心中雪-my heart is always in the snow-

みほこ

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転職

未知の世界

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義姉と連絡先を交換してから毎日のようにメールや電話があった

仕事中であってもお構いなしに

「今すぐ電話して!こっちは主婦だから電話代節約したいの!だからみほこちゃんからかけてきて!」

仕事中なので、終わり次第連絡しますと返事をしても

「緊急なの!」

と言われ、仕事を中断して電話をするも

「これ買ってきて。お金は立て替えといて」

という内容がほとんどだった

当時、義姉はギャルだったが、子持ちで義兄の給与だけで生計をたてていたので、ギャル服が高くて買えなかった

「独身で、実家暮らしならお金に余裕あるでしょ?こっちは子持ちだよ?」

これが義姉の口癖

そして、私に頼む理由はお金だけじゃなかった

私の先輩がギャル服のショップ店長で、人気商品などは特別に予約をとってくれていたのだ

私がSさんの家に着ていった服をたまたま居合わせた義姉が見るなり

「これどうしたの!?人気商品で、ネットだと高値で取引されてる服じゃん!なんでみほこちゃんが着てるの!?」

と聞いてきたので

「知り合いがショップの店長なので、予約や取り置きが出来て、買ってるんです。ここの服好きなんですが、ネットなどで買うと高いのでいつもショップで買ってます」

何も考えずに発言した自分がバカすぎる

「ずるい!!」

こんなやり取りがあってから、義姉は度々新作の服を私に買うように言ってきた

結婚したら私にとっても姉になるから、関係性壊したらダメだよね

決していい気持ちはしなかったが、今後の事を考えるとはっきりと断れなかった

私のそんな気持ちなんて義姉にはわかるはずもなく、要求はどんどんエスカレートしていった

「妹と雑誌みてたら、限定品が出るらしんだけど、それって109限定なんだよね。でも妹はまだ高校生だし、私も赤ちゃんいるし、みほこちゃんしか行けないねって話になったから、よろしくね」

なぜ私が義姉の妹まで面倒みなきゃいけないの?

だんだん私のストレスは溜まっていった

義姉が原因でSさんとケンカする機会が増えていった

Sさんは

「義姉は義姉なんだから、みほこが言う事聞く必要ない!」

と言ってくれたけど

「結婚したらそうも言えないじゃん!姉妹になるんだよ?」

と義姉の事でのケンカが多かった

そんな日々を過ごしていたら、あっという間に会社主催の婚活パーティの日になった

パーティ会場に到着すると、受付の人から1枚のトランプと名札を渡された

「名札には、自分の名前を書いてください。トランプは合図があるまではバッグやポケットにしまい、他の人にわからないようにしてください」

とりあえず、みほこと記入し、トランプはバッグへしまった

「このトランプなんだろうね?」
「ご飯も飲み物もおいしそう」

パーティは立食式だった

この日初めて会った親友の学友たちとすぐに仲良くなれ、他愛もない会話をしながら飲み食いを楽しんだ

最初は女同士の会話を楽しんでいたが、そのうちに男性陣が次々と話しかけてきた

なかでも、名札に

「〇〇ちゃんって呼んでね」

って書いてあった人はインパクトが強かった・・・

自分で「ちゃん付け」しちゃうんだ・・・一歩引いてしまった自分がいた

とりあえず、人数合わせの自分は壁際にいよう

そう思ったので、親友と2人会話を楽しんでいた

ほかのメンバーは話しかけてきた男性陣と楽しそうにしてるし、このまま時間さえ過ぎたら・・・と考えていた

するといきなり

「お手持ちのトランプ確認のお時間が参りました」

とアナウンスがあった

司会者は私を誘った会社の上司だった

「トランプはペアになっております。男性陣と女性陣でペアになりますので、自分のペアを見つけてください」

受付の時にもらったトランプはそんな意味があったんだ・・・

婚活パーティなんて参加したことがなかった私は無知だった

「ペアを探している間に、テーブルを用意します。テーブルにはダイヤ、ハート、クローバー、スペードが描かれているプレートがあるのでペアの人と同じ柄のテーブルへ移動してください」

会場に着いてからずっと窓際にいた私は戸惑っていた
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