心中雪-my heart is always in the snow-

みほこ

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中学生

まさかの展開

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中学の入学式に事件は起こった

セーラー服の制服
スカーフの巻き方がわからず、入学式の朝、母に聞いてみた

「そんなの知らない、自分で考えなさい」

今日も母はいつも通り

入学式もどうせ来ないんだろうなと思っていた

小学校の卒業式にも出なかった母なので期待するのもバカらしかった

着慣れない制服を着て、店から近くなった中学へ歩き、クラス発表の紙を見る

同じクラスにはMくんがいる

Mくんは、その頃とても背が高くどこにいても目立つ存在だった

「中学に入ってもみほこと一緒か!よろしくな!」

Mくんに朝そんな事を言われ

「腐れ縁が続くね~。まぁよろしく」

なんてまた可愛くない態度を取る

前と変わらない関係だった

ただMくんの隣には見た事ない男の子…

「あれ?みほこ?お前みほこじゃね!?」

Mくんの隣にいた見た事もない男の子にいきなりそんな事言われて驚いた

「え?だれ?」

全く知らない人にそんな事を言われたので、素で出た言葉だった

「俺だよ!俺!S!!!!」

???
名前を聞いてもちんぷんかんぷん

「ごめん、わからない。どこかの大会で一緒だった?」

陸上、水泳、合唱部、そしてスイミングスクールと様々な大会に出ていた私だったし、もしかしたら大会で一緒だったかもしれないと思った

でも返ってきたのは意外な言葉だった

「え?Sはサッカー部だよ?俺とよく大会で一緒だったから友達なんだ」

と、Mくんが言った

すると

「なんだよ、みほこ。俺のこと覚えてねぇの?幼稚園でずっと一緒に遊んでたじゃんか!」

これで思い出すだろうという勢いでSくんが幼稚園での事を話してくれたが

まっっっっったく覚えてない、思い出せない

みほこは幼稚園時代、体が弱く月の半分は風邪をひいて欠席していたのだ

たまに幼稚園に行くと

「今日はみほこちゃんが幼稚園来れたよー。みんなで拍手しよう」

と幼稚園の先生に言われ恥ずかしかった記憶がむしろ残っている

幼稚園でも謎の女のカースト制度があり、当時“お姫様ごっこ”が流行っていたが、お姫様に変身できるのは3人だけ

お姫様のスカーフを他のクラスに行き借りて来ない子は仲間はずれだった

「みほこちゃん借りて来れなかったんだね。こんな事も出来ないなら赤ちゃんクラスからやり直そうか?」

なんて言う子もいた

幼稚園はハッキリ言っていい思い出がない

クラスの子は、お姫様ごっこに夢中だし、スカーフを借りて来れない私は仲間はずれ

いつも園庭のうさぎと一緒にいた

先生からも

「うさぎとばっかり一緒にいないで、友達と遊んだら?」

と言われる始末

そんな幼稚園時代を知ってる人がまさか入学早々現れるなんて思いもしなかった

そしてさらにはバッドタイミング

入学式のために体育館へ向かうと母の姿があった

小学校入学式の時のような肩パッドの服は体型が変わり着れず喪服のワンピースで入学式に来たのだ

服だけでも十分浮いているのに、引きこもりばかりでお酒ばっか飲んでいた母は肌もボロボロなのに6年前の化粧品で化粧してきた

色が全く合わず、顔が能面のように真っ白
真っ赤な口紅だけが浮いていた

まさか来るなんて思わなかった…

波乱の入学式が始まった



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感想 11

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