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第1章
香りの記憶⚠️
しおりを挟むその後も、ヴォルフの巧みな指使いと香油の滑らかな刺激によって、エリアスは休む間もなく快感の波に晒され続けた。
何度も絶頂を迎えさせられ、頭の中は真っ白な霧がかかったように朦朧としている。
「ぁ、う……っ」
けれど、どれだけイカされても、指だけでは足りなかった。
身体の奥底にある空洞が、もっと大きな質量で埋められたいと疼いている。
愛する夫の、あの熱くて硬いもので満たされたい。
エリアスは羞恥に震えながらも、ヴォルフの腕を掴み、涙目で懇願した。
「ヴォルフ……もう、だめ……っ」
「まだ足りない顔をしているな」
「はい……欲しいです。ヴォルフの、入れて……ください……っ」
その素直な懇願を聞いた瞬間、ヴォルフは堪らないといった様子で、破顔した。
「ああ、いい子だ。……私も、もう限界だったんだ」
ヴォルフがエリアスの太腿を押し広げ、自身の昂りを露わにする。
エリアスは与えられる快感に夢中で気づかなかったが、ヴォルフの自身は血管が浮き出るほどガチガチに昂り、先端からは既に我慢汁が滲んでいた。
彼もまた、エリアスを愛撫しながらギリギリまで理性を保っていたのだ。
「早く……っ」
太くて熱いもので、奥まで満たしてほしい。
その本能的な欲望を抑えきれず、エリアスは腰を揺すってねだった。
「望み通りに」
ヴォルフはエリアスの腰を抱え込み、香油でとろとろに溶かされ、痙攣している入り口へと、自身の楔を一気に突き立てた。
「あ、ぁぁあーーッ!!」
「くっ……!なんて熱いんだ……」
侵入された瞬間、あまりの充満感と喜びに、エリアスの身体が跳ねた。
ただ入れられただけなのに、それだけでまたイッてしまう。
気持ちいい。これが、欲しかったのだ。
「もっと、奥……ッ!」
エリアスはヴォルフにしがみつき、自分から腰を振ってさらに深くまで貪ろうとした。
その淫らで愛らしい姿に、ヴォルフの理性が弾け飛ぶ。
「可愛い……可愛いよ、エリアス……ッ」
ヴォルフは乱れた髪が張り付くエリアスの頬に優しくキスを落としながらも、腰の動きは容赦なく激しさを増していく。
滑りの良い香油のおかげで、動きはどこまでも滑らかで、そして深い。
「んぁ、あ、そこ、すごいっ、あぁッ!」
敏感な場所を擦り上げられるたびに、エリアスは中イキを繰り返し、そのたびに内壁がヴォルフを強く締め付ける。
気持ちよくて、頭がおかしくなりそうだ。
花の香りと、汗と、二人のフェロモンが混ざり合い、濃厚な熱気が部屋に充満する。
「はっ、締め付けが……すごい……っ、エリアスッ!」
「ヴォルフ、ヴォルフ……すき、あいして……ッ!」
限界だった。
ヴォルフはエリアスの腰を強く掴み、最奥に楔を打ち込んだ。
「いくっ、中に出すぞッ!」
「んあぁぁーーッ!!」
ドクンッ、と熱い塊が胎内に放たれる。
エリアスも同時に達し、目の前が白く染まった。
奥までたっぷりと満たされる感覚。
ぐったりとシーツに沈み込みながら、エリアスはその温かい重みを感じて、幸せに浸った。
しばらくの間、荒い呼吸だけが響いていたが、やがてエリアスはヴォルフの胸に顔を埋め、ぽつりと呟いた。
「……これからは、この匂いを嗅いだら……えっちな気分になってしまいそうです」
あのリラックスできるはずの花の香りが、今では強烈な快楽の記憶と結びついてしまった。
素直な感想に、ヴォルフは声を上げて笑った。
「ははっ、それは困ったな」
ヴォルフはエリアスの汗ばんだ額にキスをし、意地悪く、けれど甘く囁いた。
「もしそうなったら教えてくれ。その時はまた、私がたっぷりと『癒して』あげるから」
エリアスは真っ赤になって、けれど嬉しそうにヴォルフの腕の中に隠れた。
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