異世界転移の村娘〜うっかりアルビノになっちゃった?!〜

Re:my@執筆無期停止

文字の大きさ
1 / 1

第1話

しおりを挟む
 …ふぅ、疲れた~

  ドッ
 「痛ァッ?!」

 ついいつもの癖で布団にダイブしたけど、布団が硬めで顔面を強打してしまった。
 うぅ、なかなか痛ひぃ…


 「あぁ、浄化しなきゃ…」
 夜遅くになってからの宿入りだったので、清拭せいしきの為の水を貰う為に女将さんをもう一度起こすのも申し訳ないので、もうこのまま寝てしまうことにする。
 さっき 浄化の性能は確認したし、自分に使っても大丈夫だろう

 「《浄化ピュア》、あと…《酸欠空間O's Less》,《術式解除アンチマジック》。うん、できた。も、ねよ…」
 (今日はもう疲れた…)


 ランプの中身の酸素を抜いて火を消して、このまま寝ることにする
 明日こそあの汚部屋を片付けるぞ、とゆるく決意を固めながら 私は意識を落とした。



 「ん゙…あ、さ? あれ…?」
 何だか視界が眩しく感じて目が覚めた
 体を横にし、ぼーっと辺りを観察すると、木造の部屋見慣れぬ景色が目に飛び込んでくる
 (そっか、私、なんか変なじょーきょ、に…くそねむ…)

 自分から見て足元側 反対の壁に扉が1枚、その右隣に小さな収納、クローゼットと並びその手前に小さな丸テーブルが1つと、その壁際に窓が1つ。椅子はないようだ。
 にしても眩しい。偏頭痛持ちに過剰な光と音は禁物なのに、何だろうか。朝日ではなさそうだ。

 原因を突き止めようと上体を起こすと…

  さらり
 「ん?」

 視界に、絹のような、糸のようなモノがたくさん目に飛び込んでくる。
 私は髪飾りをしていた覚えなどないし、髪の毛を縛る時はいつも地味な色の髪ゴムで一纏めにしている。
 じゃあ、これは一体…?

 適当に掴んで引っ張ってみる。
 (なんか、頭皮の一部に違和感が…)
 嫌な予感がする。なんか予想ができてしまう。

 「かがみかがみ…」
 生憎そんな女子力の高いものの持ち合わせは…
 (あ、あった。ホコリ取りと一緒になったやつ。ハンディタイプだからめちゃ小さいけど)

 それでもないよりはマシである。
 折りたたみ式のそれをパカりと開けて…


  コンコンッ
 「ひゃいっ?!」
 めっちゃびっくりした。

 「もしもし!えと…若くて暗い髪のおねーさ~ん?起きてますかー?」
 「あ、はい!起きてます!!」
 「ごはん食べれる時間があと少しなので、早く来てくださいねー!くいっぱぐれますよー!」
 「はい!ご親切にどうも…?」
 「どーいたしまして~!」

 軽い足音が遠ざかっていく音がする。
 この宿屋の娘さんだろうか。確かこの宿にチェックインした時には女将さんが対応してくれたので、その娘さんだろうか?
 流石に勝手に扉を開けて飛び込んでくるような、宿屋として問題のある行動は取らないようだ。プライベートは守られているようで一安心。
 (怒られたりしたのかな…?)

 ひとまずそれは置いておこう。
 今は私の身形みなりがどうなっているのかが問題だ。
 目を閉じて一呼吸置き、小さな鏡をもう一度開く。
 すると…


 「…あるびの…?」
 朝日を反射してより明るさをましたような白い毛髪、血が透けて見えているような煌々とした輝きを放つあかい黒目…赤目?

 何より ニキビ跡が、ない


 「え、マジで?」
 アルビノとは染色体異常か何かでメラニンだったか何だったか、とにかく色素が作られない身体の者をいう。
 では今の私は色素がごっそり落ちた状態?元の黒髪黒目は跡形もない。

 何がどうして?こうなった??


 「あ。」
 昨晩 初めての魔法を私は使った。
 そこで《浄化》と唱えてからパタリと横になったが、確か“綺麗にするなら《清潔クリーン》だ”と、神っぽいヤツに教わらなかっただろうか?

 「やーっちまったぁ…」

 やってきたばかりのこの世界。
 神っぽいヤツには“よくあるファンタジー系ラノベの世界と同じ”としか教わっていない。
 正直舞い上がっていて詳しく聞いてない。
 一晩の間に髪色が一変する人間がどんな目で見られるのかなんて、現代日本ですら驚かれるだろうにこの世界では?自分はどうなってしまうんだ??


 「…まぁ、そのうち戻るでしょ。
  染色体?を殺したわけじゃあるまいし…」

 きっとそうだろう。
 そうであって欲しい…
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

続・冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。 の続編です。 アンドリューもそこそこ頑張るけど、続編で苦労するのはその息子かな? 辺境から結局建国することになったので、事務処理ハンパねぇー‼ってのを息子に押しつける俺です。楽隠居を決め込むつもりだったのになぁ。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密

まさき
青春
 俺は今、東大院生の実験対象になっている。  ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。  「家庭教師です。住まわせてください」  突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。  桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。  偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。  咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。  距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。  「データじゃなくて、私がそう思っています」  嘘をついているような顔じゃなかった。  偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。  不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。

処理中です...