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第2章
終わらない序章⚠️
しおりを挟む唇を重ね、唾液を絡め合う。ただそれだけのことだった。
なのに、脊髄を駆け上がる電流のような痺れは、以前体験した「ヒートの余韻」とは明らかに次元が違っていた。
身体の芯が溶岩のように煮えたぎり、感覚が鋭敏になりすぎている。
「ん、ぁ……っ、あぁッ!!」
濃厚なキスをされただけで、エリアスの腰がビクリと跳ね、白濁が溢れ出した。
直接触れられてもいないのに、愛撫のようなキスだけで射精してしまったのだ。
おかしいくらいに敏感だ。
けれど、「恥ずかしい」と思う思考回路はもう残っていなかった。
むしろ、この無様な姿を見てほしい。
何もかも晒け出して、ヴォルフのキスだけで感じてしまういやらしい自分を、もっと見てほしい。
「はぁ、はぁ……すごいな、エリアス。キスだけで……」
熱に浮かされ、求め合う間に、二人の身体からは衣服が消え失せ、全裸になっていた。
ヴォルフは愛おしそうにエリアスの果てた姿を見つめると、ゆっくりと視線を下ろし、エリアスの胸元に顔を埋めた。
「ぁ、んっ……!」
尖った乳首を、熱い口腔が捉える。
じゅる、と音を立てて吸い上げられ、舌先で転がされる。
同時にもう片方の突起は、ヴォルフの指によって摘まれ、クリクリと擦り上げられた。
「あ、ひっ、そこ……だめっ!」
どこもかしこもが性感帯になってしまっているようだった。
胸への刺激がダイレクトに脳と下半身に繋がり、再び目の前が真っ白になる。
「あ、いく、また、イッちゃう……ッ!」
しばらく弄られていただけなのに、エリアスの身体は再び痙攣し、二度目の絶頂を迎えた。
ガクガクと震える太腿。
だが、ヴォルフは手を止めない。
敏感になりきった乳首を、休ませることなくさらに執拗にいじめてくる。
「いや、あ……っ、んんッ!」
エリアスは枕に頭を擦り付け、首を振って乱れ続けた。
強すぎる快感に脳が処理しきれず、困惑の涙が滲む。
けれど、拒絶の言葉は出てこない。
「もっと……っ」
エリアスはヴォルフの髪を掴み、熱い息を吐き出しながら喘いだ。
「もっと、気持ちよくして……見ていて、ください……ヴォルフ……っ」
その淫らな懇願に、ヴォルフの喉が鳴った。
エリアスから立ち昇る濃密なフェロモンと、恥じらいを捨てた痴態。
それに煽られ、ヴォルフの表情は理性を失った雄の色気で染まっていた。
「可愛い……なんて可愛いんだ、エリアス」
ヴォルフはうわ言のように呟きながら、さらに激しく吸い付き、指の動きを早めた。
「ひぁっ、あ、あぁぁーーッ!!」
三度目、四度目。
乳首への刺激とキスだけで、エリアスは軽くイキ続けた。
普通の身体ならとっくに限界だろう。
けれど、ヒート中のオメガの身体は、快楽のリミッターが外れ、どれだけでも射精できるように作り変えられている。
果てるたびに快感は増し、熱はさらに高まっていく。
(……まだ、だめだ)
意識が飛びそうな快楽の渦の中で、エリアスは直感的に理解していた。
これは、本当に「始まり」にすぎないのだと。
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