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Echo58:別れ
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秋祭りの夜、炎を背に放たれた誓いを、アリセルは今も鮮やかに思い出す。
群衆を圧倒したユーグの声。
あの言葉は本心だったのか、それとも別の思惑があったのか、今となってはもう分からない。
本来なら、ユーグに真意を確かめるべきだった。けれど彼はもういない。
そんな事もあり、ルネとの婚約を明言して了承した訳ではなかった。
にもかかわらず、気がつけば周囲の人々のあいだで、それは既に決定された事実のように広がっていた。
だが否定する気力など、すでに失われていた。
両親の様子も、少し前とはまるで違っていた。
かつては何かに憂うように沈み込み、沈黙の影をまとっていた日々もあったのに、今のふたりからはその色がすっかり消えていた。
ミーシャはいつもの柔らかな笑みを絶やさず、些細な出来事にも弾むような声で言葉を添える。
父のジョゼフも、口数こそ少ないながら、食卓につけば以前より落ち着いた気配を漂わせていた。
ふとした瞬間に、どこか嬉しげな影が彼らの表情に差すのをアリセルは見逃さなかった。
まるで重しが取り払われたかのように軽やかになった足取り。
視線を交わすときの、安堵を含んだ柔らかさ。
その全てが、彼らがいま抱いている期待を雄弁に物語っている気がした。
これまでのアリセルにとって、幸せとは両親の幸せにほかならなかった。
ふたりが微笑んでいてくれること。
愛情を惜しみなく注いでくれる人たちが、満ち足りた顔を見せてくれること。
それだけで胸は温かくなり、自分もまた幸福なのだと素直に思えた。
だが今は違っていた。
同じように両親は笑っているのに、その笑みを目にしても心は少しも弾まない。
嬉しいはずなのに、嬉しくなかった。
それは重苦しさとも違う。憎しみや拒絶のような陰りでもない。
ただ、ユーグがいなくなってから、心のどこかが凍りついてしまったかのように、感情が滑らかに動かなくなっていた。
笑顔に触れても温度を持たず、胸の奥で鈍い音を立てるだけ。
止まってしまった歯車をどうすれば回せるのか、自分でも分からなかった。
☆
「どうなる事かと思ったけど。やっと受け入れたって訳ね」
大きな溜息をつきながら、デイジーが言う。
「本当に人騒がせなんだから。あれだけ迷って、結局こうなるんでしょ? 初めから素直に頷いていれば、周りだって余計な心配をしなくて済んだのよ」
声音は咎めるように冷たく、それでいてどこか呆れの色を帯びていた。
アリセルは視線を伏せて、小さく微笑んだ。
「なんか、もうどうでも良くなっちゃった。考えることに意味なんかなかったんだって、分かったから」
「……何それ。投げやりな物言いね」
かすかな声に、デイジーの眉がぴくりと動く。苛立ちを隠そうともせずにアリセルを睨んだ。
「そんな風に言えるくらいなら、最初から迷ったりしなければ良かったのよ。……ほんと、子どもみたい」
「うん。デイジーの言う通り、私は子どもなんだと思う。子どもでいる間は、きっと迷い続ける。だから大人になりたい」
自分でも驚くほど静かな声だった。
大人になれば、こんなに迷わずに済むのだろうか。
誰かに縋らずとも立ち、求めてはいけないものを胸に隠して生きていけるのだろうか。
そうであれば、ユーグの不在に胸をかきむしられることも、あの温もりを思い出して息が詰まることも、やがて消えていくのかもしれない。
そうなれば、ルネともきっと、うまくやっていけるのだろう。
心の底を悟らせなければ、ルネと並んで笑いながら過ごすことも不可能ではない。
大人になるとは、本心を奥深くに沈め、誰かの前では望ましい顔を演じることなのではないか。
そんな思いが広がっていく。
「そうね。大人になれば、あんたも今よりは傷つかないですむかもね」
デイジーが呟いた。
それは彼女が初めて見せた優しい響きだった。
皮肉でも棘でもなく、ただ静かに相手を思いやる声音だ。
アリセルは言葉の意味よりもその調子に驚いて、顔を上げた。
デイジーは、はっとした表情を見せてから、そっぽを向く。
「……でも勘違いしないことね。大人になるってのは、強くなることじゃないのよ。結局あきらめるってこと。欲しいものは手に入らないし、痛みも消えやしない。ただ、無理に笑ってやり過ごすだけ」
「デイジー……」
思わず名を呼んだアリセルに、彼女はぴくりと肩を揺らし、すぐさま噛みつくように言った。
「あんた、今、私がユーグのこと言ってるって思ったでしょ!?」
「えっ!? お、思ってないよっ」
心底、驚いて首を振るアリセルを見て、デイジーはむっと口をつぐむ。
勝手に過敏になった自分に気づいたのか、深々と溜息をついた。
「……勘違いしないで欲しいんだけど。私、あんたに負けたとか、そんな風に思ってないから」
アリセルは瞬きをして口を閉じる。
秋祭りの時、祭壇の前での事を指しているのだと思いながら、それでも、あの出来事はアリセルにとっても決して誇れる出来事ではなかった。
頬を火照らせながらも、押し寄せる視線の重みに押し潰されそうだったのだ。
「薄々思っていたけど……。ユーグって、現政権派でしょ? だったら、こっちから願い下げだわ。政権側の男なんて、私の障害にしかならないもの」
「……そう、なの?」
「そうでしょ? 秋祭りの時の言葉なんて、まさにそれよ」
「……ふぅん」
「まさか分からなかったの?」
「うん。ユーグの言葉と、他のみんなの言葉は、一致しないなって思ったけど」
口にしてから、アリセルの胸に小さな違和感が残った。
ずっと教えられてきたことと、ユーグが示す現実とが噛み合わないのは、なぜだろうか。
彼がいなくなってからというもの、その問いが胸の底に沈み続けていた。
「難しい顔してるんじゃないわよ。答えは簡単、ユーグが間違っているのよ」
デイジーに軽く背を叩かれて、アリセルは小さく身を揺らした。
「……そう、なのかな」
「もちろんよ」
にこやかに答えたデイジーは、すぐに手をひらひらと振ってみせた。
その仕草は、これ以上この話を続ける気がないことを雄弁に物語っていた。
少しの沈黙ののち、彼女は長い吐息を洩らす。
「……そうね。言うことは、もう全部言った気がするわ。私の授業もこれで終わり。しばらく忙しくなるから、都に帰ることにするわ。あんたって本当にダメな生徒だったけど。まぁ、ここから先は、うまくやりなさいよ」
突き放すような言葉なのに、その奥に微かな思いやりが滲んでいた。
「ありがとう、デイジー」
デイジーは返事をしなかった。
くるり、と踵を返し、ゆるやかな坂道を下っていく。
夕日に照らされた髪が風に揺れ、金色とも赤ともつかぬ光をはらんで揺蕩う。
その一筋一筋が燃えさしの火の粉のように宙を漂い、歩みとともに遠ざかっていく。
その背中が遠ざかっても、アリセルはなお視線を離せず、ひとりその場に佇んでいた。
群衆を圧倒したユーグの声。
あの言葉は本心だったのか、それとも別の思惑があったのか、今となってはもう分からない。
本来なら、ユーグに真意を確かめるべきだった。けれど彼はもういない。
そんな事もあり、ルネとの婚約を明言して了承した訳ではなかった。
にもかかわらず、気がつけば周囲の人々のあいだで、それは既に決定された事実のように広がっていた。
だが否定する気力など、すでに失われていた。
両親の様子も、少し前とはまるで違っていた。
かつては何かに憂うように沈み込み、沈黙の影をまとっていた日々もあったのに、今のふたりからはその色がすっかり消えていた。
ミーシャはいつもの柔らかな笑みを絶やさず、些細な出来事にも弾むような声で言葉を添える。
父のジョゼフも、口数こそ少ないながら、食卓につけば以前より落ち着いた気配を漂わせていた。
ふとした瞬間に、どこか嬉しげな影が彼らの表情に差すのをアリセルは見逃さなかった。
まるで重しが取り払われたかのように軽やかになった足取り。
視線を交わすときの、安堵を含んだ柔らかさ。
その全てが、彼らがいま抱いている期待を雄弁に物語っている気がした。
これまでのアリセルにとって、幸せとは両親の幸せにほかならなかった。
ふたりが微笑んでいてくれること。
愛情を惜しみなく注いでくれる人たちが、満ち足りた顔を見せてくれること。
それだけで胸は温かくなり、自分もまた幸福なのだと素直に思えた。
だが今は違っていた。
同じように両親は笑っているのに、その笑みを目にしても心は少しも弾まない。
嬉しいはずなのに、嬉しくなかった。
それは重苦しさとも違う。憎しみや拒絶のような陰りでもない。
ただ、ユーグがいなくなってから、心のどこかが凍りついてしまったかのように、感情が滑らかに動かなくなっていた。
笑顔に触れても温度を持たず、胸の奥で鈍い音を立てるだけ。
止まってしまった歯車をどうすれば回せるのか、自分でも分からなかった。
☆
「どうなる事かと思ったけど。やっと受け入れたって訳ね」
大きな溜息をつきながら、デイジーが言う。
「本当に人騒がせなんだから。あれだけ迷って、結局こうなるんでしょ? 初めから素直に頷いていれば、周りだって余計な心配をしなくて済んだのよ」
声音は咎めるように冷たく、それでいてどこか呆れの色を帯びていた。
アリセルは視線を伏せて、小さく微笑んだ。
「なんか、もうどうでも良くなっちゃった。考えることに意味なんかなかったんだって、分かったから」
「……何それ。投げやりな物言いね」
かすかな声に、デイジーの眉がぴくりと動く。苛立ちを隠そうともせずにアリセルを睨んだ。
「そんな風に言えるくらいなら、最初から迷ったりしなければ良かったのよ。……ほんと、子どもみたい」
「うん。デイジーの言う通り、私は子どもなんだと思う。子どもでいる間は、きっと迷い続ける。だから大人になりたい」
自分でも驚くほど静かな声だった。
大人になれば、こんなに迷わずに済むのだろうか。
誰かに縋らずとも立ち、求めてはいけないものを胸に隠して生きていけるのだろうか。
そうであれば、ユーグの不在に胸をかきむしられることも、あの温もりを思い出して息が詰まることも、やがて消えていくのかもしれない。
そうなれば、ルネともきっと、うまくやっていけるのだろう。
心の底を悟らせなければ、ルネと並んで笑いながら過ごすことも不可能ではない。
大人になるとは、本心を奥深くに沈め、誰かの前では望ましい顔を演じることなのではないか。
そんな思いが広がっていく。
「そうね。大人になれば、あんたも今よりは傷つかないですむかもね」
デイジーが呟いた。
それは彼女が初めて見せた優しい響きだった。
皮肉でも棘でもなく、ただ静かに相手を思いやる声音だ。
アリセルは言葉の意味よりもその調子に驚いて、顔を上げた。
デイジーは、はっとした表情を見せてから、そっぽを向く。
「……でも勘違いしないことね。大人になるってのは、強くなることじゃないのよ。結局あきらめるってこと。欲しいものは手に入らないし、痛みも消えやしない。ただ、無理に笑ってやり過ごすだけ」
「デイジー……」
思わず名を呼んだアリセルに、彼女はぴくりと肩を揺らし、すぐさま噛みつくように言った。
「あんた、今、私がユーグのこと言ってるって思ったでしょ!?」
「えっ!? お、思ってないよっ」
心底、驚いて首を振るアリセルを見て、デイジーはむっと口をつぐむ。
勝手に過敏になった自分に気づいたのか、深々と溜息をついた。
「……勘違いしないで欲しいんだけど。私、あんたに負けたとか、そんな風に思ってないから」
アリセルは瞬きをして口を閉じる。
秋祭りの時、祭壇の前での事を指しているのだと思いながら、それでも、あの出来事はアリセルにとっても決して誇れる出来事ではなかった。
頬を火照らせながらも、押し寄せる視線の重みに押し潰されそうだったのだ。
「薄々思っていたけど……。ユーグって、現政権派でしょ? だったら、こっちから願い下げだわ。政権側の男なんて、私の障害にしかならないもの」
「……そう、なの?」
「そうでしょ? 秋祭りの時の言葉なんて、まさにそれよ」
「……ふぅん」
「まさか分からなかったの?」
「うん。ユーグの言葉と、他のみんなの言葉は、一致しないなって思ったけど」
口にしてから、アリセルの胸に小さな違和感が残った。
ずっと教えられてきたことと、ユーグが示す現実とが噛み合わないのは、なぜだろうか。
彼がいなくなってからというもの、その問いが胸の底に沈み続けていた。
「難しい顔してるんじゃないわよ。答えは簡単、ユーグが間違っているのよ」
デイジーに軽く背を叩かれて、アリセルは小さく身を揺らした。
「……そう、なのかな」
「もちろんよ」
にこやかに答えたデイジーは、すぐに手をひらひらと振ってみせた。
その仕草は、これ以上この話を続ける気がないことを雄弁に物語っていた。
少しの沈黙ののち、彼女は長い吐息を洩らす。
「……そうね。言うことは、もう全部言った気がするわ。私の授業もこれで終わり。しばらく忙しくなるから、都に帰ることにするわ。あんたって本当にダメな生徒だったけど。まぁ、ここから先は、うまくやりなさいよ」
突き放すような言葉なのに、その奥に微かな思いやりが滲んでいた。
「ありがとう、デイジー」
デイジーは返事をしなかった。
くるり、と踵を返し、ゆるやかな坂道を下っていく。
夕日に照らされた髪が風に揺れ、金色とも赤ともつかぬ光をはらんで揺蕩う。
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