ボーリング甲子園

ドラゴンすどう

文字の大きさ
10 / 10

鬼の力

しおりを挟む
次の日、キヨサクと父さんはボーリング場へと出かけた。

「父さん。ここボーリング場じゃなくてパチンコ屋だよ。」

「ちょっとボーリングの料金を稼ぎにな。笑 てのは冗談で、ちょっと待っとけ。」

すると父さんは店員さんとなにやら話しだした。すると店員はニヤリと笑い、奥の部屋に父さんを案内した。

「キヨサク、こっちに来い。」

部屋には小さな扉があった。小さな扉を店員さんが開け、そこに階段があり、キヨサクと父さんは進んで行った。

「父さんどこ行くんだよ。」

「さあ着いたぞ。」

階段を降りるとそこにはボーリングのレーンがつらなっていた。

「なんだここは。パチンコ屋の地下がボーリング場になってるなんて思いもしなかったよ。」

「まあそうだろうな。だがな、普通のボーリングは危なくないが、能力を使うボーリングはなにが起こるかわからない。だからこういった場所でするんだ。」

「なるほど、そういうことか。そうと決まれば練習だ。」

キヨサクと父さんは手続きを済ませ、レーンに向かうと女の人が立っていた。

「待ってたわ。」

「あー、ミチコさん。なんでここに?体の具合はもいいの?」

「もう大丈夫よ。心配かけたわね。」

「よかったよかった。」

「ミチコは父さんが呼んだんだ。お前を教えるのはやっぱりプロボウラーがいいと思ってな。」

「キヨサクくん、よろしくね。」

「こちらこそよろしくお願いします。」

「じゃあ早速キヨサクくんの能力を使う練習をしないとね。キヨサクくん、球に魂を吸わせて投げてみて。」

「うん。やってみるよ。」

そうするとキヨサクは球に魂を吸わせた。するとキヨサクは赤い光に包まれた。

「熱いわ。なんて熱さなの。激アツよ。」

キヨサクの周りはまるでサウナ状態だった。そしてキヨサクは球を放った。すると、レーンを溶かしながら球は進み、ピンを全部溶かした。

「なんて凄まじい能力なの。」

「たしかに、凄すぎる。これは優勝間違いないかもしれない。」

父さんとミチコは絶句した。しかし、キヨサクの方を振り返ると、右手が燃えていた。

「キヨサクくん大丈夫?」

「キヨサクー。大丈夫かー?消防車ー。」

「父さん、ミチコさん、慌てなくても大丈夫。全然熱くないんだよ。」

そういいながらキヨサクは息を吹きかけ右手の炎を消した。

「これが鬼の力か、だけどまだまだ、扱いきれない。もっと練習しなきゃ。ミチコさん、父さん手伝ってくれ。」

こうして3人で特訓を続け、1ヶ月が立った。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

婚約破棄したら食べられました(物理)

かぜかおる
恋愛
人族のリサは竜種のアレンに出会った時からいい匂いがするから食べたいと言われ続けている。 婚約者もいるから無理と言い続けるも、アレンもしつこく食べたいと言ってくる。 そんな日々が日常と化していたある日 リサは婚約者から婚約破棄を突きつけられる グロは無し

処理中です...