ニートゲーマー異世界へ~荒廃した世界で生き抜きます~

TEN

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本編 ~ 第十章 ~

102話 ザナ ~研究資料2~

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カチャーー


『研究資料2。
 南東にはHUNTERハンター研究所がある。人工知能で出来たハンターがいる研究所だ。人工知能は日々進化している。このままでは皆ハンターに殺される。私は阻止する為にハンターが行っているある研究を止めに行く』


 どうやら私の嫌な予感は的中したようだ。
 この世界では何かとんでもない事が起こっている。

 私とプリンはすぐに出掛ける準備をした。


「ツキはどこ行った?」
「多分広場にいると思うけど」


 プリンはツキを探して広場に向かった。


「あ、いた!」


 私の目にツキが映ると満面の笑みで手を振った。
 そしてプリンが近付きツキに問う。


「俺達は出掛けてくる。いない間、任せるぞ?」
「どこ行くんだよ?」
「⋯⋯ハンターの所だ。映像が残っていた。確かめる為にテンと行ってくる」
「じゃあ俺も行く」
「ダメだ。お前にはここを守ってほしい」
「⋯⋯わかったよ⋯⋯仕方ねぇな」


 話しはまとまったようだ。
 欲を言えば私もツキと行動したいんだけど⋯⋯ツキまで付いて来たらここを守る人がいなくなるもんね。

 私はツキに抱きつきお別れを言った。


「⋯⋯またね」
「あぁ、気を付けてな」
「うん!」


 唇を重ね舌を絡めた。
 もうずっと会えないかのような濃厚なキスを⋯⋯。


「はぁ~行くぞ」


 呆れたプリンは背を向け準備する為に、瓦礫の建物へ足を運んだ。


「⋯⋯南東だったよな」
「うん、結構遠いね」
「途中休みながら行くと思うからしっかり準備しておけ」
「わかった」


 私は銃と弾薬、食料を大量に持った。
 それと予備の弾薬も持って行ったほうがいいと思い、街の作業場へ向かった。
 あそこにはどこで手に入れたのかわからないが、様々な物を扱い商売をしている人がいる。
 基本的に必要な物は何でも揃うから結構利用する人が多い。


「あ、キャディ婆さん! 弾薬ある?」
「あらテンじゃないかい。元気かい?」
「うん、10mmの弾薬がほしいんだけど」
「はいよ、10mmね。いくつだい?」


 いくつ欲しいかなど決めていない。
 現在の弾薬数は⋯⋯50か。案外少ないな。
 私は眉毛を八の字にして答える。


「うーん、とりあえず100?」
「弾薬10mmが100個ね。他にはいらないかい?」


 他は特にいらない。
 本当だったらスチムパックとかも欲しい所だけど、そんなに買えばキャップがいくらあっても足りない。


「うん、それだけでいいよ」
「そうかい? じゃ、200キャップいただくよ」


 200キャップだと弾薬一つ2キャップか。
 一つ単位で考えると安いけど、100個ともなると高く感じるな。


「うわっ、結構高っ!」


 咄嗟に声が漏れる。


「こっちも慈善事業じゃないんだよ。このくらい安いもんさ」
「うぅ⋯⋯はい」


 私は弾薬10mmを100個手に入れ、インベントリの弾薬箱に閉まった。
 これで準備は万全。
 敵に出くわしても弾切れを起こす心配もない。
 はっきり言って弾切れだけが怖いのだ。敵を目の前にして戦う武器がなければ無力と同義。
 だからそこら辺で弾薬箱を見掛けたら、何よりも先に入手しなくてはいけない。



 準備を整えた私とプリンは、南東にあるというHUNTERハンター研究所に向かうべく、この街ーーザナを後にした。
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