心中雪-my heart is always in the snow-

みほこ

文字の大きさ
20 / 87
いつかはバレる時がくる

父の提案

しおりを挟む
翌日、朝ごはんを食べようと父と一緒にコンビニへ行った

店から学校までは距離があるので、車で家の近くのコンビニへ行き車内でご飯を食べた

父から

「昨日のこと、聞きたいことがあるから今日は店に帰っておいで」

と言われ、一緒に家に入り学校へ行く準備をした
当分帰らないつもりだった父は自分と私の着替えをバッグに詰めていた

母は酔っ払ったまま寝ていた

こんな状況(父も私も一晩帰らなかった状況)でよく寝れるなと思った

準備が終わって家を出ようとしたら母が起きて来て一言

「行ってらっしゃい」

と言った

どんな思いで言ったの?
謝罪もなく、言った一言がそれなの?

私は悲しみよりも怒りが込み上げてきたまま学校へ向かった

Eちゃんが

「おはよう、昨日は大丈夫だった?」

と聞いてきた

「おはよう。え?昨日?なんで?」

殴られる箇所は、いつも人には見えない部分
服や髪で隠れている部分だから、Eちゃんがそんな事を聞いてくるのが不思議だった

「うちのお母さんが、みほこちゃんの家に連絡した時に、みほこちゃんのお母さんが何話してるかわからない。会話にならなかった。連絡してよかったのかな?」

って言ってたから…と

うちの母は前にも書いた通り朝から常にお酒を飲む

お酒を買って帰らない時でも料理酒を飲んだり、Aばあちゃんに頼んで買って来てもらったりとあの手この手でお酒を飲む

四六時中酔っ払っている状態だからというのと、母はもともと内弁慶で家族以外の人にはどう接していいかわからなくなる

家族の私や父ですら会話にならない時のほうが多かった

そんな母を唯一叱ってくれるのはAじいちゃんだった

ただAじいちゃんはお酒の事に関しては母を叱れなかった

AじいちゃんとAばあちゃんもお酒が大好きで、仕事のない時は朝から飲んでいたから…

なので母の酒癖の悪さを誰も怒れなかったのだ

Eちゃんに聞かれて

「大丈だよ!昨日は漫画を見せてくれてありがとう!」

と私は答えた

また学校で母の変な噂が原因での虐めが始まるのが怖かったから

「またいつでも漫画見においでよ!」

Eちゃんはそう言うと、それ以上は聞かなかった

当時の事を、今Eちゃんに話すと

「全然そんな風に見えなかった。気づいてあげられなくてごめん」

と言ってくれた

Eちゃんは今ではかけがえのない親友

今となっては過去の話として母の事を話せるが、当時は母の事を学校の誰かに知られるのが怖かった

学校が終わり、父の待つ店に帰った

宿題を終えた私に父が

「宿題終わったか?昨日のことだけど、もしかして家に帰らなくなったのはアレが原因なのか?」

と聞いてきたので

言っていいのか、それとも黙ってた方がいいのか、嘘ついて昨日が初めてだと言った方がいいのか

考えて考えて無言になってる私に父が

「正直に話して欲しい。もし昨日が初めてじゃなくて今までもだったら、気づいてあげられなくてごめん」

と言ってきた

その時に涙が出た

そして父に本当のことを言おうと思った

毎日朝、お酒のおつかいを頼まれていた事

母の機嫌を伺いながら、それでも機嫌が悪い時は殴られたり寒空の中裸で外に出された事

友達の家に行ったら、迎えに来て帰りの車で罵声を浴びせられた事

全部話した

父は何も言わずに私の話を黙って聞いてくれた
話を聞き終えた父

そして…

「離婚したい」

と言った
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

処理中です...