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第2章
魂の刻印⚠️
しおりを挟む互いの左手に光る、瞳の色をした指輪。
それを見つめながら甘い言葉を交わし、イチャイチャと触れ合っている間に、エリアスの身体にまたヒートの熱が戻ってきた。
先ほどまでの穏やかさとは違う、とろけるような甘い倦怠感が全身を包む。
「……ヴォルフ……」
ふわふわとした状態で名前を呼ぶと、ヴォルフはエリアスの瞳に浮かぶ熱情を即座に読み取り、愛おしそうに抱き寄せた。
そのまま、ヒート専用の部屋である天蓋付きのベッドへと運ばれる。
防水加工が施された艶やかな上質なシーツの上で、深いキスをされ、全身を大きな手で撫で回される。
「ん、ぁ……っ」
熱に浮かされて涙ぐみながら、ヴォルフの舌を受け入れる。
口腔内に溢れる濃密なアルファの唾液をゴクリと飲み込むと、それが着火剤となり、一層激しくヒートが誘発されていく。
下腹部が疼き、蜜が溢れ出すのが分かる。
「エリアス……」
ヴォルフは唇を離すことなく、互いの衣服を乱暴に寛げた。
そして、限界まで昂った二人のものを一緒に握り込んだ。
「ひゃっ!?」
熱く硬い二本の肉棒が、ヴォルフの大きな手の中で密着し、扱き上げられる。
ぐちゅ、ぐちゅ、と先端から溢れる先走りとローションが混ざり合い、いやらしい水音が部屋に響く。
ただでさえ敏感になっているところに、ヴォルフの圧倒的な熱量と、掌の摩擦が加わる。
「あ、あ、だめ、!」
エリアスはあまりの快感に悲鳴を上げた。
こすり合わせられる刺激だけで脳が沸騰し、すぐに白濁を吐き出してしまった。
けれど、ヴォルフはまだイッていない。
射精直後の最も敏感な状態のまま、ヴォルフは手を止めることなく扱き続けた。
「や、あ、まって、ひぃぃッ!!」
「ごめん、エリアス。……いい声だ」
エリアスは泣きながら喘ぎ、ガクガクと腰を震わせた。
そして再び悲鳴を上げて二回目の射精をした時、ようやくヴォルフも唸り声を上げて吐精した。
ヴォルフは二人分の精液で溢れた掌を、そのままエリアスの後ろへと伸ばした。
ねっとりとした液体を潤滑剤代わりに、後ろの蕾へ塗りつけるように押し込んでくる。
「っ、んぅ……!」
ぬぷり、と指と一緒に入ってきた大量の精液が、音を立てて胎内を犯し、溢れた分が尻から太ももを伝って流れていく。
舌を舐め合うような濃厚なキスをされながら、後ろもぐちゃぐちゃに掻き回され、エリアスのキャパシティはいっぱいいっぱいになった。
ヒートの熱がどんどん高まり、指では足りない。
もう、早く奥まで突いてほしかった。
「ヴォルフ、おく……入れて、ほしい……ッ」
エリアスの切実な願望を察したヴォルフは、十分に後ろを拡張した後、エリアスを反転させて四つん這いにした。
そして、再び硬く昂った自身の楔を、濡れそぼった入り口にあてがった。
「――番になろう、エリアス」
ズプンッ!!
一気に根元まで貫かれる。
その衝撃と充満感だけで、エリアスは「あぁッ!」と声を上げ、そのまま射精してしまった。
まだイッている途中だというのに、ヴォルフは容赦なく腰を打ち付け、中を抉ってくる。
「ひっ、あ、あ、すごい、あぁぁーーッ!!」
悲鳴を上げ、シーツを握りしめる。
ヴォルフはエリアスの背後から覆いかぶさり、手を回してエリアスの顎を支え、強引に上を向かせた。
そして、激しく突き立てながら、エリアスの弱点である耳をねっとりと舐めた。
「んぁッ!みみ、だめ、そこ……ッ!」
耳からの刺激と、内側からの突き上げ。
エリアスは再びイキそうになり、涙で視界を滲ませながら懇願した。
「だして……ヴォルフ、おく、だしてぇッ!!」
「ああ、愛している……私の、エリアスッ!!」
ヴォルフの動きが最高潮に達する。
ドクドクと胎内へ熱い種が注がれる、その射精と同時だった。
ガブリッ!!
「ギャッ――!!?」
ヴォルフが背後から、エリアスの首筋――腺のある場所に、思い切り食らいついた。
甘噛みではない。
完全に皮膚を食い破り、肉に牙を突き立てる、獣の交尾。
鮮血が噴き出すほどの痛みに、エリアスの身体がビクッ!と大きく跳ねる。
そのあまりの衝撃に、エリアスは白目を剥きそうになりながら、激しく中イキをした。
ヴォルフは噛みついたまま、しばらく動かなかった。
牙を通して、アルファのフェロモンが直接血液に注入されていく。
その間、エリアスは自分の身体が作り変えられていく感覚を鮮明に感じていた。
(あ……あぁ……)
熱い。痛い。でも、満たされる。
細胞の一つ一つが、ヴォルフという主を刻み込んでいく。
完全に、ヴォルフのものになったという感覚。
これからはもう、番であるヴォルフ以外のフェロモンは効かなくなる。
絶対的な繋がり。「番になった」という実感が、エリアスの魂を満たした。
しばらくして、ヴォルフはゆっくりと牙を抜いた。
じゅるり、と溢れ出る赤い血を、愛おしそうに舐め尽くす。
「……はぁ、はぁ……」
余韻でガクガクと震え、項垂れているエリアスを、ヴォルフは優しく抱き起こした。
すっぽりと自身の膝の上に抱き寄せ、後ろから包み込む。
そしてそのまま、ぐったりとしているエリアスの顔を上向かせ、深いキスをした。
「ん……っ、ぁ……」
血の味と、互いの味が混ざり合う。
濃厚な、舌を舐め合うようなキス。
感極まったように、二人はお互いの唾液を飲み合い、結合の喜びを分かち合った。
「エリアス……私の伴侶……」
「ヴォルフ……」
番になったことで、互いへの愛しさと独占欲がさらに爆発する。
興奮は冷めるどころか、より高く燃え上がった。
二人はその熱に浮かされたまま、血と精液に塗れて、また何度もお互いの身体を求め合った。
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