心中雪-my heart is always in the snow-

みほこ

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受験生

初めての彼氏

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虐め問題も落ち着いた中2の3学期

みほこ、彼氏が出来ました

同じ部活で、家が近かったので一緒に帰ってるうちに仲良くなったDくん

家の都合で3年になる前にDくんは部活をやめてしまったけど、私が部活終わるまで待っていてくれた

恥ずかしがり屋で、手をつなぐなんて事は1回もしなかったけど、部活終わりのまだ肌寒い時期に自販機でミルクティーを買ってくれる、そんな日々だった

Dくんとはクラスも違ったので、いつも帰りの約束は手紙を書いてやり取りをしていた
Dくんと同じクラスには傘で私を殴った幼馴染(Tちゃんの弟)がいたけど、Dくんと仲良かったので謝罪もないまま和解だけした
その幼馴染にDくんへ手紙を渡すようにお願いするのが日課だった

3年になり、部活も引退し、そろそろ本格的に受験勉強をしなきゃいけない時期になった

家にいると、いつ母が暴れるかわからないので、私は店に机を置いてもらってそこで勉強をするようになっていた

反抗期の頃も含めたら、全く勉強なんてしてこなかったので成績は300人中298位とかだった

担任の暴言は相変わらずで

「お前はバカだから高校落ちるだろう。だから最初からレベルの低い高校を選べよ」

と言われ続けてきた

夏休み前に高校見学というものがあった
受験する前に高校見学をして、自分の受験する高校を選ぶのだ

Dくんと同じ高校がいいなんて乙女チックな考えは全くなかった私は、Dくんに相談もなく勝手に見学する高校を選んだ

実は私には行きたい高校が決まっていた
Aばあちゃんの家の近くの高校だ

理由は簡単
家を出て、ばあちゃんの家から高校に通いたいから

その高校はうちからだと電車を使わなくては行けない高校
当時、経済的余裕がなかった我が家は徒歩圏内の高校に行くように母にも父にも言われていた

Aばあちゃんの家の近くの高校なら、ばあちゃんの家から歩いて2分

行くならここ!と1年の頃から決めていた

当時、女子高生の間ではルーズソックスが流行っていたが、校則で禁止している高校がほとんどだったが、私の志望校はルーズソックスもOKだった

相変わらず私服は母のお下がりだし、叔母に買ってもらったブラを何年も使い続けてたが、おしゃれに興味を持ち始めていた時期だった

従妹のお姉ちゃんが着れなくなった服を譲ってくれたりした

ただ、その志望校へ行くためには今の学力では到底無理だった

レベルが高い進学校だったから・・・

それでも、諦めたくなかったので必死に勉強した

部活引退後、放課後もやることがないのでがむしゃらに勉強した私は1学期の期末テストで、298位から一気に30位まであがったのだ

担任には

「カンニングしたんだろ!」

と、濡れ衣を着せられ
担任の見ている目の前で、もう1度テストを受けるという屈辱を受けたが、結果は変わらなかった
カンニングなんてしてなかったから

音楽を聴きながらの勉強が楽しくて、毎晩ヘッドフォンをつけてラジオを聴きながら勉強した
ヘッドフォンをしていて、気づかなかった・・・
後ろに母がいたことに・・・
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