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120 光生side
しおりを挟む涼は俺のベルトを外すとゆっくりとズボンを脱がしてくる。
「………光生の舐めてもいい?」
突然のことに理解できず涼の言葉が何度も頭の中で繰り返される。
「………俺にされるのやだ?」
ドキドキしすぎて返事を忘れていた俺に不安そうに聞く涼は誰にも見せたくないくらいかわいい。
「……やばいめちゃくちゃ嬉しい。」
こんなことをしてくれるとは思っていなかったから嬉しすぎてにやけてしまう。
「俺こういうのしたことないからあんまり期待しないでね……」
自信がなさそうなところもかわいくてたまらない。涼が舐めてくれるのならもはや気持ちよさなんてどうでもいい。
「上手にできるかな……」
下着の上から俺のものを指でスリスリと触りながらそんなことを言う涼の全てが愛おしくてずっと見ていたくなる。
「涼……」
「ん?なに?」
もしかして俺がずっと拗ねていたから気を遣ってくれていたのかもと思って名前を呼べば首を傾げてニコッと笑ってくれる。
「途中で嫌になったらすぐやめていいからね。」
「……ならないもん!光生のばか!」
なぜか怒った涼に下着を脱がされれば顔を赤くしながらそっと俺のものにキスをした。
「んっ………光生のやっぱりおっきい……」
さっきから涼が話す言葉全てが俺のことをドキドキさせる。気持ちを落ち着かせようととりあえず深呼吸をしてみるけどあまり効果はないらしい。ていうか星くんにもこんな照れた顔で言っていたんだと思うと絶対に許せない。
「星くんのとどっちが大きい?」
「……え?」
こんなことを気にするなんて子供っぽいことはわかっている。でも俺だって気になるものは気になる。きょとんとする涼はまさか星くんのものを見たことを忘れているのだろうか。
「星くんの見たんでしょ?」
「え?見たっけ?あっ、そういえばあの時!ってなんで光生が知ってるの?」
本当に忘れていたらしく思い出した涼は気にする様子もない。
「なんでって顔赤くしながら星くんのおっきいって言ってくれたって自慢されたから。」
すぐに嫉妬してしまう俺がいけないのに思い出しただけで腹が立ってきて少し怒った口調で話してしまう。
「だって友達の見たら普通恥ずかしくなるでしょ!それに俺、光生のしか見たことなかったから星くんのもおっきくてびっくりしただけで、、」
「ふーん、でも恥ずかしくなったんだ?」
「なったけどなってないっ!星くんの見たときと光生の見たときの恥ずかしさは種類が全然違うもん……」
よくわからないことを言う涼につい怒っていたことを忘れて笑ってしまう。
「ふふっ、種類とかあるの?」
今度は涼が拗ねたらしく頬を膨らませて頷く。
「……光生の見た時しか興奮しないのに!」
「ふっ、ごめんごめん。怒んないでよ。」
どちらかというと俺が怒る側な気はするけどそんなことを言うとさらに涼は怒りそうだ。
「それに光生にしかこんなことしたいと思わないもん……」
さっきから俺が喜ぶことばかり言ってくれる涼を今すぐに抱きしめたくなる。
「ふふっ、ごめんね。いっぱいいじわる言って困らせちゃったね。」
謝れば首を横に振った涼は少し反応している俺のものを下から上へとゆっくり舐めた。
「……っ……涼っ……!」
それだけのことなのに自分でも引くくらいにどんどん勃っていく。きっと上手なんだろうなって子や世間から見るとかわいいんだろうなって子にも今まで何度もされたことあるけどこんなにすぐに反応しなかったしそこまで気持ち良かった覚えもない。
「へへっ、光生の硬くなってきた!」
全部かわいい涼のせいじゃんと頭の中でつっこんでいると先っぽをちゅっと吸ってくる。
「んっ………まってやばい………」
これは気を抜くとすぐにイってしまう。それなのにそんなことを知らない涼は少し出てしまった先走りをすくいとるように舐める。
「…っ!……やっばい……涼…本当にまって…」
「光生のもっとおっきくなった!」
嬉しそうにキラキラした目で俺のことを見る涼にあとどれくらい耐えればいいのだろう。待ってくれない涼は小さな口を開け完全に勃ってしまったものを咥えるとチラッと俺を見て恥ずかしそうにゆっくりと上下に顔を動かした。
「んんっ……こうぅ……きもちいい?」
咥えながらそんなことを聞いてくる涼に絶対わざとでしょと言いたくなるけどこれがわざとじゃないから恐ろしい。いつも俺のことを煽っている自覚がない涼は今日もこうやって無意識にかわいさを振りまいている。
「うんっ…やばいくらい気持ちいい……」
涼の顔をもう直接見ることなんてできなくて両手で自分の顔を覆えば口を離し近づいてくる。
「えへへっ、よかった!もっとする?」
俺の手を顔から離す涼は目が合えばニコッと笑ってくれる。
「…………する。」
だめだ。俺のことをさっきから甘やかしてくれる涼にもっと甘えてしまう。
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