心中雪-my heart is always in the snow-

みほこ

文字の大きさ
51 / 87
受験生

中途半端な転校生

しおりを挟む
中3の夏休み直前に転校生が来た
2人同時に

こんな中途半端な時期に転校生なんて珍しいと思った

1人は都会から親の離婚で母方の実家に引っ越してきたKちゃん
もう1人は同じ県内からでAちゃん

Aちゃんが元々住んでいた地域には、私の幼稚園時代の仲良かった子が卒園と同時に引っ越していった地域でもある

いくら同じ地域といえど、小さな町でもないので知らないだろうなぁと思いながら

「Mって知ってる?」

と声をかけてみた

「知ってるよ。同じ学校だった」

まさかそんな返事がくると思ってなかった

「私、幼稚園の頃仲良かったの。でも卒園と同時に引っ越しちゃって連絡先がわからないんだけど、教えてくれない??」

興奮状態のまま言ってみた

「いいよ。明日電話番号書いて持ってくるよ」

そういうとAちゃんは勉強を始めた

「転校したてで教室の場所とかわからないんじゃない?案内するよ」

と言っても

「勉強のほうが大事だから。後ででいい」

とAちゃんは何より勉強を優先する子だった

都会からきたKちゃんに声をかけてみる
Kちゃんはまるで今でいうところのLisaのような髪色をしていた

「髪染めてるの?」

と声をかけたら

「前の学校では金髪だったんだけど、この学校は髪染めるの禁止って言われたから黒髪に戻そうとしたらこの色になった」

と言った

今思うと、そんなことあるわけないとわかるが、髪色を変えたことがなかった私は鵜呑みにした

しかも、私も髪色では散々悩まされていたから…

私は生まれつき髪色が茶色だった
ブリーチもカラーもしたことがないのに茶髪だった
それは小学生から変わらずだったので、中学に入りたての頃は父から学校側に説明してもらった

なのに、中2になり担任が変わって新任の教師になると

「髪を染めるな!」

と私の髪を引っ張った

「そんなに黒く戻したくないなら、坊主にしろ!」

まで言われたことがある

校則違反をしていたわけでもないので、逆に黒く染めるのは嫌だった私は抵抗した

結果1年の時の担任が新任に説明してくれてその場はおさまったが、そこから担任による当たりが強くなった

担任の担当科目は私が好きな授業だったのでテストでは唯一100点をとれていたのに通知表はなぜか5段階評価のうちの2だった

担任に理由を聞くも

「俺がつけた成績に文句あるのか!」

と聞く耳を持ってくれなかった

また、私は今でも絵を描くのが嫌いである

当時の美術の先生は時間厳守の考え方で、成績を決めるのも

「絵を描き終わった順番にいい成績にする」

と言って、1番から1番最後まで順位が毎回つけられた

描くスピードは人それぞれだし、自分が納得行くまで書きたいのに順位が邪魔をして、いつも自分の思い通りに描けなかった

しまいには、彫刻の時にお題が

「好きな海のいきもの」

だったので、イルカを作ろうと下絵を描いていたら

「尾の部分はもっとダイナミックじゃないとダメ!」

と、私が描いた下絵は原形も留めないものを上書きされ、仕上げに絵具で色を塗っていたら

「茶色一択にしろ」

と、水色の上から茶色を塗られ、結果どす黒い色になってしまったのだ

無茶苦茶な先生だった

Aちゃんが約束通り電話番号を渡してくれたので、その日の放課後、電話ボックスに走った

「はい、もしもし」

相手の声はお母さんかな?と思ったので

「あ、私幼稚園で一緒だった、みほこです!覚えてませんか?」

と聞くと

「え?みほこちゃん!?久しぶり!今電話代わるわね」

と、電話を代わってくれた

テレホンカードの度数がなくなるまで話し、今住んでいる場所を教えてもらったので今後は文通が出来るとすごく喜んだ

今みたいに携帯があれば、LINEですぐ連絡が取れるかもしれないが当時は家の電話しかなかったので、家電に電話をするか文通するかしかなかった

夜中にこっそり手紙を書くのが私の楽しみだった

そして、その時の転校生のAちゃんにこの後悩まされるとは思いもしなかった
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...