心中雪-my heart is always in the snow-

みほこ

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受験生

文字も書けないのか?

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年末年始は父方の祖父母の家に泊まりにいくのが我が家の決まりだった

母は祖母と仲が悪いので毎回来なかったけど…

祖母は近所でも有名な嘘つき意地悪ばあさん

私には女の従妹が2人いるが、1つ年上の従妹の妊娠が分かったときは大変だったと聞いたことがある

上に2人の男の子を産んで、3人目が女だとわかると祖母は

「女なんか産むな!子供をおろせ!」

と言ったらしい

言われた従妹のお母さんは泣きながら帰ったそうだ

そして手紙で

「子供はおろしました」

と祖母へ送ってそれ以来祖母には会っていない

※祖母に内緒で子供を産んだ

私も祖母は苦手だった

生まれつき顎が小さい私は歯医者さんに行っても

「これは手術しなきゃ治らないけど、手術代100万かかるな~」

と言われ、諦めた

結果下の歯だけ無理やり大人の歯が生えてきたので、歯並びが悪い

私自身気にしているのに祖母は

「みほこは口をあけないほうがいいから、話すな」
「寝る前に必ず歯並びが少しでもよくなるように自分の手で顎を広げろ」

とか

従妹が遊びに来ているときは

「みほこは従妹と一緒に遊ばずに、お茶をいれたり、従妹たちをもてなしなさい」
「あんたは家孫なんだから」

と、他の従妹とは違った待遇だった

ちなみに私の父は次男なので、長男の子という訳でもありません

年末年始はいつも憂鬱だった

祖母の料理は味付けがあまり好きではなった

トマトには必ず砂糖をかけるし、醤油さしの中に蛆虫がいたこともあった

虫が入っていることを指摘すると

「虫の栄養が取れる」

と、わざと私のごはんに醤油をかけてきたりしたこともあった

祖母の家は、外にトイレがあり家の中にトイレがなかったので、夜トイレに行くときや冬場はとても寒かった
外のトイレは工事現場などにある仮設トイレと同じもので、ぼっとんタイプだったので夏場は虫がいたし、電気もつかなかった

お風呂もガスではなく、薪を切って燃やしてわかすタイプでシャワーはなしなので、1度湯舟に水を入れ、薪でお風呂を沸かし、バケツで風呂水を頭からかぶって体を洗ったりしていた

なので、シャンプーをすると祖母に怒られる

「みんなで使うお湯がなくなるだろ!シャンプーなんかしなくても死にはしない!」

それが祖母の口癖だった

従妹や親せきが集まるときは薪割りも私がやらされて、手が痛かった

祖父は祖父で毎朝4時に必ず仏壇の前で独学のお経を唱える

そして夜は大音量でラジオをかけながら寝るので、寝た気がしなかった

中3の年末年始、父と2人で泊まりに行ったときに紅白歌番組が見たくてTVの前にいたら

「みほこ、これ手伝え」

と祖母に呼ばれた

祖母の部屋に行くと、年賀状の宛名書きをしていた

「え?なんで私が宛名書きしなきゃいけないの?」

祖母にそう言うと

「なんだ、お前、中3にもなって文字も書けないのか!ダメな子だな!」
「子供が手伝いをするのは当たり前だろ!」
「やっぱりあんな嫁から産まれた子供はバカに育つんだな!」

と、散々言われた

隣にいた祖父が

「みほこはバカだもんな~文字も書けないもんな~」

と言ったのを忘れない
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感想 11

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