銀色の商人と贋作の妻

真大(mahiro)

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第1章

香油の使い道⚠️

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芳しい花の香りに包まれたまま、エリアスの意識は深い海から浮上するように、ゆっくりと覚醒へと向かっていた。
夢見心地のまどろみの中、耳元で不思議な音が響いていることに気づく。

くちゅ、くちゅ、くちゅ……。
湿った、粘着質な水音。
それは単なる音だけではなかった。

意識がはっきりしてくるにつれて、その音と連動するように、下半身へ伝わる熱と快感が鮮明になっていく。

(……え?)

エリアスはハッとして目を開けた。
いつの間にかソファからベッドへと移動させられていたようだ。
そして、顔を上げた先には、信じられない光景があった。

「あ……」

ヴォルフがエリアスの足元に座り、先ほど肩のマッサージに使っていたあの香油をたっぷりと使い、眠っているエリアスの内腿や、無防備に晒された中心を丹念に塗り込み、刺激していたのだ。
視覚でそれを捉えた瞬間、曖昧だった快感が脳に直結し、エリアスは跳ね起きた。

「ひゃっ、あぁっ!?」
「おや、起きたかい」

ヴォルフは手を止めることなく、濡れた指でエリアスの先端を弾いた。

「ヴォルフ、何を……!眠っている間に、こんな……っ」
「香油は、こういう使い方もあるんだよ」

抗議しようとしたエリアスに対し、ヴォルフは低く甘い声で囁いた。
その表情は、悪戯を見つけられた子供のように無邪気で、けれど瞳の奥には大人の雄の色気が揺らめいている。

「これも君を癒すためのマッサージの一環だよ。……ほら、ここも凝っているだろう?」
「っ、うそ、だ……あ、んッ!」

ヴォルフの手が上下に動くたび、たっぷりと塗られた香油が潤滑油となり、くちゅくちゅといやらしい音を立てて絡みつく。

滑りが良くなった皮膚への刺激は、普段よりも鋭く、そしてねっとりと神経に絡みついてくる。
香りの良さと、背徳的な音、そして視覚的な刺激。
全身が一気に熱くなり、エリアスは枕に顔を押し付けて声を上げた。

「あ、すごい、音……やだ、きもち、いい……っ」
「いい声だ、エリアス」

その刺激に泣かされていると、不意に、香油で濡れて滑らかになった指が、後ろの窄まりへと滑り込んだ。

「ひぁっ!?」
「力を抜いて。オイルのおかげで、すんなり入る」

抵抗もなく奥へと侵入した指が、中の敏感な部分を正確に捉えて掻き回す。

ここでもまた、くちゅ、くちゅと粘ついた音が体内で響き、エリアスは狂ったように身体を震わせた。

「あ、あぁっ、だめ、そこっ!おかしく、なるぅッ!!」
「我慢しなくていい。何回でもイッていいよ」

ヴォルフはもう片方の手でエリアスの腰を固定し、逃げられないようにして攻め立てた。

「可愛いところを見せてくれ、エリアス」
「ヴォル、フ……っ、いく、いくッ!!」

明らかにイカせるために追い詰められ、エリアスの目の前が真っ白になった。
ビクンッ! と腰が跳ね上がり、いつもよりも激しく、大量の白濁が放たれる。

「ん……」

射精の瞬間、ヴォルフは当たり前のように顔を寄せ、飛沫を受け止めるどころか、エリアスの自身を口に含んで根こそぎ吸い上げた。

「あ、う……」

喉が鳴る音がして、出したものが全て飲み込まれる。
快感の余韻に浸りながら、エリアスはぼんやりと思った。

(香油に濡れたものを口に入れるなんて、味が混ざって美味しくないだろうに……)

けれどヴォルフは、口元を拭いながら、この上なく美味しそうに微笑んだ。

「ごちそうさま。……甘かったよ」

その執着と愛に、エリアスの胸がキュンと鳴る。
ぐったりとシーツに沈み込むエリアスに、ヴォルフは再び香油の瓶を手に取った。

「まだ終わりじゃないぞ」
「え……?」
「湯浴みで香油は流せばいいから……まだそれまでの時間、たっぷりと君を『癒して』あげる」

ヴォルフはとろりと新しい油をエリアスの肌に垂らし、楽しげに笑った。
夜はまだ、終わらないようだ。
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