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第2章
背徳の甘い命令⚠️
しおりを挟むそのままソファの背もたれに手をつき、腰を高く突き出した無防備な体勢のまま、ヴォルフの手が後ろへと伸びてきた。
濡れそぼった入り口周辺を、指先だけで円を描くように撫でられ、浅いところをくちゅくちゅと音を立てて刺激される。
「ぁ、ん……っ、焦らさないで……っ」
核心に触れないじれったい刺激。
それだけで膝がガクガクと震え、立っていられなくなる。
崩れ落ちそうになる身体をヴォルフの腕が支え、逃げることも、座り込むことも許されない。
「ヴォルフ……っ、もっと……」
もっと奥まで刺激されたら、さらに立っていられなくなるのは分かっている。
けれど、ヒートの熱に浮かされた身体は、さらなる強烈な快感を求めざるを得ない。
エリアスは自分から腰を突き出し、涙目で振り返った。
「奥まで……ください……っ」
「……素直でいい子だ」
ヴォルフはその可愛いおねだりに満足げに喉を鳴らすと、エリアスの耳朶を舌でねっとりと舐め上げながら、その隙に指を一気に奥まで沈めた。
「ひぁっ!?」
「ここだろう?」
グリッ、と指の腹が、中の敏感な一点――前立腺を的確に捉えて押し潰した。
「あ、あぁぁーーッ!!」
耳への甘い刺激と、内側からの鋭い快感が同時に脳髄を直撃する。
エリアスは枯れたような絶叫を上げ、抵抗する間もなく白濁を撒き散らして射精した。
「はぁ、ぁ……っ」
ガク、と完全に足の力が抜け、身体が床へと滑り落ちそうになる。
それをヴォルフが力強い腕で抱え上げ、身体を反転させると、そのままソファの上で向かい合うように座らせた。
「ん……っ」
対面座位の形でヴォルフの膝に跨り、エリアスは快感の余韻に小刻みに震えていた。
ヴォルフは愛おしそうにその震えを確かめると、視線をエリアスの胸元へと落とし、尖った乳首を指で弄り始めた。
「ひっ、あ……」
至近距離で反応を見られながら、ヴォルフの口が右の乳首だけに吸い付く。
舌先で転がされ、甘噛みされる。
胸への刺激なのに、腰の奥までビリビリとした痺れが走り、エリアスはのけぞった。
「だめ、そこ……っ、ぁぅ……っ」
倒れそうになる背中をヴォルフが支え、逃げることは許されない。
右側だけを集中的にいじめ抜かれ、放置された左側がむず痒く疼き始める。
「左も……」
エリアスが泣きそうな目で訴えると、ヴォルフは唇を離し、意地悪く、けれど甘く囁いた。
「右は私が可愛がってあげるから……左は、自分で弄ってごらん」
「え……っ?そ、そんな……」
「ほら、やってみて」
ヴォルフの命令には逆らえない。
エリアスは躊躇いながらも、おずおずと自分の左胸へと手を伸ばした。
ヴォルフがいつもしてくれるように、指の腹でぷっくりと膨らんだ突起を擦ってみる。
「ぁ……っ」
自分で触れているはずなのに、ビリビリと痺れるような鋭い刺激が走る。
感度が上がりすぎていて、怖くなるほどだ。
エリアスが怯えて指を止めそうになると、ヴォルフがすかさず右の乳首を強めに噛んだ。
「痛っ、あぁッ!」
「やめたら駄目だよ、エリアス。……ちゃんと可愛がってあげて」
「うぅ……っ、はい……」
叱責混じりの甘い命令に、エリアスは泣きそうになりながら左乳首への刺激を再開した。
コリコリと摘み、指先で弾く。
「あ、あぁっ、あ、あ……ッ!」
自分で触っているのに、同時に右側もヴォルフにいじめられているせいで、脳が錯覚を起こす。
どちらもヴォルフに弄ばれているような、あるいは自分自身が快楽の装置になってしまったような混乱。
快感が螺旋のように高まっていく。
「いく、イッちゃう、……っ!」
ビクンッ! と腰が大きく跳ねた。
下半身には触れていないのに、エリアスは乳首への刺激だけで達し、二人の腹の間で白濁を吐き出した。
「はぁ、はぁ、っ……」
吐精したものが二人の肌を濡らし、ぬるりと張り付く。
普段なら死ぬほど恥ずかしい光景だ。
けれど、ヒートの熱に侵された今のエリアスには、羞恥心よりも、「気持ちいい」「もっと欲しい」という本能的な渇望の方が勝っていた。
「……ん」
エリアスは熱っぽい瞳でヴォルフを見つめ、無意識に舌なめずりをした。
「ヴォルフ……」
そして、濡れた唇で妖艶に囁いた。
「もっと……気持ちよくして、ください……」
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