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第2章
崩壊⚠️
しおりを挟むヴォルフは、潮吹きの衝撃でぐったりと脱力しているエリアスを愛おしげに横抱きにすると、浴室を後にした。
自身の服や床が滴る雫で濡れることも厭わず、そのまま寝室のベッドへと向かう。
そこにはすでに、先ほど汚れたものとは別の、新しい防水シーツが用意されていた。
ヴォルフはエリアスを濡れたままその上に寝かせると、風邪をひかせないよう、大きくてふかふかしたタオルで優しく身体の水分を拭い取っていく。
「ん……ぅ……」
エリアスはされるがままに身を任せ、焦点の合わない瞳でぼんやりと宙を見つめていた。
先ほどの未知の快感が強烈すぎたのか、思考が停止しているその表情は、無防備でたまらなく可愛い。
「エリアス」
ヴォルフが顔を寄せると、エリアスはゆっくりと瞬きをして彼を見た。
重なる唇。ヴォルフはエリアスの口内を割り開き、舌を絡めてその甘さを味わう。
エリアスは頭が霞んでいる状態でも、ヴォルフのキスには懸命に応えようと、拙い舌使いで吸い付いてきた。
その健気さに、ヴォルフの下腹に溜まった熱はさらに重く、熱くなる。
唇を離すと、銀の糸が二人の間に引かれた。
ヴォルフはエリアスの身体を抱き起こし、ヘッドボードに重ねた枕にもたれ掛かるように座らせた。
「ほら、足を開いて。……自分で持っていられるかい?」
ヴォルフが優しく問いかけると、エリアスはとろんと蕩けた顔のまま、コクンと小さく頷いた。
言われるがままに両膝を抱え、自身の秘部を晒すように大きく足を開く。
その白い肌の至る所には、この七日間のヒート期間中にヴォルフが刻み込んだ無数のキスマークや噛み跡が、まるで所有の証のように散らばっていた。
その淫靡な光景をまじまじと見せつけられ、ヴォルフの興奮は沸点に達する。
「いい子だ……」
ヴォルフはエリアスの太腿に手を添えると、濡れて充血している蕾に、迷いなく指を侵入させた。
「ふ、ぁ……っ」
すでに開発され尽くしたそこは、ヴォルフの太い指二本をすんなりと飲み込んだ。
中の熱とぬめりを確認したヴォルフは、指を曲げ、いつもとは違う角度で内壁を抉るように押し上げた。
そこは、先ほど浴室でエリアスを狂わせた、あの一点だ。
「ひ、あぁぁっ!?」
悲鳴を上げ、エリアスが背中を大きく仰け反らせた。
「あっ、あっ、そこ、だめぇっ!」
「ここが一番気持ちいいんだろう?」
ヴォルフは執拗にそこだけを狙い、強く、激しく擦り上げる。
「あ、イッ、いくぅっ!」
堪えきれず、エリアスは白濁した蜜を勢いよく吐き出し、一度目の射精を迎えた。
けれど、ヴォルフの指は止まらない。
射精直後の最も敏感な瞬間に、さらに追い打ちをかけるようにグリグリと急所を刺激し続ける。
「あ、ぁ、やっ、やめ……っ!ヴォルフ、やめ……てぇ……っ!」
エリアスは首を激しく振って拒絶した。
快感が痛みに変わる寸前の、脳が焼き切れるような刺激。
これ以上は壊れてしまう。本能がそう警鐘を鳴らしていた。
だが、ヴォルフは止めるどころか、さらに指の動きを速めた。
「やめないよ。もっとすごいの、出るだろう?」
「ひっ、あ、あ、あああぁぁーーっ!!」
ドプッ、と音がしそうなほどの勢いで、エリアスの奥から大量の液体が噴き出した。
二度目の潮吹きだ。先ほどの浴室でのそれよりも激しく、量も多い。
「が、あ、ぁ……っ」
エリアスの身体が激しく痙攣し、快感の余韻で指先まで痺れたようにビクビクと跳ねる。
口元はだらしなく開き、飲み込めなかった唾液が唇の端からツツ―と流れ落ちていた。
貴族としての理性も、羞恥心も、すべてが吹き飛んでしまったその姿は、ヒート期間中の熱に浮かされた状態とはまた違う、強制的に理性を破壊された背徳的な色気を放っていた。
「はは……すごいな、こんなにびしょ濡れだ」
エリアス自身は何が起きたのか理解できていない様子で、ただ白目を剥きかけて震えている。
ヴォルフはその乱れきった愛妻の姿と、防水シーツの上に広がる大きな水溜まり――エリアスの中から溢れ出た愛液と潮の混ざり合った痕跡を見て、暗い愉悦と支配欲に満たされた笑みをこぼした。
「……さて。シーツを替えた意味が、これで分かっただろう?」
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