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第一章
秘められたエロティックな儀式
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異世界のアヴァロン王国にあるアヴァロン王宮の礼拝堂に男と女が入っていった。
男の名はルキ・フェニックス、召喚士だ。クールな雰囲気を醸し出している色気のあるイケメンは、軽やかな漆黒のフード付きローブを纏っていても、その筋肉質であろう逞しい体つきが動きで分かった。
女の名はリノ・ローズ、賢者だ。誰もが振り返るほどの美貌を持ちながら可愛さをも兼ね備えている才女は、軽やかでオシャレなフード付きローブを纏っていても、その華奢であろうスラリとした体つきが動きで分かった。
ルキは礼拝堂にある祭壇へ近づくと、くるりと振り返り、彼女であるリノの顔を見た。
「リノ、さぁ、こっちへ来いよ。儀式を始めるぞ」
リノは途端に訝しげな表情をルキに向ける。
「ねぇ、ルキ、ちょっと質問なんだけど、その祭壇ってただのベッドよね?」
「ベ、ベッドじゃねーよ、儀式の為の祭壇だ、いいから早く来いって」
「もう!⋯⋯それに大体、冒険者ギルドの掲示板にあった『異世界の大国の王女を召喚できる者』なんて難しい依頼を簡単に安請け合いしちゃってほんとに大丈夫なの? 依頼した王妃と第一王子に謁見した時に見たでしょ? あれは完全にマザコンね⋯⋯『僕ちゃんのお嫁さんは異世界の大国からもらうのがこの国の為なのよ』『はーい、ママ、僕、異世界からお嫁さんもらうからね』なんて聞いた時にはキモすぎて死ぬかと思ったわ」
「だ、大丈夫だって、たぶん⋯⋯」
「たぶんってどういうことよ!」
ルキはなかなか祭壇に来ないリノに痺れを切らしたのか礼拝堂の開けっ放しにしている扉の外で警備をしている衛兵に向かって叫んだ。
「衛兵! 衛兵!」
すると衛兵は礼拝堂の中に入ってきてルキの方を向いた。
「召喚士様、何でしょうか?」
「ああ、お前、もう警備はいいから入口の扉を閉めて自分の部署に戻ってもいいぞ」
「しかし、召喚士様、私は上司に命令されておりまして⋯⋯」
さっと右手を衛兵に向けてかざすルキ。
「ごちゃごちゃと、うるさいやつだ」
その途端、ものすごい勢いで衛兵が入口の外まで下がっていったかと思うと入口の両開き扉がバタンとしまりガチャりと鍵がかかった。ルキはリノを見る。
「リノ、早く来い」
二人きりになったせいか急にリノの表情が和らいだ。
「うん⋯⋯分かった、すぐ行くね」
リノが早足でルキに近づいた。近づくに連れベッドの向こう側には二メートル程の魔法円が書いてあり、その中央には手紙らしき物が置いてあるのが見えた。
「さぁ、リノ、儀式を始めるぞ」
「ねぇ、ルキ、儀式って異世界から大国の王女を召喚するため?」
「ああ、だが大国の王女なんて召喚できるはずないからな⋯⋯そこは神に任せるさ」
「神に任せる? それって、ただの異世界人を召喚するつもりなの? バレたら大変なことになるわよ」
「まぁ、それは何とかするさ」
「⋯⋯ていうか、ほんとに神が力になってくれるの?」
「ああ、表向きは召喚士と名乗ってる魔法使いの俺と、賢者のリノが交われば神に願いが届くはずだ」
「えっ?⋯⋯そ、そうなんだね⋯⋯じゃあ、あれは?」
リノが魔法円の中央にある手紙らしき物を指さした。
「あれは、神への依頼書だ」
ルキはそう言うとリノをギュッと抱きしめ、そのままベッドに押し倒した。二人の体が沈みリノの長い髪が広がりながら舞う。跳ね返りの反動でリノのローブの袖や裾がめくれ上がりリノの透き通るような白い肌があらわになった。
ルキがその白い肌を見つめる。リノが照れたのか、さっとルキの頬を細い指で触るとルキはリノを熱く見つめた。その熱い視線に応えリノもルキを熱く見つめ返す。
ルキはゆっくりとリノに顔を近づけ頬っぺたにキスをするとリノの唇の方へ自分の唇を寄せていき、ほんの少しだけ唇が重なるようなキスをした。
突然魔法円から強烈な光が放たれる。
ルキの唇が完全にリノの唇に重なった瞬間、魔法円中央にあったはずの依頼書が消えていた。ルキはリノの唇から自分の唇を離し魔法円の方を向く。
「どうやら依頼書が神に届いたらしいな」
ルキはおもむろにベッドからおりると魔法円のそばで両手をかざしながら叫んだ。
「きたれ! 我が願いし者よ!」
その言葉に呼応するかのように、一瞬魔法円の輝きが増したかと思われた次の瞬間、魔法円中央から突然何かが浮き上がってきた。
それは横たわる姫野怜亜だった。
魔法円の光が完全に消え、ルキが姫野怜亜のそばに近寄ろうとした、まさにその瞬間、突然両開き扉のドアハンドルからガチャガチャと激しい音が聞こえてきたのであった⋯⋯。
男の名はルキ・フェニックス、召喚士だ。クールな雰囲気を醸し出している色気のあるイケメンは、軽やかな漆黒のフード付きローブを纏っていても、その筋肉質であろう逞しい体つきが動きで分かった。
女の名はリノ・ローズ、賢者だ。誰もが振り返るほどの美貌を持ちながら可愛さをも兼ね備えている才女は、軽やかでオシャレなフード付きローブを纏っていても、その華奢であろうスラリとした体つきが動きで分かった。
ルキは礼拝堂にある祭壇へ近づくと、くるりと振り返り、彼女であるリノの顔を見た。
「リノ、さぁ、こっちへ来いよ。儀式を始めるぞ」
リノは途端に訝しげな表情をルキに向ける。
「ねぇ、ルキ、ちょっと質問なんだけど、その祭壇ってただのベッドよね?」
「ベ、ベッドじゃねーよ、儀式の為の祭壇だ、いいから早く来いって」
「もう!⋯⋯それに大体、冒険者ギルドの掲示板にあった『異世界の大国の王女を召喚できる者』なんて難しい依頼を簡単に安請け合いしちゃってほんとに大丈夫なの? 依頼した王妃と第一王子に謁見した時に見たでしょ? あれは完全にマザコンね⋯⋯『僕ちゃんのお嫁さんは異世界の大国からもらうのがこの国の為なのよ』『はーい、ママ、僕、異世界からお嫁さんもらうからね』なんて聞いた時にはキモすぎて死ぬかと思ったわ」
「だ、大丈夫だって、たぶん⋯⋯」
「たぶんってどういうことよ!」
ルキはなかなか祭壇に来ないリノに痺れを切らしたのか礼拝堂の開けっ放しにしている扉の外で警備をしている衛兵に向かって叫んだ。
「衛兵! 衛兵!」
すると衛兵は礼拝堂の中に入ってきてルキの方を向いた。
「召喚士様、何でしょうか?」
「ああ、お前、もう警備はいいから入口の扉を閉めて自分の部署に戻ってもいいぞ」
「しかし、召喚士様、私は上司に命令されておりまして⋯⋯」
さっと右手を衛兵に向けてかざすルキ。
「ごちゃごちゃと、うるさいやつだ」
その途端、ものすごい勢いで衛兵が入口の外まで下がっていったかと思うと入口の両開き扉がバタンとしまりガチャりと鍵がかかった。ルキはリノを見る。
「リノ、早く来い」
二人きりになったせいか急にリノの表情が和らいだ。
「うん⋯⋯分かった、すぐ行くね」
リノが早足でルキに近づいた。近づくに連れベッドの向こう側には二メートル程の魔法円が書いてあり、その中央には手紙らしき物が置いてあるのが見えた。
「さぁ、リノ、儀式を始めるぞ」
「ねぇ、ルキ、儀式って異世界から大国の王女を召喚するため?」
「ああ、だが大国の王女なんて召喚できるはずないからな⋯⋯そこは神に任せるさ」
「神に任せる? それって、ただの異世界人を召喚するつもりなの? バレたら大変なことになるわよ」
「まぁ、それは何とかするさ」
「⋯⋯ていうか、ほんとに神が力になってくれるの?」
「ああ、表向きは召喚士と名乗ってる魔法使いの俺と、賢者のリノが交われば神に願いが届くはずだ」
「えっ?⋯⋯そ、そうなんだね⋯⋯じゃあ、あれは?」
リノが魔法円の中央にある手紙らしき物を指さした。
「あれは、神への依頼書だ」
ルキはそう言うとリノをギュッと抱きしめ、そのままベッドに押し倒した。二人の体が沈みリノの長い髪が広がりながら舞う。跳ね返りの反動でリノのローブの袖や裾がめくれ上がりリノの透き通るような白い肌があらわになった。
ルキがその白い肌を見つめる。リノが照れたのか、さっとルキの頬を細い指で触るとルキはリノを熱く見つめた。その熱い視線に応えリノもルキを熱く見つめ返す。
ルキはゆっくりとリノに顔を近づけ頬っぺたにキスをするとリノの唇の方へ自分の唇を寄せていき、ほんの少しだけ唇が重なるようなキスをした。
突然魔法円から強烈な光が放たれる。
ルキの唇が完全にリノの唇に重なった瞬間、魔法円中央にあったはずの依頼書が消えていた。ルキはリノの唇から自分の唇を離し魔法円の方を向く。
「どうやら依頼書が神に届いたらしいな」
ルキはおもむろにベッドからおりると魔法円のそばで両手をかざしながら叫んだ。
「きたれ! 我が願いし者よ!」
その言葉に呼応するかのように、一瞬魔法円の輝きが増したかと思われた次の瞬間、魔法円中央から突然何かが浮き上がってきた。
それは横たわる姫野怜亜だった。
魔法円の光が完全に消え、ルキが姫野怜亜のそばに近寄ろうとした、まさにその瞬間、突然両開き扉のドアハンドルからガチャガチャと激しい音が聞こえてきたのであった⋯⋯。
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