったら、アレクシスは少しでも好きになってくれたのだろうか。だとしたら、なんと滑稽なことか。
あなたが求めている女性はここにいると、叫びたかった。けれど、それはもう無理な話。男性として振る舞ったら、死ぬまで演じなければならない。でなければ、自分は王族を謀った罪で、牢獄にはいらなければならないだろう。それは嫌だ。牢獄に入ることではない。アレクシスのそばにいられないことがだ。
アレクシスの本当に求めているものが、フェリシアのような女性なら、男としてずっと隣にいなければならないクリスティーナは滑稽だ。もしかしたら、女性であったなら、今のクリスティーナを好きになってくれたかもしれないのだから。
男の格好をした今の自分に対して、言いようのない愚かさを感じる。フェリシアと比べると、クリスティーナは自分が惨めに思えた。
「フェリシア嬢は狩りも楽しまれるのだろうか?」
アレクシスの楽しそうな会話が続く。
「ええ、少しばかり弓も引けますわ」
「それはすごい、ぜひお手本にさせていただきたい」
「まあ、殿下ったら。ご謙遜を」
「どうでしょう。引き続いて、森のなかでも一緒に狩りを楽しみませんか」
「よろしいですわ」
フェリシアが満足そうに微笑んだ。
森の入り口につくと、勢子たちが一斉に猟犬を離した。
貴族たちがそれを追って、馬を走らせ、森の中に消えていく。
アレクシスがクリスティーナを振り返った。
「クリスはどうする? 一緒に行くか?」
クリスティーナは首を振った。
「いい。ここで待ってるよ」
動物を追い詰めるのは好きではないし、これ以上ふたりの仲の良い様子を見ていたくなかった。
「そうか」
アレクシスは何故か、満足げに微笑んだ。
森の入り口を少し進んだところで、フェリシアが待っている。
「殿下、早くしないとほかの者たちに置いていかれますわよ」
「ああ、今、行きます」
アレクシスは愛馬のマルクの腹を蹴って、走り出す。
クリスティーナは二人の背中が仲良く並んで、森の中に消えていくのを見送った。
鬱蒼とした森の暗い陰が、二人の間に入っていくことができないくらいのと同じくらい、クリスティーナを拒絶しているように感じた。
そして今、そのうちのひとつ、生誕祭が開かれている真っ最中だ。
国中から貴族を集め、三日三晩舞踏会が開かれる。祝うのは何も貴族だけではない。国民もその日は日々の仕事を休み、小さな村では村人が集まって歌舞音曲に興じたり、御馳走を堪能したりとお祭りを楽しんでいる。
王都では、家々の間や店先、玄関扉などそこら中に花々が飾られ、街全体を華やかに彩っている。
稼ぎ時のこの日、数多くの出店が軒並み並び立ち、商売人たちが嬉しい悲鳴をあげているだろう。旅芸人たちが訪れて、歌謡や大道芸、芝居などを披露して、人々の目を楽しませていることだろう。たくさんの人々が、笑い楽しんでいる様子がクリスティーナの頭の中に浮かんだ。
目の前の行事に心惹かれないクリスティーナは、他のことについ気をとられる。
今、クリスティーナ含め貴族たちは馬に乗って、王宮の裏手に来ていた。生誕祭の催しのひとつ、狩りをしに来たのである。
普段は開放されない区域だが、建国祭など特別な行事の時は他の貴族も足を踏み入れることが許される。
獲物は鹿や猪、兎。狩られた獲物は初代国王ジルヴェスターへの供物として一度捧げられ、その後は晩餐として供される。
ちなみに王と王妃は参加していない。これは娯楽的部分が多く、儀礼的なものではないからだ。供物を捧げるのがあくまで本番であり、獲物がひとつでもあれば成立する。しかし、王族が誰一人参加しないのも、賑わいにかけるため、アレクシスに白羽の矢が立ったのである。
いつもより装飾が控えめなアレクシスであったが、やはりその容姿はひと目を引き、女性たちの視線を集めていた。
女性たちは狩りには参加しない。森の入り口で敷物や椅子に座りながら、狩りが終わるまで、お茶を飲みながらお喋りに興じたり、あるいは男性の前で横座りになったまま、狩りの集団をゆっくり追いかけ見学したりと、自由気ままである。
今年、女性たちの姿が多いのは勿論、アレクシスの影響である。王太子の勇姿をひと目見ようと集まったのだ。
そんな女性たちの中で、ひとり異例な人物を見て、クリスティーナの目が釘付けになった。
狩りに行く貴族の集団に混じっているのは、馬に跨った女性だった。
ベージュのサテン生地に、身頃は釦で一列に飾られ、袖口はフリンジ加工。スカート部分は乗りやすいためか膨らみを抑えている。派手ではないが、品のある装いだ。艷やかな鳶色の髪を高くまとめている。その凛とした姿勢は、周りの視線など一切気にしていないことが伺えた。
貴族の女性が普段馬を操ることは滅多にない。乗るときは従者に馬を引かせる場合か、男性と相乗りする場合のみ。その時も横座りで、跨ってのることははしたないこととされ、貴族の女性は嫌がる。
しかし、この女性はそんなことに頓着していない様子であった。周りも彼女に驚いてはいない。むしろ、好意的に受け止めているようだった。
その証拠にひとりの男性が声をかける。
「ガルムステット家の女性たちは相変わらず勇ましいですね」
女性がふふと笑った。
「我が家は馬に乗れてこそ、初めて一人前と認められる家柄ですから」
反対隣からも声がかけられる。
「さすが、辺境伯としての功績を上げられてきただけはありますね」
「ありがとうございます。我が家は土地柄、常に国境を守る責を追っています。今は二百年余り平和ではありますが、ガルムステット家が保ってきた風習を崩すわけには参りません。我が家はなんぴとであっても、有事の際は、すぐ馬に乗って対応することを志しておりますから」
「いやあ、頼もしい!」
「さすが、トモンス辺境伯のご令嬢、フェリシア様ですね」
あちこちから褒め称える声があがる。
一言一句聞き逃すことのなかったクリスティーナは、憧れの眼差しで、フェリシアを見た。
女性でありながら、強く勇ましく、自分の意志を貫く様は、幼かったクリスティーナにはなかったものだ。当時のクリスティーナがフェリシアと同じくらい意志が強かったら、今頃、女性の格好で馬に乗れたのだろうか。
そんな埒もないことを考えているクリスティーナは後ろからずっと見つめられていることには気付かない。
アレクシスはその視線の先を追い、フェリシアを鋭く見つめた。馬を操り、クリスティーナを通り過ぎると、フェリシアの横に並んだ。
「フェリシア嬢、その話の仲間にぜひ、わたしも入れさせてほしいものですね」
「まあ、殿下」
フェリシアは驚いて声をあげたものの、すぐに笑みを作る。
「勿論でございますわ。殿下のお耳汚しにならなければ、ぜひわたくしの話を聞いてくださいませ」
アレクシスも同じく笑みをつくる。
「お耳汚しなど、とんでもない。あなたの美しい声で語られる話なら、どんなものでも聞く価値はあると言うものです」
「まあ」
フェリシアは目を丸くしたあと、今度は声をあげて笑った。アレクシスも続けて笑う。
その楽しそうな様子に、クリスティーナの胸が痛んだ。
(あんな楽しそうなアレク、初めて見る)
その原因が自分がフェリシアに向かって熱い視線を送ったせいだとは、露とも考えないクリスティーナだった。
(アレクはああいう人が好きなのかな)
今までの令嬢たちの中にはいなかったたぐいだ。
だとしたら、自分は何をやっているのだろう。
フェリシアみたくなりたくて、男性になったのに。
女の格好をして、今のクリスティーナのまま振る舞ったら、アレクシスは少しでも好きになってくれたのだろうか。だとしたら、なんと滑稽なことか。
あなたが求めている女性はここにいると、叫びたかった。けれど、それはもう無理な話。男性として振る舞ったら、死ぬまで演じなければならない。でなければ、自分は王族を謀った罪で、牢獄にはいらなければならないだろう。それは嫌だ。牢獄に入ることではない。アレクシスのそばにいられないことがだ。
アレクシスの本当に求めているものが、フェリシアのような女性なら、男としてずっと隣にいなければならないクリスティーナは滑稽だ。もしかしたら、女性であったなら、今のクリスティーナを好きになってくれたかもしれないのだから。
男の格好をした今の自分に対して、言いようのない愚かさを感じる。フェリシアと比べると、クリスティーナは自分が惨めに思えた。
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アレクシスがクリスティーナを振り返った。
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クリスティーナは首を振った。
「いい。ここで待ってるよ」
動物を追い詰めるのは好きではないし、これ以上ふたりの仲の良い様子を見ていたくなかった。
「そうか」
アレクシスは何故か、満足げに微笑んだ。
森の入り口を少し進んだところで、フェリシアが待っている。
「殿下、早くしないとほかの者たちに置いていかれますわよ」
「ああ、今、行きます」
アレクシスは愛馬のマルクの腹を蹴って、走り出す。
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